今回記事から数回続けて、今年の夏に湯巡りした長野県および山梨県の温泉を取り上げます。
まずは長野県蓼科の「小斉の湯」から。
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蓼科の代表的な観光地である蓼科湖を見下ろす傾斜地の途中に位置するこちらの施設は、以前は温泉旅館として宿泊営業を行っていましたが、数年前から宿泊を取りやめ、現在は日帰り入浴のみで営業を続けています。
かつては宿泊棟だったと思しき建物の奥に日帰り入浴の玄関があり、そこから入って受付で座っているおじさんに入浴料を支払います。館内には複数のお風呂があり、それぞれが敷地内に点在しているため、初訪問のお客さんは迷ってしまうこと必至。受付の前には「入浴案内」というタイトルが付された構内案内図と写真が掲示されていますから、まずはこの図をしっかり見て、行くべきお風呂と位置を確認しておきましょう。
なお敷地内のあるお風呂は以下の6つです。
●内湯「岩風呂」(男女別)
●露天「岩間の湯」(男性専用)
・露天「貸切の湯」(貸切)
●露天「見晴しの湯」(男性専用)
・露天「雲海の湯」(女性専用)
・露天「森林浴の湯」(女性専用)
このうち今回は●を付けた3つのお風呂に入りましたので、この3つについて触れてまいります。
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上述したように、こちらの施設は傾斜地に沿って設けられており、複数の棟が地形に沿って段々状に点在しています。一番下に位置する受付から、シカやキジなどの剥製を見上げつつ階段を上がってゆくと・・・
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内湯や座敷がある2階です。階段上がって左手にある休憩用の広いお座敷にも、大きなクジャクの剥製が飾られていました。館内には多くの剥製が飾られていますが、山の中ゆえワイルドなイメージを表現したいのかしら。
●岩風呂(内湯)
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2階廊下を座敷と反対側へ進んでいった突き当たりが男女別の内湯「岩風呂」です。後述しますが、敷地内に複数ある各露天風呂では、洗い場が無いか、あっても簡素で数が少ないため、体をしっかり洗いたい場合は、まずこちらの「岩風呂」に入りましょう。
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脱衣室を抜けてお風呂に入りますと、正面にタイル貼りの浴槽が大小ひとつずつ、そして手前側に洗い場が配置されています。洗い場にはシャワー付き混合水栓が5基並んでいて、ボディーソープなどの備え付けも用意されています。
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奥の雄々しい岩が印象的なタイル張り浴槽は、右側がややぬるく、左側はちょっと熱めですが、その差は微妙。いずれにも無色透明の温泉が張られています。私はこれから利用する露天風呂に臨むべく、この内湯でしっかり体を洗ったのですが、駐車場にはお客さんの車が複数台止まっていたにもかかわらず、内湯には誰もいませんでした。私以外のお客さんはどこにいるのかな?
●岩間の湯
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6つあるお風呂はそれぞれが離れており、渡り廊下でつながっているため、各浴室間を移動する場合は、一旦着替えなければなりません。ちょっと面倒ですが、私は自分の体についた内湯のお湯をぬぐい、ササっと着衣して、館内案内に導かれながら次のお風呂へと向かいました。
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クネクネ折れ曲がりながら山の斜面を登る渡り廊下を歩くと、ちょっとした探検気分を味わえます。小さな男の子だったら喜んでしまうかも。お風呂はどこにあるのかな。
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通路を進んでまず行き当たるのが男性専用露天風呂「岩間の湯」です。さっそく入ってみましょう。
手作り感溢れる質素な木造の脱衣小屋で着替え、いざお風呂へ。
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山の緑や大きな岩に囲まれるように露天風呂が設けられたこちらの露天風呂。その造りが名前の由来なのでしょうね。後述する浴槽の他、簡易的な洗い場が設けられており、コックを開けると源泉のお湯が吐出されました。おそらく源泉より供給されてくるお湯をそのままコックまで引いているものと思われ、48℃近い熱いお湯が出てきますので、適宜水で薄めて使いましょう。
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浴槽は3つに分かれており、手前の大きなものはややぬるく、奥の小さなものはちょっと熱めの湯加減となっていました。そして筧から浴槽へお湯が注がれていました。なお一番小さなものは水風呂です。
この露天風呂は、まずまずの広さがあるのですが、いかんせん建物と崖に挟まれた立地なので、いまいち開放感に欠け、それゆえ人気がありません。見方を変えれば空いているとも言え、実際に受付前の「入浴案内」には「空いています。ゆっくり入りたい方」と書かれていました。なるほど他のお客さんを気にせずゆっくりのんびり足を伸ばして入浴するにはもってこいですが、せっかくですからロケーションを活かした眺望のよいお風呂にも入ってみたいものです。というわけで、再び着衣してもう一つの露天風呂へと向かうことにしました。
次回記事に続く
