温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

永和温泉 みそぎ湯

2012年01月02日 | 愛知県
年末の記事は鹿児島県霧島市の温泉が続いていましたが、新年はちょっと趣向を変えて、愛知県の有名な温泉を取り上げてみます。その名も「みそぎ湯」。本年の一発目はこの温泉にスポットライトを当てることにより、新年を迎える禊とさせていただきます(なんてね…)。

数年前に郡司氏が「怪湯」として紹介して以来、温泉ファンの間で俄然注目を浴びるようになったこの「みそぎの湯」は、シュール・不思議・奇怪・B級などと言った切り口により、いわば変わり種の温泉として各人のサイトで取り上げられており、「みそぎ湯」あるいは「永和温泉」でググるだけでも、かなりの数がヒットします。

かく言う私もこの温泉の魅力に取り憑かれてしまった人間の一人でして、いままで4回も訪問しているのですが、うち3回はお風呂の様子を撮影するとデジカメがその日のうちに紛失するという奇奇怪怪な現象に遭遇しており、このため当ブログでは取り上げることができませんでした。好奇の目で捉えようとする信心不足の私をこの温泉で祀られている神様仏様が懲らしめたのでしょうか。そんな苦難を繰り返し、先日ようやく数枚撮影してデジカメも紛失することなく帰ってこられたので、結果として他ファンの後追いになってしまいますが、私なりにサクサクっと紹介してみます。




最寄駅は関西本線の永和駅。名古屋~三重間の鉄道輸送は並行して走る近鉄が圧倒的なシェアを握っており、JRも近年少しずつ頑張って挽回しているものの、依然として近鉄の後塵を拝しています。この永和駅もローカル線そのものの長閑な雰囲気で、駅の周りにはびっくりするほど何もありません。名古屋からわずか数駅で街並みが都市から広大な田園地帯へと変わるんですから、名古屋が「大いなる田舎」と称されるのもわかる気がします。



周囲は濃尾平野のゼロメートル地帯で、駅前の児童公園に立っている標識によれば、いま立っている場所は海面下なんですね。小学生のころに学んだ「輪中」を思い出します。

 
駅前に建つ古びた仕舞屋は元々煙草屋さんだったらしく、タイルのカウンター跡には右書きで「コバタ」と記されていました。こんなレトロな面影もローカル線風情を余計に強くさせています。

永和駅から弥富寄りの踏切を渡って道なりに進み、途中で東名阪を潜る箇所にある十字路で歩道橋を使って一本すぐ右側の路地(現道の旧道)に入り、そこをひたすら真っ直ぐ歩けば、迷うことなく到着できるでしょう。駅から徒歩20分程度で、目指す吉野屋さんに到着です。



吉野屋さんは衣類品、特に制服関係を主に扱っている商品のようですが、失礼ながら店内はちょっと雑然としており、一見すると何屋さんだかいまひとつわからないかもしれません。でも決して牛丼屋ではありません。
店の奥へ声をかけると、ラーメン好き好き小池さんを20~30歳ほど老けさせたようなビン底メガネのご主人が出てきて、案内して下さいます。語尾が「~だで」といったような尾張弁が強くて、方言に慣れていない関東人の私は聞き取りに難渋しますが、お喋り好きでお人よしのご主人はいろんなことを話して下さいます。初回訪問時に神奈川県から来ましたと申し上げると、あなたのように全国から温泉ファンがやってくるんだ、と仰って郡司氏の他、熊○氏やべ○こ女史など同業の諸先輩方の名前を次々に列挙していました。御主人も私のような訪問者の扱いに慣れているようで、説明する口調は立て板に水でした。

