温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

柏木温泉 家族風呂

2021年10月10日 | 青森県

(2020年11月訪問)
今回取り上げる青森県平川市の柏木温泉は、津軽平野によくある、観光地とは無縁の田園地帯に位置する公衆浴場併設の温泉旅館であり、私も何度か利用したことがあるのですが、なぜか拙ブログではこれまで紹介したことがなかったため、今回満を持して取り上げることにしました。


と言っても今回ご紹介するのは家族風呂です。
公衆浴場利用時は玄関に設置されている券売機で入浴料を支払うのですが、家族風呂利用時は玄関を入って左側にあるフロントで直接料金を支払います。


大浴場の入口はフロント前のホールに面しているのですが・・・


家族風呂はその奥へ伸びる廊下に沿ってドアが並んでいます。私がザッと見たところ4室ぐらいあり・・・


そのうち今回は最も手前にある「10番」を指定されました。フロントでもらった札をドアノブに掛け、ドアを締めて内側から鍵を掛けます。


脱衣室は狭く、広さは1畳半程度でしょうか。備品も扇風機と籠だけという至ってシンプルなもの。


浴室も民家のお風呂と大差ないコンパクトな造りで、浴槽はグレーのタイル貼り。10号室の場合は入って右側にシャワー付き水栓が設けられています。


なおシャワーから出てくるお湯は源泉です。


浴槽は2人入るとちょっと狭いかなというサイズですが、私のように1人で利用すると多少余裕があって良い感じ。


蛇口から温泉が常時供給されており、その蛇口には白い析出が少々付着していました。出てくるお湯はやや熱めで、完全かけ流しの湯使いであり、私が湯船に入ると、豪快な音を立ててお湯が浴槽から溢れ出ていきました。お湯の見た目は無色透明で、特に湯の花の浮遊は見られません。口に含むと塩味と出汁味が感じられ、津軽平野の食塩泉に共通している淡い磯の香のような匂いが漂っています。津軽平野の温泉によく見られる化石海水型温泉の典型例であり、湯中ではツルツルスベスベの滑らか浴感が得られます。なお泡付きはありません。食塩泉なのでよく温まり、体の芯からしっかり火照ります。私が訪ねた時は肌寒かったのですが、にもかかわらず、お風呂上がりはいつまで経っても汗が引きませんでした。津軽の厳しい冬には心強い味方となりますね。そして家族風呂ですので、良泉を心置きなく堪能できるのもうれしいところです。


柏木下山源泉
ナトリウム-塩化物温泉 49.3℃ pH8.2 湧出量測定不可(掘削動力揚湯) 溶存物質2.849g/kg 成分総計2.849g/kg
Na+:961.8mg(95.50mval%),
Cl-:1176mg(78.96mval%), Br-:2.7mg, SO4--:318.5mg(15.78mval), HCO3-:96.4mg, CO3--:12.6mg,
H2SiO3:212.9mg,
(平成27年5月19日)

青森県平川市柏木町柳田227-2
0172-44-7600

6:00~21:00
公衆浴場400円
家族風呂1100円

私の好み:★★+0.5
コメント
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