peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

木立性ベゴニア「マルゲリーテ・デコラ・ウィズ・レッド・アイ」

2008年02月24日 | Weblog
花と泉の公園「ベゴニア館」の木立性ベゴニア
「マルゲリーテ・デコラ・ウィズ・レッド・アイ」 2008年2月17日



2008年2月17日(日)、一関市花泉町老松にある花と泉の公園「ベゴニア館」
の大温室内に植えられた「マーガレット・デコラ・ウィズ・アイ」という名
の木立性ベゴニアがピンク色の花を沢山咲かせていました。




「岩手県立花きセンター」の木立性ベゴニア
「レッド・アイ」 2007年12月21日



2007年12月21日(金)、金ケ崎町六原にある「岩手県立花きセンター」
の本館のそばにある「研修温室」に「木立性ベゴニア・レッドアイ」と
いう名札を付けたベゴニアがピンク色の花を咲かせていました。


木立性ベゴニア「マルゲリーテ・デコラ・ウィズ・レッド・アイ」
シュウカイドウ(ベゴニア)科 シュウカイドウ(ベゴニア)属
Begonia Marguerite Decola with red eye
誠文堂新光社発行「ベゴニア百科」(日本ベゴニア協会・編)には、
「マーガレット・デコラ・ウィズ・アイ」という「木立性ベゴニア
Erect Stemmed Begonia」が見当たらず、良く似たものに「マルゲリ
ーテ・デコラ・ウィズ・レッド・アイ」というのがありました。
これも仮称で「正真名探索中」と記載されていました。
「マルゲリーテ・デコラMarguerite De Cola」に良く似た品種だが、
交配親や発表者などは不明。。矢竹性。葉は長三角形で浅裂、葉心
の赤点で区別。花は桃色で大輪の花房を付けるが、姿が重め。
「マルゲリーテ・デコラ」は、Norah Hanson×dregeiの交配。1976年
カスラー(B.Kusler)氏の発表。花は桃色で子房薄緑。スーパーバー
タイプ。大きく育成すると品種の良さが出る。四季咲き大輪多花性。
生育に多少癖あり。

球根性ベゴニア「ペアルケイ」

2008年02月24日 | Weblog
花と泉の公園「ベゴニア館」の
球根性ベゴニア「ペアルケイ」 2008年2月17日




2008年2月17日(日)、一関市花泉町老松にある花と泉の公園「ベゴニア館」
の大温室内で、球根性ベゴニア「ペアルケイ」と思われる鉢植えのベゴニア
が黄色い花を咲かせていました。






球根性ベゴニア「ペアルケイ」
シュウカイドウ(ベゴニア)科 シュウカイドウ(ベゴニア)属
Begonia pearcei hook.f.
ボリヴィア(Bolivia)原産。1865年R.ピアース(Pearce)氏が発表。
葉は長心臓形で、柔らかい多汁質。葉腋から花軸が高く伸び、1本に
2個花をつける。花は黄子房緑。<Eupetalum>
球根性ベゴニア(Tuberous Begonia)
地下または株元に球根(塊茎tuber、稀に麟茎bulbous)を形成して、
低温になったり、乾燥が続いたりして生育環境が悪化すると、地上部
は枯死して休眠し、再度環境が良くなってくると、発芽、発根、生育
開花、結実する種類を総称して「球根性ベゴニア」と呼んでいる。
また、完全な球根は作らないが、茎の基部に養分を貯えて、太った部分
を持つ仲間(ドレーゲイdregeiやウォルニー等)を半球根性(semi-
tuberous)と呼んでいる。

 球根性ベゴニアは、次のように分類されるが、このブログでは、①の
ものだけにしました。
①原種と単純交配種(species & F1hybrids)
山野に自生している原生種(species)と原種同士を交配してできた雑種
第一代(F1品種ともいう)群。数はそう多くない。
②球根ベゴニア(tuber-hybrids)
南米ペルーのアンデス山系に原生するボリビエンシス(boliviensis)を
中心に、ペアルケイ(pearcei)やヴィーチー(veitchi)、ロサェフロー
ラ(rosaeflora)、デーヴィシー(davisii)、クラルケイ(clarkei)、
キンナバリーナ(cinnabarina)などの数種を複雑に交配して育成された
地下に塊茎を持つ園芸品種群を「球根ベゴニア」と呼んで別グループに
している。品種の数も欧米では1,000に近いほどある。
③冬咲きベゴニア(Cheimantha)
俗にクリスマスベゴニアとかローレイン系ベゴニアとも呼ばれるこの植物
は、クリスマスを中心に11月~春までの、室内を飾るのにふさわしく、エレ
ガントな花であるが、冬咲きの球根性ベゴニア・ソコトラナ(socotrana)
と南アフリカ産の球根性ベゴニア・ドゥレーゲイ(dregei)を交配して人工
育成されたグループで、必ずしも球根は持たないが、両親が球根性なので
ここに含められた。
④エラチオールベゴニア(hiemalis)
南米のアンデス原産の数種を元に、品種改良の進んだ球根ベゴニアとソコト
ラナ(socotrana)との交配によって育成された人工育成品種の一つで、戦後
にドイツのオットーリーガーによって改良された品種が人気を呼び、鉢花の
人気品種として華々しく登場して以来、一時は鉢花界のトップを独占した感
さえあったグループで、日長や温度のコントロールで周年生産されているが、
必ずしも球根を持たないけれど、前者同様、球根性ベゴニアに包含されてい
る。
(誠文堂新光社発行「ベゴニア百科」(日本ベゴニア協会・編)より)