 
ご主人はまず隣の不動堂の前に立ち、ご本尊である不動様についての説明です。御主人は修験道の一流派を謳っている「成田山 霊観不動教会」を主宰しており、お店の屋号である「吉野屋」は吉野山に由来しているんだそうでして、開祖であるご主人のお父様が奈良県の大峰山へ修業したことが、その吉野という名称につながっているわけですね。
不動は3体祀られているのですが、ここで思わず目を惹かれてしまうのが、右側に建っている白装束をまとったマネキン人形であります。この温泉を取り上げるサイトは皆さんこのマネキンに注目し、温泉入浴と並んでこのマネキンを見たいがためにここを訪れる方も多いのではないかと思います。
この画像を撮影した日は運悪くマネキンさんが奥の部屋へと隠れていたため、残念ながらその姿をお見せできないのですが、名鉄百貨店のナナちゃん人形を髣髴とさせる長身痩躯のスラッとしたマネキンに、白装束を着せて信仰の対象とさせている様は、「探偵ナイトスクープ」や「ナニコレ珍百景」で取り上げるべき摩訶不思議な光景で、レポートしに来た桂小枝が絶叫する様が容易に想像できちゃいます。でも、某日訪問した際、御主人がとても熱心に像の前で祈っている姿を拝見してしまい、その姿を見て以来どんなものであっても信仰の対象を好奇の目で見ちゃいけないと自戒しました。
一通り説明を拝聴した後は、お堂に置かれた賽銭入れへ200円を納め、湯屋へと向かいます。なお訪問2回目以降は「お風呂入らせてください」と声かけてお金を納めるだけでOKでした。



お堂の周りに立っている幟には温泉マーク。
これにより、ここに温泉があることが確認できますね。


 
湯屋は不動堂の裏手にあるので、脇の狭い通路から入って奥へと進んでいきます。小さい犬が放し飼いされており、外来者は必ず吠えられる洗礼を受けるんだそうです。廊下に小便器がむき出しで設置されていることにびっくり。


 
建物はアクリル波板を多用した掘っ立て小屋。プロが仕事をした気配が無いので、おそらくDIYで建てられたんでしょうね。2つあるドアのうち男湯は左側。
脱衣室も棚しかない必要最低限の設備です。


 
白装束のマネキンとならんで気を惹く文体の張り紙が多いのもここの特徴。



ブレーカーの注意書きには「神様」と書かれています。神様? たしかにご主人も奥さんもこちらの不動様を総称して「神様」と仰っていました。こちらは仏教系かと思っていたのですが、たしかにお堂には神社の円鏡が祀られていますし、そもそも修験道は典型的な神仏混淆ですから、「神様」で良いんでしょうね。下手に能書きを垂れていると、自らの無知蒙昧が露呈して藪蛇になってしまいそうなので、文化論はこの辺りでやめておきます。



こちらは「神様」一覧。



浴槽は3つ。男湯の場合は右側から段々に低くなっており、この段の高さの順に上段が最も熱いのですが、それでも42℃くらい。段々に流れ落ちてきたお湯は最下段からザブザブとオーバーフローしています。洗い場は狭くて一人使うのがやっと。浴槽に人が入ると洗い場は大洪水状態となり、桶がプカプカ浮かんで流れてしまいます。カランなんてものはありませんから、桶で直接湯船からお湯を汲むことになります。


  
各浴槽とも1~2人サイズ。いや、上段と下段は1人しか入れないかな。しかも下段は浅くて、どちらかといえば入浴用ではなく掛け湯用の槽なんでしょうね。モルタル造の質素なもので、場所柄、金魚の養魚場を連想させてくれます(界隈は日本随一の金魚生産地)。湯口は上段と中段にあり、上段では浴槽の縁の真ん中から直接噴き出し、中段ではホースから注ぎこまれていますが、別のホースで加水されているので、その分上段より温度が下がっているわけです。


上段の湯口には「湯をさわった人は入浴禁止」という脅し文句が書かれた札が貼られていました。この他にも浴室内にはいろんな手書きの忠告文が張られているのですが、ほのぼのとした手書きである上に忠告主が「神様」なので、張り紙を目にするたびについニヤニヤしてしまいました。手作り感あふれる湯小屋ですから、おとなしく使わないとすぐにアチコチが壊れちゃうんでしょうね。

