温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

塩原・塩の湯温泉 明賀屋本館 その1(客室・食事)

2022年10月28日 | 栃木県

(2022年1月訪問)
2022年の冬、露天に入りながら雪を見たくなった私は、東京から比較的容易にアクセス出来て且つ雪見風呂も楽しめる塩原温泉で一泊することにしました。今回訪ねるのは塩の湯温泉「明賀屋本館」です。
まずは西那須野駅でJR宇都宮線の電車を降り、路線バスに乗り換えて、塩原塩釜バス停で下車します。


塩原温泉郷を東西に貫く箒川を渡って・・・


圧雪状態の一本道を歩いてゆくと・・・


左手に工事中の新しい施設を発見しました。ここにはかつて「玉屋」という旅館があったかと思いますが、現在はすっかり別の施設へと姿を変えています。訪問時はまだ開業していなかったのですが、この3か月後に共立リゾートの「塩の湯温泉 蓮月」としてオープンし、既に人気の温泉宿として高い評価を得ているようです。
更にここから奥へ歩いて・・・


バス停から約15分で「明賀屋本館」に到着しました。
なお事前にお宿へ連絡すればバス停まで送迎してくださいますが、今回は自分で雪道を歩きたかったので、敢えて送迎をお願いせず自分で歩いて現地まで向かったのでした。いかにも昭和の温泉ホテルと言わんばかりの外観ですね。


入館する前、建物の向かい側に目をやると、法面下の水栓からお湯が垂れ流されていることに気づきました。てっきり屋外の水道代わりにお湯が出ているのかと思いきや、よく見ると水栓の傍には飲泉許可証が掲示されており、コップも用意されていましたので、れっきとした飲泉所なのでしょう。水栓にはびっしりと析出がこびりついています。まずは入館前にこの温泉を飲んでみました。塩の湯と称するだけあって、塩味がはっきりと感じられます。


玄関では下足番のお爺ちゃんが出迎えてくださり、フロントでは別のお爺ちゃんスタッフが案内してくださいました。外観のみならずスタッフの方も昭和な感じがたっぷりです。

さて、この旅館の建物は鹿股川の谷の傾斜地に建てられており、道路に面したフロントは2階半の位置にあるのですが、今回私が通された客室は、そのフロントから半フロア下った2階の和室でした。8畳の室内は多少の古さは否めないもののしっかり清掃されており、寧ろきれいで草臥れている感じはしません。テレビやエアコン(三菱電機製の集中管理型)のほか、トイレや洗面台といった水回りも室内に設けられています。一方、Wifiは使えないので、常時ネット接続されていないと困る方には不便かもしれません。


2階と言っても建物の位置自体が谷の上の方にあるため、窓からの見晴らしは良く、鹿股川の渓谷や周囲の山々を一望できます。


夕飯は別の部屋に移っていただきます。客ごとに食事の部屋が異なり、別のお客さんと同室になることは無いので、気兼ねなくいただけるのが嬉しいところ。手酌で瓶ビールを飲み、テレビを点けて胡坐をかきながらお行儀悪くモタモタ食べたって、誰からも白眼視されることがありません。あぁ気が楽だわ。


こちらは鮭と茸を朴葉で包んだ陶板焼きですね。


ご飯が進む美味しいカモ鍋。


言わずもがな鮎の塩焼き。
一品一品がとても美味しく、気づけばペロッと平らげてしまいました。


一方、こちらは朝食。同じく別室にていただきます。
湯豆腐、温泉卵、鮭の塩焼き、とろろ芋など、胃に優しく且つ栄養がある内容で、一日のエネルギーをしっかり蓄えることができました。

さて、次回以降の記事では温泉について取り上げます。

次回に続く。

コメント
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