昨日は桜木町駅から和田町駅まで歩いた。
途中聴いたのは1895年生まれのリャトシンスキーの作品。
キエフ音楽院でグリエールに作曲法を学んだ人物である。
CDの解説書によると、交響的バラード「グラジーナ」は、
彼の主要作品ということなので、それを聴いてみた。
ポーランドの最大のロマン派詩人アダム・ミツキェヴィチ。
彼が亡くなった1955年にこの曲が作曲されており、
タイトル名の「グラジーナ」は同名の詩に基づいている。
標題音楽で、厳格なソナタ形式書かれているということだ。
冒頭の揺れ動くような弦の伴奏に乗って、
テーマとなる旋律が金管楽器・木管楽器により奏される。
その旋律はもの悲しげにも聴こえる。
その後、金管楽器による勇ましい主題が奏され、
そして、音楽は突然ロマンティックな旋律を奏でる。
かと思うと、スクリャービンのような神秘的な音楽になり、
それでとどまることなく、音楽は激しさを増し、
ショスタコーヴィッチを思わせるような
社会主義リアリズムの音楽にもなっていく。
それまで出てきた旋律が様々な場面で登場し、
音楽は盛り上がっていくが、最後は静かに終わる。
英雄的な人物を扱ったような印象を受ける音楽であるが、
そもそもミツキェヴィチの「グラジーナ」という詩は、
民族的な叙事詩で、政治的主張を含んだ内容のようだ。
最後に冒頭の主題が現れ、静かに終わっていくのは、
英雄グラジーナの死を表現しているようで、
それが、偉大な詩人ミツキェヴィチの死と重なっている。
この曲には紆余曲折した彼の作風の変化をみることができ、
その意味でも彼の代表作といってもいいかもしれない。
まだまだ紹介したいロシアの管弦楽曲はあるのだが、
最後に指揮者スヴェトラーノフの作品をあげて、
ロシアの管弦楽曲の紹介は、とりあえずここで終わりにする。
「ヴァイオリンと管弦楽のための詩」は、
すすり泣くようなヴァイオリンの旋律がせつなく、
とてもロマンティックな作品である。
夥しい録音の数を通して、ロシアの作品を
世に紹介した彼の功績は、たたえるべきものだろう。
このような作品を作曲するスヴェトラーノフだから、
時には時代遅れにも思えるロシアの作曲家の作品を
深い愛情をもって演奏しているのだろうなあと思う。
ロシアの音楽をこよなく愛しているのだろう。
途中聴いたのは1895年生まれのリャトシンスキーの作品。
キエフ音楽院でグリエールに作曲法を学んだ人物である。
CDの解説書によると、交響的バラード「グラジーナ」は、
彼の主要作品ということなので、それを聴いてみた。
ポーランドの最大のロマン派詩人アダム・ミツキェヴィチ。
彼が亡くなった1955年にこの曲が作曲されており、
タイトル名の「グラジーナ」は同名の詩に基づいている。
標題音楽で、厳格なソナタ形式書かれているということだ。
冒頭の揺れ動くような弦の伴奏に乗って、
テーマとなる旋律が金管楽器・木管楽器により奏される。
その旋律はもの悲しげにも聴こえる。
その後、金管楽器による勇ましい主題が奏され、
そして、音楽は突然ロマンティックな旋律を奏でる。
かと思うと、スクリャービンのような神秘的な音楽になり、
それでとどまることなく、音楽は激しさを増し、
ショスタコーヴィッチを思わせるような
社会主義リアリズムの音楽にもなっていく。
それまで出てきた旋律が様々な場面で登場し、
音楽は盛り上がっていくが、最後は静かに終わる。
英雄的な人物を扱ったような印象を受ける音楽であるが、
そもそもミツキェヴィチの「グラジーナ」という詩は、
民族的な叙事詩で、政治的主張を含んだ内容のようだ。
最後に冒頭の主題が現れ、静かに終わっていくのは、
英雄グラジーナの死を表現しているようで、
それが、偉大な詩人ミツキェヴィチの死と重なっている。
この曲には紆余曲折した彼の作風の変化をみることができ、
その意味でも彼の代表作といってもいいかもしれない。
まだまだ紹介したいロシアの管弦楽曲はあるのだが、
最後に指揮者スヴェトラーノフの作品をあげて、
ロシアの管弦楽曲の紹介は、とりあえずここで終わりにする。
「ヴァイオリンと管弦楽のための詩」は、
すすり泣くようなヴァイオリンの旋律がせつなく、
とてもロマンティックな作品である。
夥しい録音の数を通して、ロシアの作品を
世に紹介した彼の功績は、たたえるべきものだろう。
このような作品を作曲するスヴェトラーノフだから、
時には時代遅れにも思えるロシアの作曲家の作品を
深い愛情をもって演奏しているのだろうなあと思う。
ロシアの音楽をこよなく愛しているのだろう。