さて、お湯の特徴ですが、薄い茶褐色の透明で、微かに白く貝汁濁りを帯びているようにも見えます。また灰白色で綿状の湯の華も大小さまざまなサイズにまとまりながらで舞っています。臭覚面ではモール臭+ゴムのような鉱物油臭+(湯口にて)タマゴ臭、味覚面では弱塩味+ほろ苦み+重曹味+微タマゴ味がそれぞれ感じられ、モールらしさが特に際立っています。そして重曹がよく効いており、入浴中はツルツルスベスベの気持ち良い浴感が得られ、そして湯上りはさっぱり爽快です。掛け流し温泉不毛の地である愛知県でありながら、加水加温循環消毒が一切ない完全掛け流しは、本当に素晴らしい湯使いで、湯船からドバーっと溢れだすお湯を見ていると、心の底から惚れ惚れします。



このお風呂はちゃんと保健所から公衆浴場の許可を受けているんですね。立派じゃないですか。

なお源泉は永和温泉開発(株)が供給しているお湯を引いているようでして、この永和温泉開発の温泉水は「みそぎ湯」の他、界隈の老人ホームや市内大井町一帯の一般家庭にも供給されており、一見すると温泉とは無縁のような当地では、まるで諏訪湖周辺の住宅のような温泉付きの住宅が分譲されているのです。注意して界隈の道路脇を流れるドブを見ていると、水面から湯気が濛々と上がっているのが確認できますが、これは捨てられた温泉から発せられたものなんですね。羨ましいなぁ…。


ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 48.5℃ 1,400L/min(地下1250m)

JR関西本線・永和駅より徒歩20分(1.6km)
愛知県愛西市大井町浦田面686  地図
0567-31-0146(吉野屋)

7:00~21:00
200円
備品類なし

私の好み:★★★
コメント (2)
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湯谷温泉 ゆかわ

2011年09月23日 | 愛知県
約2年前の古いレポートですが、ネタとして本格的に腐る前に蔵から出しておきたいので、何卒ご了承を。

ローカル線好きな人なら誰しもが乗りたがる鉄道路線のひとつに、飯田線が挙げられるでしょう。普通列車を全線乗り通して6時間を要すること、険しい峡谷を縫うように走るルート、秘境駅の存在など魅力的な要素を多く擁しているのですが、残念ながら温泉ファンを満足させてくれる温泉には恵まれていません。数ある飯田線の駅の中で唯一温泉を名乗っているのが「湯谷温泉駅」ですが、その温泉地ではどんなお湯に出会えるのか、初冬の某日、飯田線を乗り潰すついでに途中下車してみることとしました。


 
新城駅から天竜峡行普通列車に乗車。運転台直後の客室は荷物専用スペースになっていました。山間を走る電車なのに、走行音は昭和の通勤電車の象徴である国鉄103系とほぼ同じ。それもそのはず、MT55A主電動機・DT33台車・歯車比6.07など、足回りは103系とほぼ同じ仕様なんですね。険しい渓谷を走る電車と都会で満員の乗客を乗せる電車が同じ走行音というのも変な話ですが、東京圏から103系が消えてから久しいので、久々に103系的な爆裂サウンドが聞けて、個人的には嬉しかったなぁ。でも103系と全く同じでもなく、たとえばMGの唸りやCPの作動音、ブレーキ解緩音などは明らかに異なり、近郊型車両っぽさが出ていました。
なお飯田線の普通列車に用いられているこの119系は、2011年下旬から徐々に淘汰されてゆく予定なんだそうです。全国見渡しても119系が走っているのはここ飯田線だけ。国鉄末期から走り続けてきたこの電車に乗れるのは今のうち。

 
湯谷温泉駅に到着。手でドアを開けて、1線1面しかないホームへ降車します。下車したのは私を含め5人程度。客を下ろすと、列車はそそくさと谷の奥へ消え去って行きました。

