![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/c3/39ea36f36911e3cf85391e7d5150ff91.jpg)
(2023年9月訪問)
(画像一部加工済)
今回目指す温泉は諸々を勘案して匿名とさせていただきます。
といっても、現地へ向かう道路沿いには・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/81/76593d89bbfb6e0f859ec1ba7711ed75.jpg)
(画像一部加工済)
こんな感じで温泉名を表示した案内標識が立っているんですけどね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/8b/f9703afe03ff5ad94b2f1eddb6938fe4.jpg)
道はやがて未舗装の林道となります。倒木などによりこの道は往々にして通行止になるそうですが、ひとまず行けるところまで行ってみましょう。凸凹路面ですので運転は慎重に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/0e/72d71412f2e8d5055134fd7cdd915ed8.jpg)
(画像一部加工済)
荒れた山道を車で走ってゆくうち、このような広場に出ました。付近の山へ向かう登山口らしく、一角にはトレッキングコースの地図が掲出されています。登山する人はここに車を停めて山を登るわけですね。この先のロードコンディションがどうなっているかわかりませんので、私もこの広場に車を停め、ここからは歩いて奥へ進みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/1f/95661db961d6dd2bd2abbc5c4f313711.jpg)
(画像一部加工済)
道にはゲートが設けられているのですが、完全に開け放たれていましたので、そのままゲートの先へと進んでみると、やがてこのような感じで視界が開け、道のどん詰まりに廃屋が建っていました。
ここはかつて湯治専門の宿で、日帰り入浴はおろか1泊や2泊などの観光客も受け入れず、病院などから相手にされなくなってしまったような重い病を患った人々がここで白装束を着て念仏を唱えながら温泉に浸かり、じっくり湯治をすることで病気の治癒を冀ったんだそうです。この廃屋の裏手には・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/43/9b0848cac49545c08ec87dce0899f29f.jpg)
吹きさらしになったコンクリ槽があり、宿が廃業されて廃屋になった今でもお湯が注がれていました。
さすがに今ではメンテナンスされておらず、それゆえ槽内はコケに覆われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/15/677a106db1b660fc71f21777c9406b6d.jpg)
お湯は山の斜面上から絶え間なく注がれており・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/7e/27dc41d3a68c9d1906057e0ae2de228b.jpg)
その温度は35.0℃。温浴という意味ではぬるいかもしれませんが、じっくり浸かって湯治をする等モイストヒーリングとして使うのでしたら、むしろこの程度の湯加減であったほうが体への負担が少なく、長時間湯浴みでき、それゆえ効能も期待できるのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/9c/7ba399b08a46570d1df48f1085355d41.jpg)
浴槽のお湯は溝から大量に捨てられていました。
湯治宿としての役割を終えてから長い年月が経っているため、おそらくほとんどの人の記憶から消えてしまった温泉かと思われますが、いまでも源泉は枯れることなく湧き続けているんですね。
.