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マレーシアで温泉を巡るに際し、事前にネットでできるだけ多くの情報を仕入れようと画策したのですが、日本語による情報が少ない上、英語表記の情報も頼りないものが多く、マレー語ならばそれなりに情報があるようなのですが、残念ながら私は全く理解できないので役に立たず、辛うじて入手できた僅かながらのネタを頼りに現地で行動しながら藁にもすがる思いで訪れたのが、スレンバン郊外の国道1号線沿いにある「ウェットワールド アイルパナス ペダス リゾート(Wet World Air Panas Pedas Resort)」です。"Air Panas"はマレー語で温泉を意味するらしく、その言葉が施設名に含まれているというだけでここを目指したのですが、エントランスゲートの雰囲気といい、その周りにるメリーゴーランドや木馬などの類といい、明らかにファミリー向けのレジャー施設であり、私のようにオッサン一人が温泉を目当てにするような場所ではありません。
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平日のオープン時間直後(13:30頃)に伺ったのですが、施設内にはお客さんの姿が全く見えず、スタッフもまだ清掃の真っ最中でして、上述の外観のこともあって、俺みたいなオッサン一人客が入って大丈夫なのか、ますます不安に陥りましたが、受付に座っていたマレー系のお姉ちゃんがとびっきりの笑顔で対応してくれたのでちょっと救われ、とにかく入場してみることにしました。こちらでは入場の際、料金と引き換えに手首に紙のバンドが巻かれ、これが入場券代わりになります。
プールがメインのレジャー施設ですから、ゲートの右には水着や浮き輪など水遊び用具を販売する売店があり、ゲート正面には子供向けの遊具がいくつか並んでいました。また奥の方からは孔雀の啼き声も聞こえてきましたので、どうやらミニ動物園のようなものもあるようです。
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遊具類の先はこの施設のメインであるプールゾーンとなっているのですが、その手前には「ドレスコード」の看板が立っており、一般的にドレスコードという語句が意味するフォーマルなスタイルとは真逆な、Tシャツや水着などが描かれている点はちょっとユニーク。
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南国らしい木々の緑の中を流れるプールが設けられているのですが、画像を見てもわかるようにプールの水が泥の色に濁っており、日本の透明なプールに慣れている私としては衛生面が気になってしまいました。当地のプールってこんなもんなのでしょうか。
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流れるプールの上を橋で越えると人工的ビーチが広がっています。休日は子どもたちの歓声が飛び交うのでしょうけど、この時は人っ子一人おらず、清掃中のスタッフが動かす高圧洗浄機の動作音ばかりが辺りに響いていました。ご覧のように周囲の緑は綺麗ですし、施設もちゃんと整備されているのですが、流れるプール同様にここの水もぼんやり濁っています。やっぱりこちらのプールの水って、澄み切ってはいないのかな…。あるいは客がいないから水を張り替えていないのかな。オッサン一人でプール遊びに興じるのは虚しいので、プールゾーンは見学だけに留め、本来の目的である温泉へと向かいました。
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上述にてゲートの右手に売店があると述べましたが、その売店の更に右の方へ進むと、お目当ての温泉ゾーンとなります。看板には英語で"SPA POOL"そしてマレー語で"KOLAM AIR PANAS"と表記されていますが、"KOLAM AIR PANAS"は「温水プール」という意味なんだとか。
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「利用前にはシャワーを浴びて」「10分以上はお湯に浸からないで」「妊婦や高血圧の人は利用不適」といった注意書きが列挙された掲示の右側には水のシャワーがあるのですが、たった一つしか無いんですよね。私はすぐ傍のトイレで水着に着替えた後、この水シャワーを浴びて汗を流しましたが、この他にもシャワーがあるのかな?
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温泉というより正にプールと表現すべきブルーの槽は2つに分割されており、一方は熱く、他方はやや熱めとなっていました。この日は両方共に熱めだったんですが、いつも熱いのかな…。プールの傍らには分析表が掲示されており、これによればナトリウム(Sodium)48.3, カルシウム21.2, ケイ素(Silicon)63.0, カリウム(Potassium)3.5、とのこと。単位などは書かれていませんが、おそらく1リットル当たりのデータ(多分mg)なのでしょう。陽イオンばかりで陰イオンが記載されておらず、表示されているデータ以上のことはわかりませんが、リストアップされているイオンを全部合計しても136.52でありますから、陰イオンの量もたかが知れており、成分総計もかなり薄そうです。ということは、日本の温泉法で言うところの単純温泉に分類されるものと思われます。
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2分されているプールのうち、ゲート側から見て奥側の槽がかなり熱く、温度計で測ったところ45.6℃でした。いや、プールサイドから測ったらこの温度であったと表現すべきでして、投入口がある奥の底面からは更に高温のお湯が吐出されており、熱すぎて近づける状況ではありませんでした。だいいち、当地は赤道から200km程度しか離れていない熱帯のど真ん中であり、頭上では灼熱の太陽がギラギラ照りつけているにもかかわらず、温泉プールには日光を遮るものが何一つないため、とても高温の温泉に入る気にもなれませんし、入ったところで体は忽ち参ってしまうでしょう。
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一方、上述の熱い奥側槽からのお湯を受けているゲート側の槽は43.6℃でして、奥側の槽よりは入りやすい温度になっていましたので、今回私はこちらだけ入浴することにしました。プールはちょっと深い造りとなっており、槽内のステップに腰掛けるとちょうど良い感じで湯浴みできました。とはいえ、入りやすいといっても空から灼熱光線が容赦なく刺さってくる猛暑の中で、43~4℃のお湯に入るのはとてもツラくて修行のようでもあり、数分で体が苦しくなって軽く吐き気を催してしまいました。プールサイドの注意書きには「10分以上はお湯に浸からないで」と書かれていましたが、とてもじゃないけど10分なんて無理無理。
お湯は無色透明無味無臭、pH7.8ですからほぼ中性、癖のないアッサリとしたお湯ですが、浴感にもこれといった特徴に乏しく、掴みどころの無いタイプのお湯でした。お湯は熱い奥側槽の底面より供給されて、手前側の槽へと流れ、そして槽内で吸引排湯されていますが(一部はプールサイドから漏水)、どのような湯使いになっているかはわかりません。尤も、客がいないのに、こんな熱いお湯をわざわざボイラーで沸かして供給することもないでしょうから、源泉のお湯を掛け流しているか、それに近い湯使いなのかもしれず、実際にお湯からは循環湯にありがちな鈍りや湯疲れは伝わって来ず、特徴が無いながらもシャキッとしていたように感じられました。
温泉を目当てに訪れると期待はずれになりそうですが、子供はプール、大人は温泉と使い分けができるので、世代を問わずに楽しめる施設なのかもしれません。
Lot 603, Mukim Pedas, 71400 Pedas Negeri Sembilan
ホームページ
平日13:00~19:00、週末10:00~19:00、火曜定休(学校休校日や祝日は除く)
通常料金10RM(大人)、学校休校日および祝日12RM(大人)
ロッカーあり
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