 
木造の駅舎は、一見すると醸造業者の古い倉庫みたいで、あまり駅舎っぽくありませんね。窓が板で塞がれており、大きな建物でありながら、あまり有効活用されていない様子。


古典的な歓迎ゲートを潜って温泉街へ。この手のいかにも昭和な雰囲気のアーチは、かえって鄙びた感じを醸し出しますね。

 
湯谷温泉は開湯1300年の歴史を有しているんだそうでして、宇連川に刻まれた三河地方屈指の景勝地である鳳来峡に沿って温泉街が形成されています。川底の岩はまるで板を敷いているかのように平べったく、それゆえに板敷川という別称もあるんだそうです。景勝地とはいえ、どこへ行っても人工物が目に入ってくるので、あまり秘境という趣はありませんが、紅葉の盛りにはそれなりに絵になる景色が広がりそうですね。


さて今回入浴するのは「ゆかわ」というお店。駅前のゲートを潜ってすぐ右斜め前にあります。こちらは本来は炭火焼の料理屋さんなのですが、露天風呂を併設しており、そのお風呂で立ち寄り入浴を受け付けています。
門をくぐって敷地に入り、階段を下って食堂の受付で料金を支払い、更に階段を下りていきます。お風呂は男女混浴の露天風呂と女性専用風呂の2つがあり、男性は否応なく混浴の利用となります。脱衣所は掘っ立て小屋みたいな質素な造りで、露天風呂で入浴中の客から内部が見えてしまうような開放的な構造でした。でも女性用更衣室はちゃんと仕切られていましたよ。

 
渓谷に面した縦長の露天風呂は、頭上を屋根が覆い、川側も簾などが架かっていますが、鳳来峡の眺めはバッチリです。温泉にあまり恵まれていない三遠南信地方にありながら、眺めの佳い渓谷の露天風呂で、しかも混浴なんですから、お客さんの注目を集めるのは当然かもしれず、私の訪問時には御夫婦と思しき男女二人連れが3組も先客として湯浴みなさっていました。女性の方はタオルで全身を巻いていらしたので、タオル使用可なお風呂なんですね(有料で巻きタオルをレンタルできます)。ただ、私の見落としかもしれませんが、洗い場にカランやシャワーらしきものは見当たらず、このために掛け湯せずにいきなり湯船へ入ってしまう輩も見受けられ、その点がちょっと残念でした。なお女性専用風呂もこの混浴風呂と同様に河岸の崖に設けられていますが、伝え聞いたところによると、思いっきり遮蔽されて景色は殆ど楽しめないんだそうです。

お湯は浴槽一番奥の筒から注がれており、薄い黄褐色を帯びて微かに濁っており、赤茶の小さな浮遊物が浮遊しています。ほんのり塩味が感じられ、匂いはほぼ無臭でした。2つの源泉を混合して使用しているようですが、加温循環消毒されており、お湯から鮮度感はあまり感じられません。というか思いっきり鈍っていました。成分濃度のわりに知覚が弱いのは循環されているからか、あるいは加水して薄めているからか…。源泉温度や供給面から考えれば、加温循環消毒という管理方法は止むをえませんし、地理的条件から考えてもこの地域に源泉掛け流しを期待してはいけませんね。眺めの良さを以て満足すべきお風呂だと思います。

ここで使われている源泉は温泉地内の他の宿にも引湯されているのですが、宿によって湯使いが異なり、中には非循環で提供しているところもあるらしいので、もし再訪する機会があれば、他のお風呂にも入ってみたいものです。


 
「ゆかわ」とは全く無関係ですが、温泉街から踏切を越えたところには、有料で源泉水が汲める温泉スタンド(100Lで100円)、そして無料で利用できる足湯がありました。足湯は2008年に開設されたんだそうでして、この日も多くのお客さんで賑わっていました。足湯には7号泉が用いられており、利用可能時間は9:00~18:00です。


ひとっ風呂浴びてさっぱりした私は、この駅から鈍足の特急「伊那路」で一気に天竜峡へと向かいました。


5号泉
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 28.4℃ pH不明 溶存物質1.145g/kg 成分総計1.153g/kg
Na:240mg(57.22mval%), Ca:145mg(39.67mval%), Cl:585.0mg(89.05mval%)
(思いっきりボケた分析表の画像から読み取っているので、上記数値には誤りがある可能性大です)

7号泉(新源泉)
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 35.9℃ pH8.1 溶存物質3.090g/kg 成分総計3.094g/kg
Na:648mg(53.45mval%), Ca:464mg(43.89mval%), Cl:1800mg(97.30mval%)

