温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

伊東温泉 鈴伝荘 その3(露天風呂)

2021年08月03日 | 静岡県
前回記事の続編です。

●露天風呂(大)

館内には、前回記事で取り上げた2つの内湯のほか、露天風呂も2つあり、いずれも貸切で利用します。内湯同様、露天風呂も大小1つずつ。内湯は2つとも1階にありますが、露天は大きな方が2階、小さな方は1階というように場所が分かれています。まずは大きな方から見ていきましょう。




貸切ですので、札を裏返しておきます。
引き戸を開けるといきなり屋外になり、申し訳程度の更衣スペースで着替えて、いざお風呂へ。


おそらく1階内湯「大風呂」の屋根上に設けられたと思しきこの露天風呂は、貸切で使うと持て余してしまうほど大きく広々しており、お蔭で気兼ねなくのびのびと湯あみできます。なお隅っこには水栓が設けられていますが、私の訪問時は使えなかったので、手桶で掛け湯しました。


ウサギとカエルが置かれた湯口からは、自家源泉「傳太郎の湯」が滔々と注がれています。弱アルカリ性のお湯は優しく滑らかで癖がなく、とっても入りやすいお湯です。湯口から出てくる無色透明のお湯を口に含むと、ほぼ無味無臭ながら僅かに芒硝感が得られました。


湯加減も絶妙な塩梅。いつまでも入り続けたくなり、実際に私は時間を忘れて微睡みかけました。でも貸切利用ですから他のお客様に迷惑を掛けるわけにもいかず、1時間ほどで一旦出て、しばらく経ってから再び入り直しました。日中は空の広さを楽しめ、夜は星見風呂を満喫。実に素晴らしい露天風呂です。こんな立派な風呂を貸切できるのは嬉しいですね。

●露天風呂(小)

1階内湯「大風呂」の左側には、もうひとつの露天風呂があります。ドアを開けると・・・


四方を塀に囲まれた露天風呂が目の前に現れました。建物裏のスペースに無理矢理設えた感がありますが、比較的新しく、最近増設したのではないかと思われます。2人サイズの浴槽はコンパクトながら、床も浴槽も伊豆青石が採用されており、見た目はもちとん肌触りも抜群。なお浴槽の縁には御影石が使われています。浴槽が小さいためか、他のお風呂よりも入りしなだけ、ちょっとだけ熱く感じたのですが、でも深さといい石の感触といい、私はとっても気に入りました。

私は滞在中に何度お風呂に入ったことでしょうか。まさに温泉三昧のひと時でした。
通年で料金が一定しており、建物もお部屋も全体的にゆとりがあり、しかも自家源泉完全かけ流しのお風呂に貸切でいつでも入ることができるという、非常にコストパフォーマンスに優れた素敵なお宿でした。疲労困憊だった私は、お蔭様ですっかり蘇り、次の日からバリバリ仕事に復帰できたことは言うまでもありません。こちらのお宿を紹介してくださった方にこの場を借りて御礼申し上げます。また近いうちに利用させていただくつもりです。


岡276号泉
単純温泉 55.1℃ pH8.3 成分総計769g/kg
Na+:159.4mg, Ca++:67.8mg,
Cl-:82.8mg, SO4--:366.4mg, HCO3-:22.0mg, CO3--:1.7mg,
H2SiO3:63.6mg,
(平成19年5月21日)
加温加水循環消毒なし

静岡県伊東市広野4-1-13
0557-37-3910

日帰り入浴不可(宿泊のみ)
宿泊料金は大手予約サイト等をご確認ください

私の好み:★★★
コメント
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