(2024年12月訪問)
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
さて、ここ数年の拙ブログでは1年以上前に訪ねた際の記録を週1回のペースで小出しに投稿しており、今後もしばらくは同様のペースで記事をアップしてゆくことになりそうですが、せめて新年一発目ぐらいは新しく且つちょっと豪華な感じの訪問記をご紹介することによって賑々しくスタートを切りたいので、今回記事では昨年末に一晩利用した青森県八甲田山中の「八甲田ホテル」について取り上げます。
「八甲田ホテル」は泣く子も黙るほど有名な「酸ヶ湯温泉旅館」と同じ酸ヶ湯温泉株式会社が運営するホテルで、「酸ヶ湯温泉旅館」同様に年間営業です。八甲田の山中にある酸ヶ湯温泉といえば毎冬の記録的な積雪で全国ニュースに取り上げられますが、「八甲田ホテル」はその酸ヶ湯から更に1キロほど奥に位置しており、冬期の国道103号線はこの「八甲田ホテル」で完全に通行止となり、その先は数メートルもの分厚い積雪によって行く手が阻まれます。
酸ヶ湯までは青森駅や新青森駅から路線バスが通年運行されていますが、冬期とそれ以外では運行ダイヤが異なっており、しかも利用者減少なのか近年のドライバー不足なのか理由はわかりませんが、いつの間にやら運行本数が減らされていて、現在の冬期運行ダイヤですと、酸ヶ湯行最終便は青森駅10:50発→酸ヶ湯温泉12:30着というかなり早い時間設定となっており、これですとチェックインがかなり早くなり、旅程の自由度も減ってしまいます。
青森駅付近を14時に出る酸ヶ湯温泉旅館の送迎バスを利用することもできますが(事前連絡必要)、せっかく大好きな青森県へ行くのだから他の温泉もハシゴしたかったので、今回はレンタカーを運転して「八甲田ホテル」へ向かうことにしました。
もし新青森駅から車で直接「八甲田ホテル」へ行くのであれば、国道7号などで青森中央インター方面へ東進してから国道103号線をひたすら南下すれば良いのですが、上述のように津軽地方の温泉をハシゴしたかった私は、新青森駅付近でレンタカーを借りてから国道7号で弘前方面へ向かい、リンゴ畑越しに聳える岩木山を眺めながら何ヶ所かの温泉をめぐり・・・
湯めぐり後はまず国道102号で黒石市街を抜け、温湯温泉の先で左折して国道394号線に入り、あとは八甲田山へ向かって真っ白な雪の山道をひたすら登って行きました。
山道とはいえしっかり除雪されているので、雪道運転に慣れていれば問題なくアクセスできるかと思いますが(むしろ市街地の方が怖いかも)、とはいえ時おり上の画像のようなホワイトアウト状態に見舞れましたので、慎重に前方を確認しながらハンドルを握ったのでした。
城ヶ倉大橋を渡って国道103号線に合流したところで、前方を走るJRバスに追いつきました。あれ?この時間帯に定期便なんてあったっけ?と思いつつ車両後部の行先表示を見たところ、このバスは回送でした。おそらく酸ヶ湯14:50発の青森駅行として運行されるのでしょうけど、どうせ酸ヶ湯まで回送するのならば客扱いしてくれたら良いのになぁ、と短絡的に考えてしまった私は現地の事情を知らないズブな素人なのでしょう。
「酸ヶ湯温泉旅館」を左に見ながら通過して更に奥へ進みます。
冬期の国道102号線は酸ヶ湯温泉から約1キロほど先の地点で通行止となり、その先はご覧の通り、八甲田山中に積もった豪雪の壁によって遮られます。この雪の壁の手前で右に曲がってアプローチ路を数百メートル入ると・・・
「八甲田ホテル」に到着です。
冬期に車で到着した場合は、まず正面出入口(車寄せ)に車を止めてチェックインし、鍵をフロントに預けます。するとスタッフの方が車を駐車場へ移動してくださいます。いわゆるバレーパーキングみたいなものですが、これはサービスの一環というより、駐車場をこまめに除雪する必要があり、その都度お客さんの車を移動させなくてはならないため、このような措置を取っているものと思われます。
1991年に建てられたこのホテルは基礎以外は全て木造で、しかも立派な丸太が組まれたログハウスのような構造となっており、エントランス廻りの様子から見ても、建設費は相当なものだろうということは想像に難くありません。
スタッフの方に館内を案内されながらたどり着いたこちらが、今回私に宛がわれたお部屋です。一人旅にもかかわらずかなり広いお部屋なので少々持て余してしまいましたが・・・
清掃が行き届いた綺麗な室内は暖房がしっかり効いており、二重窓なので断熱性も問題なし。
窓の外は深い雪ですが、室内は浴衣で過ごせます。
室内にはトイレやバスなど水回りも完備。
ステンレスのポットに入っている冷水は八甲田の伏流水とのことで、お風呂上がりに飲むと清冽な喉越しが実に美味い。またその水を沸かして淹れるホテルオリジナルのドリップコーヒーも美味。
市街地から遠く離れた、本来は人々の生活と隔絶されているはずの深い山と厚い雪に囲まれた場所なのに、むしろ市街地よりも快適に過ごせるだなんて、なんだかとっても不思議な感覚です。
ここまでのご紹介でかなり長くなってしまいました。
次回記事ではお食事を、その次でお風呂の様子を取り上げます。
次回へ続く。