加水・加温・循環・消毒あり

JR飯田線・湯谷温泉駅より徒歩1分
愛知県新城市豊岡滝上5-1  地図
0536-32-1508
ホームページ (←Flash多用でかったるいぞ…) 

10:30~17:00(水曜は~15:30)(食事は19:00まで。LO18:00。水曜のみ16:00まで)
木曜定休(祝日の場合は営業)
800円(食事すれば無料)
シャンプー類あり

私の好み:★+0.5
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富吉温泉 テルマ55

2011年03月29日 | 愛知県
※2012年12月31日に閉館しました。
※2015年1月に「富吉天然温泉いづみの湯」として営業が再開されました。料金などは当記事と異なっているようですので、詳しくは施設へ直接お問い合わせ下さい。
※いづみの湯として復活した後、2016年に再び閉館し、建物は解体されました


 
木曽・揖斐・長良の3河川が伊勢湾に注ぐ濃尾平野の海抜ゼロメートル地帯には尾張温泉や長島温泉などいくつかの温泉が点在していますが、この富吉温泉もそのひとつ。国道1号沿いの分かりやすい場所に立地しており、富吉駅からも至近なので交通の便は文句なし。

玄関前では狸の置物がお出迎え。名称の55という数値は、開業当時の源泉温度を示しているそうです(ちなみに現在は50.5℃)。
下駄箱は昔ながら木札の鍵。券売機で料金を支払い、番台のおばちゃんに券を渡して中へ。脱衣所のロッカーは10円有料。ドライヤーも有料で、なんと100円も取られちゃうのです…。


内湯は円形の浴槽が段々に配されており、上段は泡風呂、中段はジェットバス、下段が普通の浴槽となっています。洗い場のカランの数は失念してしまいましたが、古典的な押しバネ式&固定式シャワーです。

薄い黄緑色透明、油臭と焦げたような匂いが微かに漂い、微塩味と微ゴム風味、そしてほろ苦さが舌に残ります。塩素消毒されているそうですが殆ど気になりませんでした。ここのお風呂はとにかく熱い。入れないほど熱いというわけじゃないのですが、ゆっくり浸かってはいられないでしょう。気温の高い時期は加水するようですが、そうじゃなければ源泉に塩素消毒した上で加水せずに投入しているんだそうです。源泉温度は50.5℃ですから、そりゃ熱いわな。熱いお湯のためか、浴槽まわりにはトドになるオッサンが多いのなんの…。気持ちはわかるけど邪魔なんだよねぇ…。

 
一応露天風呂も用意されていますが、子供のプールのような小さいもので、実用本位のタイル貼りの浴槽はなんだか素っ気ありません。ライオンの口から熱いお湯が投入されていますが、全くオーバーフローしておらず、お湯はどこに消えているのかよくわかりません。周囲は塀に囲まれているため眺望も楽しめず、このためか露天を利用するお客さんは殆どいませんでした。

ちょっと古めの健康ランドそのものといった感じで、お客さんの年齢層も高く、正直なところあんまり雰囲気は良くありませんが、中京圏でこれだけ熱い源泉を堪能できるところは他にあまりないでしょうから、新鮮な熱い温泉を手頃に楽しむには良い施設かと思います。


ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 50.5℃ pH7.6 760L/min 溶存物質1.427g/kg 成分総計1.450g/kg
気温の高い時期のみ加水、加温なし、循環濾過なし(小浴槽のみ循環濾過)、消毒あり

近鉄名古屋線・富吉駅より徒歩3分(260m)
愛知県海部郡蟹江町蟹江新田与太郎175  地図
0567-95-5161

※2012年12月31日に閉館しました。
※2015年1月に「富吉天然温泉いづみの湯」として営業が再開されました。料金などは下記内容と異なっているようですので、詳しくは施設へ直接お問い合わせ下さい。


10:00~23:00 無休
500円
ロッカー有料(10円)、シャンプー類あり、ドライヤー有料(100円)

私の好み:★★
コメント (6)
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