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まずは長野県蓼科の「小斉の湯」から。
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蓼科の代表的な観光地である蓼科湖を見下ろす傾斜地の途中に位置するこちらの施設は、以前は温泉旅館として宿泊営業を行っていましたが、数年前から宿泊を取りやめ、現在は日帰り入浴のみで営業を続けています。
かつては宿泊棟だったと思しき建物の奥に日帰り入浴の玄関があり、そこから入って受付で座っているおじさんに入浴料を支払います。館内には複数のお風呂があり、それぞれが敷地内に点在しているため、初訪問のお客さんは迷ってしまうこと必至。受付の前には「入浴案内」というタイトルが付された構内案内図と写真が掲示されていますから、まずはこの図をしっかり見て、行くべきお風呂と位置を確認しておきましょう。
なお敷地内のあるお風呂は以下の6つです。
●内湯「岩風呂」(男女別)
●露天「岩間の湯」(男性専用)
・露天「貸切の湯」(貸切)
●露天「見晴しの湯」(男性専用)
・露天「雲海の湯」(女性専用)
・露天「森林浴の湯」(女性専用)
このうち今回は●を付けた3つのお風呂に入りましたので、この3つについて触れてまいります。
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上述したように、こちらの施設は傾斜地に沿って設けられており、複数の棟が地形に沿って段々状に点在しています。一番下に位置する受付から、シカやキジなどの剥製を見上げつつ階段を上がってゆくと・・・
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内湯や座敷がある2階です。階段上がって左手にある休憩用の広いお座敷にも、大きなクジャクの剥製が飾られていました。館内には多くの剥製が飾られていますが、山の中ゆえワイルドなイメージを表現したいのかしら。
●岩風呂(内湯)
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2階廊下を座敷と反対側へ進んでいった突き当たりが男女別の内湯「岩風呂」です。後述しますが、敷地内に複数ある各露天風呂では、洗い場が無いか、あっても簡素で数が少ないため、体をしっかり洗いたい場合は、まずこちらの「岩風呂」に入りましょう。
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脱衣室を抜けてお風呂に入りますと、正面にタイル貼りの浴槽が大小ひとつずつ、そして手前側に洗い場が配置されています。洗い場にはシャワー付き混合水栓が5基並んでいて、ボディーソープなどの備え付けも用意されています。
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奥の雄々しい岩が印象的なタイル張り浴槽は、右側がややぬるく、左側はちょっと熱めですが、その差は微妙。いずれにも無色透明の温泉が張られています。私はこれから利用する露天風呂に臨むべく、この内湯でしっかり体を洗ったのですが、駐車場にはお客さんの車が複数台止まっていたにもかかわらず、内湯には誰もいませんでした。私以外のお客さんはどこにいるのかな?
●岩間の湯
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6つあるお風呂はそれぞれが離れており、渡り廊下でつながっているため、各浴室間を移動する場合は、一旦着替えなければなりません。ちょっと面倒ですが、私は自分の体についた内湯のお湯をぬぐい、ササっと着衣して、館内案内に導かれながら次のお風呂へと向かいました。
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クネクネ折れ曲がりながら山の斜面を登る渡り廊下を歩くと、ちょっとした探検気分を味わえます。小さな男の子だったら喜んでしまうかも。お風呂はどこにあるのかな。
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通路を進んでまず行き当たるのが男性専用露天風呂「岩間の湯」です。さっそく入ってみましょう。
手作り感溢れる質素な木造の脱衣小屋で着替え、いざお風呂へ。
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山の緑や大きな岩に囲まれるように露天風呂が設けられたこちらの露天風呂。その造りが名前の由来なのでしょうね。後述する浴槽の他、簡易的な洗い場が設けられており、コックを開けると源泉のお湯が吐出されました。おそらく源泉より供給されてくるお湯をそのままコックまで引いているものと思われ、48℃近い熱いお湯が出てきますので、適宜水で薄めて使いましょう。
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浴槽は3つに分かれており、手前の大きなものはややぬるく、奥の小さなものはちょっと熱めの湯加減となっていました。そして筧から浴槽へお湯が注がれていました。なお一番小さなものは水風呂です。
この露天風呂は、まずまずの広さがあるのですが、いかんせん建物と崖に挟まれた立地なので、いまいち開放感に欠け、それゆえ人気がありません。見方を変えれば空いているとも言え、実際に受付前の「入浴案内」には「空いています。ゆっくり入りたい方」と書かれていました。なるほど他のお客さんを気にせずゆっくりのんびり足を伸ばして入浴するにはもってこいですが、せっかくですからロケーションを活かした眺望のよいお風呂にも入ってみたいものです。というわけで、再び着衣してもう一つの露天風呂へと向かうことにしました。
次回記事に続く
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