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
さて、ここ数年の拙ブログでは1年以上前に訪ねた際の記録を週1回のペースで小出しに投稿しており、今後もしばらくは同様のペースで記事をアップしてゆくことになりそうですが、せめて新年一発目ぐらいは新しく且つちょっと豪華な感じの訪問記をご紹介することによって賑々しくスタートを切りたいので、今回記事では昨年末に一晩利用した青森県八甲田山中の「八甲田ホテル」について取り上げます。
「八甲田ホテル」は泣く子も黙るほど有名な「酸ヶ湯温泉旅館」と同じ酸ヶ湯温泉株式会社が運営するホテルで、「酸ヶ湯温泉旅館」同様に年間営業です。八甲田の山中にある酸ヶ湯温泉といえば毎冬の記録的な積雪で全国ニュースに取り上げられますが、「八甲田ホテル」はその酸ヶ湯から更に1キロほど奥に位置しており、冬期の国道103号線はこの「八甲田ホテル」で完全に通行止となり、その先は数メートルもの分厚い積雪によって行く手が阻まれます。
酸ヶ湯までは青森駅や新青森駅から路線バスが通年運行されていますが、冬期とそれ以外では運行ダイヤが異なっており、しかも利用者減少なのか近年のドライバー不足なのか理由はわかりませんが、いつの間にやら運行本数が減らされていて、現在の冬期運行ダイヤですと、酸ヶ湯行最終便は青森駅10:50発→酸ヶ湯温泉12:30着というかなり早い時間設定となっており、これですとチェックインがかなり早くなり、旅程の自由度も減ってしまいます。
青森駅付近を14時に出る酸ヶ湯温泉旅館の送迎バスを利用することもできますが(事前連絡必要)、せっかく大好きな青森県へ行くのだから他の温泉もハシゴしたかったので、今回はレンタカーを運転して「八甲田ホテル」へ向かうことにしました。
もし新青森駅から車で直接「八甲田ホテル」へ行くのであれば、国道7号などで青森中央インター方面へ東進してから国道103号線をひたすら南下すれば良いのですが、上述のように津軽地方の温泉をハシゴしたかった私は、新青森駅付近でレンタカーを借りてから国道7号で弘前方面へ向かい、リンゴ畑越しに聳える岩木山を眺めながら何ヶ所かの温泉をめぐり・・・
湯めぐり後はまず国道102号で黒石市街を抜け、温湯温泉の先で左折して国道394号線に入り、あとは八甲田山へ向かって真っ白な雪の山道をひたすら登って行きました。
山道とはいえしっかり除雪されているので、雪道運転に慣れていれば問題なくアクセスできるかと思いますが(むしろ市街地の方が怖いかも)、とはいえ時おり上の画像のようなホワイトアウト状態に見舞れましたので、慎重に前方を確認しながらハンドルを握ったのでした。
城ヶ倉大橋を渡って国道103号線に合流したところで、前方を走るJRバスに追いつきました。あれ?この時間帯に定期便なんてあったっけ?と思いつつ車両後部の行先表示を見たところ、このバスは回送でした。おそらく酸ヶ湯14:50発の青森駅行として運行されるのでしょうけど、どうせ酸ヶ湯まで回送するのならば客扱いしてくれたら良いのになぁ、と短絡的に考えてしまった私は現地の事情を知らないズブな素人なのでしょう。
「酸ヶ湯温泉旅館」を左に見ながら通過して更に奥へ進みます。
冬期の国道102号線は酸ヶ湯温泉から約1キロほど先の地点で通行止となり、その先はご覧の通り、八甲田山中に積もった豪雪の壁によって遮られます。この雪の壁の手前で右に曲がってアプローチ路を数百メートル入ると・・・
「八甲田ホテル」に到着です。
冬期に車で到着した場合は、まず正面出入口(車寄せ)に車を止めてチェックインし、鍵をフロントに預けます。するとスタッフの方が車を駐車場へ移動してくださいます。いわゆるバレーパーキングみたいなものですが、これはサービスの一環というより、駐車場をこまめに除雪する必要があり、その都度お客さんの車を移動させなくてはならないため、このような措置を取っているものと思われます。
1991年に建てられたこのホテルは基礎以外は全て木造で、しかも立派な丸太が組まれたログハウスのような構造となっており、エントランス廻りの様子から見ても、建設費は相当なものだろうということは想像に難くありません。
スタッフの方に館内を案内されながらたどり着いたこちらが、今回私に宛がわれたお部屋です。一人旅にもかかわらずかなり広いお部屋なので少々持て余してしまいましたが・・・
清掃が行き届いた綺麗な室内は暖房がしっかり効いており、二重窓なので断熱性も問題なし。
窓の外は深い雪ですが、室内は浴衣で過ごせます。
室内にはトイレやバスなど水回りも完備。
ステンレスのポットに入っている冷水は八甲田の伏流水とのことで、お風呂上がりに飲むと清冽な喉越しが実に美味い。またその水を沸かして淹れるホテルオリジナルのドリップコーヒーも美味。
市街地から遠く離れた、本来は人々の生活と隔絶されているはずの深い山と厚い雪に囲まれた場所なのに、むしろ市街地よりも快適に過ごせるだなんて、なんだかとっても不思議な感覚です。
ここまでのご紹介でかなり長くなってしまいました。
次回記事ではお食事を、その次でお風呂の様子を取り上げます。
次回へ続く。
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