温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

マレー半島を格安航空会社(LCC)で南下 その2

2010年05月26日 | 東南アジア旅行記
東南アジアの格安航空会社(LCC)を乗り継いで、途中タイ南部のビーチリゾート地であるクラビに寄りながら、バンコクからシンガポールまで南下した際の旅行記の続きです。
ここでは4月28日分(クラビ→シンガポール)を記載します。

 日程
  4月23日 バンコク(スワンナプーム)13:45 → クラビ15:05 エアアジアFD3165便
  4月28日 クラビ15:00 → シンガポール17:45 タイガーエアウェイズTR2183便


 
クラビからシンガポールへ飛ぶ便はタイガーエアウェイズが1日1本のみ。曜日によって朝早い出発だったり午後の出発だったりと、時間が異なります。しかも利便性の高い午後の便は、早朝便と比べて料金がかなり高く設定されています。従ってこの路線を利用する場合は、曜日と料金に注意が必要です。私は高い料金を承知で15:00の便(が設定されている日)に乗りました。
クラビ空港におけるタイガーエアウェイズの業務はタイ国際航空に委託されていました。カウンターも職員も発券される搭乗券も全てタイ国際航空です。タイ国際航空とタイガーエアウェイズの親会社であるシンガポール航空はともにスターアライアンスですから、そういった繋がりで業務委託されているのかもしれませんね。


 
出国審査通過後の待合室の様子。国際線の乗客専用スペース。地方空港なのでそんなに広くはありませんが、そんなに便数があるわけじゃないので、席には余裕があります。トイレも綺麗でした。スナックカウンターもあります。この時は我々シンガポール行の乗客のほか、エアアジア・クアラルンプール行の乗客もここでゲートが開くのを待っていました。

 
左:バンコク→クラビのエアアジアでは両空港ともタラップで飛行機に乗り降りしましたが、この便はLCCで運行されるのにクラビ空港ただ一つのボーディングブリッジを使って搭乗できました。
右:機内の様子。搭乗率は7~8割といったところ。使用機材はエアバスA319。A320の派生機種で、胴体長を短くしたものですね。白い内壁にチャコールグレーの布製シートというシンプルな色調。CAは黄色いポロシャツに黒系のパンツというちょっとラフな印象を受ける格好ですが、その分動きやすそうです。
もちろん機内サービスは全て有料。メニューは割と豊富だったような気がします。隣に座った女の子は何やらランチボックスを頼んでいましたが、私は特になにも注文しませんでした。国際線なので機内ではシンガポールの入国書類が配られます。

 
定刻5分前にクラビを出発。途中大きな揺れはなく、実に安定した状態で飛行。客観的根拠はありませんが、親会社がシンガポール航空であるというだけで、得られる安心感が大きいような気がします。洋上に船が輻輳しはじめたら、まもなくシンガポールに到着。

 
定刻通りシンガポール・樟宜(チャンギ)空港に到着。LCCなのでバジェットターミナル(格安航空会社専用ターミナル)に着きます。隣のスポットにもタイガーの飛行機がとまっていました。
クラビではボーディングブリッジで搭乗しましたが、ここではLCCらしくタラップです(ちなみにこの場所は本当は撮影禁止らしく、すぐさま係員に注意されてしまいました)

 
左:バジェットターミナルという名前が示す通り、ターミナル内は高い人気を誇るチャンギ空港とは思えない質素で古めかしい造り。イミグレを出たら、すぐ目の前で手荷物受取のターンテーブルがグルグル回っていました。小さいターミナルなんですね。
右:到着フロアを出たところ。

 

左:ターミナル玄関も地方空港のような佇まい。
右:バジェットターミナルから第2ターミナルまでは無料の連絡バスが出ています。深夜を除き約10分間隔で、所要は約10分ほど。
私もこのバスで第2ターミナルへ行き、そこで一旦荷物を預けたあと、街中へ出てショッピング。同日夜23:25発の全日空便で成田へ帰国しました。


安かろう悪かろうなのかと思って乗ってみた格安航空会社でしたが、決してそんなことはなく、全て有料な機内サービス、座席指定や荷物預かりは別料金などといった点を割り切って考えれば、とても利用価値が高いように思います。というか、今までの航空会社を使うのがアホ臭く感じられてしまいます。予約もネットで簡単にできるので助かります。もっとも今回は飛行時間が1時間や2時間程度の便しか乗っていませんので、長距離路線だとどうなるのかは何とも言えませんし、ダイヤがタイトで使用機材の数が限られているので、運休や遅延などの心配も拭い去れません。

