前回記事(鳴子温泉 旅館すがわら その1 宿泊・大浴場「摩天の湯」)の続編です。
●「美肌の湯」
鳴子温泉「旅館すがわら」では夜8時に「摩天の湯」と「美肌の湯」で男女入れ替えが行われます。私が宿泊した時は、チェックインした日の夜8時までが「摩天の湯」、それ以降は「美肌の湯」が、それぞれ男湯に設定されていましたので、夜中や翌朝の湯浴みは「美肌の湯」でお世話になりました。廊下を歩いて浴場へ向かいます。
前回記事の「摩天の湯」がメインならば、この「美肌の湯」はサブ的な位置づけであるため総じてコンパクトな造りになっており、例えば脱衣室は半分程度の床面積に抑えられていましたが、きちんと綺麗にお手入れされており、アメニティやお水のサービスなどの心配りは「摩天の湯」と同様です。
浴室も「摩天の湯」に比べたらかなりコンパクトなのですが、2方向に設けられた窓のおかげで室内は大変明るく、そのおかげで実際の面積以上の広さを感じることができました。壁のタイルに描かれた金魚絵が可愛らしいですね。
洗い場に取り付けられているシャワー付きカランは3基。「摩天の湯」と同じくこちらでもシャンプーやコンディショナーが数種類用意されており、お客さんの好みに応じて選択できるようになっていました。このお風呂で特徴的なのは、床に畳が採用されているところ。畳といってもイグサの畳表ではなく、柔道場で使われるような化繊のものですが、足裏から伝わる感触が優しく、見た目も穏やかで、ややもすれば実用的になりがちな浴室内に、和のアクセントを添えていました。
窓下に設けられた浴槽は角の取れた三角形で、右隅にある湯口からお湯がチョロチョロと注がれていました。使用源泉は前回記事の「摩天の湯」と同じく「摩天の湯B」源泉で、加水することなく熱い源泉の温度を下げるため、投入量が絞られていました。そして湯船のお湯は、塩ビのオーバーフロー管から排湯されていました。
一旦脱衣室に戻り、同室にあるもう一つの出入口から屋外へ出ると、露天風呂がお湯を湛えていました。露天風呂といっても頭上および3方向を塀で囲まれているため、半露天風呂と称した方がふさわしいかもしれませんが、お風呂に入って唯一視界が開けている方向を眺めると(右or下画像)、裏庭の緑やそこから続く陸羽東線の法面を眺めることができました。そう、この裏庭にあたる斜面の上には陸羽東線の線路が敷設されており、定期的にこの上を列車が走るのです。鉄道好きな御仁にとっては、時刻表で通過時刻を調べた上でこのお風呂に入れば、雪見風呂ならぬ鉄見風呂が楽しめるかもしれません。
露天風呂は2.5m四方の正方形で、周囲を囲む上屋は総木造ですが、浴槽自体は石板張りです。お湯を供給する左奥の湯口には温泉成分の析出がびっしりとこびりついており、トゲトゲになっている部分もありました。そしてお湯を排出する切り欠けの下部にも独特の盛り上がりが形成されていました。こちらも使用源泉は「摩天の湯B」であり、内湯と同じく湯温調整のため投入量が絞られていました。
「摩天の湯」の内湯では綺麗な瑠璃色の濁りを見せてくれたこのお湯ですが、「美肌の湯」では内湯・露天両浴槽においても濁りは軽微で、内湯に至っては無色透明と言っても良いほどクリアな状態でした。もっとも、お湯は濁りの少ない方が鮮度が高かったりしますから、こちらの浴槽の方がお湯としてのコンディションは良いのかもしれません。それゆえか、「摩天の湯」で体感した極上のツルツルスベスベ感は、こちらのお風呂ではさらにパワーアップしているように感じられ、あまりの滑らかさに気分が高揚して、湯浴み中は何度も自分の肌をさすってしまいました。このお風呂を「美肌の湯」とネーミングした理由がよくわかりました。
みさなんで入るお風呂は、前回記事の「摩天の湯」、そして今回記事の「美肌の湯」の2つなのですが、館内にはこの他にも空いている時に随時使える貸切風呂が4室ありますので、次回記事ではこれら貸切風呂を全部制覇してみようと思います。
摩天の湯B
ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 98.4℃ pH8.7 蒸気泉のため湧出量測定不可(掘削自噴) 溶存物質2803.3mg/kg 成分総計2803.2mg/kg
Na+:733.0mg(95.31mval%), Ca++:15.4mg,
Cl-:355.3mg(30.56mval%), SO4--:952.5mg(60.48mval%), HCO3-:66.4mg, CO3--:50.3mg,
H2SiO3:498.6mg, HBO2:99.1mg,
(平成20年7月18日)
加温加水循環消毒なし
その3へつづく
●「美肌の湯」
