岩手県立花きセンターのプリムラ・ジュリアン(Primula juliae)
2009年2月14日
2009年2月14日(土)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町
字頭無2-1)の本館のそばにある「研修温室」に行きました。
プリムラの展示コーナーにプリムラ・ポリアンサと共に
プリムラ・ジュリアン(Primula juliae)が展示されていました。
プリムラ・ジュリアン「クイック」
発芽、生育ともに良好の極早生系。花持ちが良いとのこと。
プリムラ・ジュリアン「リム」
エッジの入った花びらが特徴で、カビに強い品種とのこと。
プリムラ・ジュリアン(Primula juliae)
サクラソウ科 サクラソウ(プリムラ)属
Primula juliae
「プリムラ」はサクラソウ属の学名で、世界各地に500種
以上、日本にも20数種が分布する草丈の低い多年草。
日本にも、日本サクラソウやクリンソウの仲間が自生し
ているが、普通プリムラとは呼ばない。園芸界ではヨー
ロッパで園芸化されたサクラソウ類をプリムラと呼んで
いる。
「プリムラ・ジュリアン」は、
プリムラ・ポリアンサとコーカサス原産のプリムラ・
ジュリエとの交雑種から作られた小型種で、ポリアンサ
を一回り小さくしたような姿で、性質も似ているが、
ポリアンサより丈夫で、寒さに強い。ただ、寒地以外で
は夏越しが難しいため、夏~秋播きの一年草として扱う
のが普通である。
草丈は5~10㎝。葉は小さく心臓形で長さ3~8cm。花茎
の先に直径3~4㎝ほどの花を1個ずつつけるのが特色。花
は紅紫色、桃色、赤、黄、白など多彩で、花冠裂片に切
込みが入る。
ジュリアンとポリアンサは、葉の中心に花が集まって
咲く「アコーリス咲き」が一般的だが、気温が上がるに
つれ、次第に花茎が伸び上がり、オブコニカと同じよう
な形になる。
雌しべが長く雄しべが短い花(長花柱花、またはピン花)
の咲く株と、雄しべが長く雌しべが短い花(短花柱花、ま
たはブラシ花)の咲く株とがある。交配するときは、花
型をよく見て、異なる型同士をかけあわせると、よく結
実するとのこと。
一般に「ジュリアン」と呼ばれている園芸品種群は、古くは「ジュリ
アン・ハイブリッド」と呼ばれ、本種に同属のポリアンサP.×
polyanthaやブルガリス P.vulgarisを交雑して生まれたもので
ある。
[栽培]性質や栽培特性はポリアンサに準ずる。シクラメンの後
作として栽培され、温室内では9月に種子を播くと1~3月に開花
する。日当たりのよい場所を好むので、直射日光が当たる場所
に置く。生育温度が5~15℃。20℃以上になると株が弱るので
注意。
クイック、リム、ジュリアン、ベビードール、チアガール、
ベル、グランベル、シルキー、シルキーレイ、シルキーハニー、
キャンディ、キャンディインブライドなどが知られている。
2009年2月14日
2009年2月14日(土)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町
字頭無2-1)の本館のそばにある「研修温室」に行きました。
プリムラの展示コーナーにプリムラ・ポリアンサと共に
プリムラ・ジュリアン(Primula juliae)が展示されていました。
プリムラ・ジュリアン「クイック」
発芽、生育ともに良好の極早生系。花持ちが良いとのこと。
プリムラ・ジュリアン「リム」
エッジの入った花びらが特徴で、カビに強い品種とのこと。
プリムラ・ジュリアン(Primula juliae)
サクラソウ科 サクラソウ(プリムラ)属
Primula juliae
「プリムラ」はサクラソウ属の学名で、世界各地に500種
以上、日本にも20数種が分布する草丈の低い多年草。
日本にも、日本サクラソウやクリンソウの仲間が自生し
ているが、普通プリムラとは呼ばない。園芸界ではヨー
ロッパで園芸化されたサクラソウ類をプリムラと呼んで
いる。
「プリムラ・ジュリアン」は、
プリムラ・ポリアンサとコーカサス原産のプリムラ・
ジュリエとの交雑種から作られた小型種で、ポリアンサ
を一回り小さくしたような姿で、性質も似ているが、
ポリアンサより丈夫で、寒さに強い。ただ、寒地以外で
は夏越しが難しいため、夏~秋播きの一年草として扱う
のが普通である。
草丈は5~10㎝。葉は小さく心臓形で長さ3~8cm。花茎
の先に直径3~4㎝ほどの花を1個ずつつけるのが特色。花
は紅紫色、桃色、赤、黄、白など多彩で、花冠裂片に切
込みが入る。
ジュリアンとポリアンサは、葉の中心に花が集まって
咲く「アコーリス咲き」が一般的だが、気温が上がるに
つれ、次第に花茎が伸び上がり、オブコニカと同じよう
な形になる。
雌しべが長く雄しべが短い花(長花柱花、またはピン花)
の咲く株と、雄しべが長く雌しべが短い花(短花柱花、ま
たはブラシ花)の咲く株とがある。交配するときは、花
型をよく見て、異なる型同士をかけあわせると、よく結
実するとのこと。
一般に「ジュリアン」と呼ばれている園芸品種群は、古くは「ジュリ
アン・ハイブリッド」と呼ばれ、本種に同属のポリアンサP.×
polyanthaやブルガリス P.vulgarisを交雑して生まれたもので
ある。
[栽培]性質や栽培特性はポリアンサに準ずる。シクラメンの後
作として栽培され、温室内では9月に種子を播くと1~3月に開花
する。日当たりのよい場所を好むので、直射日光が当たる場所
に置く。生育温度が5~15℃。20℃以上になると株が弱るので
注意。
クイック、リム、ジュリアン、ベビードール、チアガール、
ベル、グランベル、シルキー、シルキーレイ、シルキーハニー、
キャンディ、キャンディインブライドなどが知られている。