それにしても、鉄道なら2泊3日以上要するマレー半島縦断を、飛行機なら数時間で完結できてしまうのですから、飛行機の旅って便利というかあっけないというか。
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マレー半島を格安航空会社(LCC)で南下 その1

2010年05月26日 | 東南アジア旅行記
前回までの記事では、マレー半島を鉄道で北上した旅行記を掲載しましたが、今度は東南アジアで活躍が目覚ましい格安航空会社(LCC)を乗り継いで、途中タイ南部のビーチリゾート地であるクラビに寄りながら、バンコクからシンガポールまで南下してみました。

 日程
  4月23日 バンコク(スワンナプーム)13:45 → クラビ15:05 エアアジアFD3165便
  4月28日 クラビ15:00 → シンガポール17:45 タイガーエアウェイズTR2183便


 
お昼前にタクシーでバンコクのスワンナプーム空港へ。開業延期を何度も繰り返している空港アクセスの高速鉄道「エアポートリンク」は、この時点でもまだ開業していませんでした(数日後に試験運行を開始したらしいのですが)。早く全面開通してくれるといいのですが…。
ターミナル入口では、ガラスに貼られたプミポン国王のでっかい写真がお出迎え。国王の肖像はタイではお馴染みの光景であり、巷にあふれていますね(こんな表現は不敬かも)。国民から崇敬されるプミポン国王は高齢で健康不安でもあり、一方で皇太子はかなりの不人気。タイ王室は今後どうなってしまうのやら。


 
左:私が乗るエアアジアのチャックインカウンターはE。手前が国際線で奥が国内線の受付。国際線は列ができていましたが、国内線のカウンターはほとんど並ばずに済みました。なおチケットはエアアジアのウェブサイトで予約・購入、座席も事前に指定しておきました(座席指定は別料金です)。
右:折しもアイスランドの火山噴火による降灰の影響で、欧州路線のキャンセルが相次いでおり、この時は少しずつフライトが再開されつつありましたが、足止めを食らっていた帰国客をまだ捌ききれず、タイ国際航空のカウンターの前は空席を待つ欧州人であふれかえっていました。

 
チェックインカウンターより下層階にある国内線のコンコースへ。

 
左:ランチのためフードコートへ。ここでは500バーツでプリペイドカードを購入し、各カウンターで注文する際に代金をカードから差し引くシステムになっています。残金は払い戻しできます。国内線コンコースだというのに、利用者は欧米人ばかりで、ここは本当にタイなのか疑わしくなるほど。この国が観光立国であることを実感させられます。
右:私は海外に出たら日本食を一切口にしない主義なのですが、なぜかこの時ばかりは醤油の味が恋しくなり、握り鮨を頼んでしまいました。空港らしくめちゃくちゃ高かったのですが(たしか画像の6貫で300バーツ位)、まぁまぁの味でしたよ。

 
左:CAのお姐さん達が楽しそうに笑っている写真が貼られた真っ赤なエアアジア専用バスに乗って、オープンスポットに駐機されている飛行機へ移動。実際のCAの制服も上下ともに鮮やかな紅色なのですが、それを見て「スターどっきりマル秘報告」を思い出してしまう私は完全な昭和世代…。
右:タラップを登って搭乗。一応屋根付き。


使用機材はエアバスA320-200。CAの真っ赤な制服とは対照的に、機内はモノトーンの落ち着いた雰囲気。シート生地は黒の合成皮革。エアコンの吹き出し口からは、冷気とともに真っ白な霧がモクモクと吹き出ていました。意図があって故意にそうさせているのか、あるいは単に結露しているだけなのか。
シートピッチはそんなに狭くなく、国内線程度の搭乗時間なら全く問題ありません。


飛行機は定刻通りに出発し、約1時間でクラビへ。LCCなのでシートサービスは全て有料ですが、機上で爆睡していた私は、そのワゴンが回ってきたことすら知らず。
クラビに近付くと、まっ平らな雨林の中を川がウネウネと蛇行しながら流れている風景が目に入ってきます。

 
クラビ到着も定時。こちらのタラップは屋根なし。地上に降りたら各自徒歩でターミナルビルへと向かいます。

 
左:下ろされる荷物をワゴンへ放りこんでいる係員。晴れているからいいものの、雨だったら荷物はびしょ濡れですね。
右:クラビ国際空港の到着フロア。地方空港らしくこじんまりしており、大した設備もありませんが、開業してそれほど年月が経っていないため、全体的に新しめで綺麗です。


マレー半島を格安航空会社で南下 その2 へ続く
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