鳴子温泉「旅館すがわら」では夜8時に「摩天の湯」と「美肌の湯」で男女入れ替えが行われます。私が宿泊した時は、チェックインした日の夜8時までが「摩天の湯」、それ以降は「美肌の湯」が、それぞれ男湯に設定されていましたので、夜中や翌朝の湯浴みは「美肌の湯」でお世話になりました。廊下を歩いて浴場へ向かいます。
前回記事の「摩天の湯」がメインならば、この「美肌の湯」はサブ的な位置づけであるため総じてコンパクトな造りになっており、例えば脱衣室は半分程度の床面積に抑えられていましたが、きちんと綺麗にお手入れされており、アメニティやお水のサービスなどの心配りは「摩天の湯」と同様です。
浴室も「摩天の湯」に比べたらかなりコンパクトなのですが、2方向に設けられた窓のおかげで室内は大変明るく、そのおかげで実際の面積以上の広さを感じることができました。壁のタイルに描かれた金魚絵が可愛らしいですね。
洗い場に取り付けられているシャワー付きカランは3基。「摩天の湯」と同じくこちらでもシャンプーやコンディショナーが数種類用意されており、お客さんの好みに応じて選択できるようになっていました。このお風呂で特徴的なのは、床に畳が採用されているところ。畳といってもイグサの畳表ではなく、柔道場で使われるような化繊のものですが、足裏から伝わる感触が優しく、見た目も穏やかで、ややもすれば実用的になりがちな浴室内に、和のアクセントを添えていました。
窓下に設けられた浴槽は角の取れた三角形で、右隅にある湯口からお湯がチョロチョロと注がれていました。使用源泉は前回記事の「摩天の湯」と同じく「摩天の湯B」源泉で、加水することなく熱い源泉の温度を下げるため、投入量が絞られていました。そして湯船のお湯は、塩ビのオーバーフロー管から排湯されていました。
一旦脱衣室に戻り、同室にあるもう一つの出入口から屋外へ出ると、露天風呂がお湯を湛えていました。露天風呂といっても頭上および3方向を塀で囲まれているため、半露天風呂と称した方がふさわしいかもしれませんが、お風呂に入って唯一視界が開けている方向を眺めると(右or下画像)、裏庭の緑やそこから続く陸羽東線の法面を眺めることができました。そう、この裏庭にあたる斜面の上には陸羽東線の線路が敷設されており、定期的にこの上を列車が走るのです。鉄道好きな御仁にとっては、時刻表で通過時刻を調べた上でこのお風呂に入れば、雪見風呂ならぬ鉄見風呂が楽しめるかもしれません。
露天風呂は2.5m四方の正方形で、周囲を囲む上屋は総木造ですが、浴槽自体は石板張りです。お湯を供給する左奥の湯口には温泉成分の析出がびっしりとこびりついており、トゲトゲになっている部分もありました。そしてお湯を排出する切り欠けの下部にも独特の盛り上がりが形成されていました。こちらも使用源泉は「摩天の湯B」であり、内湯と同じく湯温調整のため投入量が絞られていました。
「摩天の湯」の内湯では綺麗な瑠璃色の濁りを見せてくれたこのお湯ですが、「美肌の湯」では内湯・露天両浴槽においても濁りは軽微で、内湯に至っては無色透明と言っても良いほどクリアな状態でした。もっとも、お湯は濁りの少ない方が鮮度が高かったりしますから、こちらの浴槽の方がお湯としてのコンディションは良いのかもしれません。それゆえか、「摩天の湯」で体感した極上のツルツルスベスベ感は、こちらのお風呂ではさらにパワーアップしているように感じられ、あまりの滑らかさに気分が高揚して、湯浴み中は何度も自分の肌をさすってしまいました。このお風呂を「美肌の湯」とネーミングした理由がよくわかりました。
みさなんで入るお風呂は、前回記事の「摩天の湯」、そして今回記事の「美肌の湯」の2つなのですが、館内にはこの他にも空いている時に随時使える貸切風呂が4室ありますので、次回記事ではこれら貸切風呂を全部制覇してみようと思います。
摩天の湯B
ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 98.4℃ pH8.7 蒸気泉のため湧出量測定不可(掘削自噴) 溶存物質2803.3mg/kg 成分総計2803.2mg/kg
Na+:733.0mg(95.31mval%), Ca++:15.4mg,
Cl-:355.3mg(30.56mval%), SO4--:952.5mg(60.48mval%), HCO3-:66.4mg, CO3--:50.3mg,
H2SiO3:498.6mg, HBO2:99.1mg,
(平成20年7月18日)
加温加水循環消毒なし
その3へつづく
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