2010年11月5日(金)、一関市にある我が家に生えているオオモミジ(大紅葉)と思われるカエデ(楓)が、漸く色づきはじめました。しかし、「これから間もなく落葉して、風に飛ばされて散らばり、近所迷惑になる」と妻が言い張るので、妻の指図通りこの木を剪定しました。もう少し待てば、きれいな紅葉が楽しめたはずだったのにと残念に思いながら作業を終えました。
オオモミジ(大紅葉) カエデ科 カエデ属 Acer amoenum
山地の谷間などに生える落葉小高木または高木。新緑も紅葉も美しく、庭木としてもよく植えられている。北海道から九州まで分布するが、太平洋側に多くみられる。本州の日本海側では福井県以西に分布する。高さは10~15m、直径50~60㎝になる。樹皮は灰褐色で滑らかで、縦に割れ目が入る。葉は対生し、長さ3~5㎝の葉柄がある。イロハモミジに似ているが、葉身は大きく、長さ5~12㎝、幅5~9㎝のほぼ円形で、5~9に中・深裂し、葉縁の鋸歯は、イロハモミジや変種のヤマモミジが不揃いなのに対し、揃って整然としているのが特徴。各裂片の先端は尖り、葉身の基部は浅心形あるいは切形で、7~9本の掌状脈が出る。葉の表は緑色、裏は淡緑色で、表裏ともに初め毛があるが後になくなり、掌状脈の基部と脈腋に毛が残る。雌雄同株。
4~5月、複散房花序に黄緑色ときに紫がかった(暗紅)花が15~30個垂れ下がって咲く。雄花と両性花がある。翼果はイロハモミジより大きく長さ約2.0㎝ほどでほぼ水平に開く。果皮は木質化してかたい。
園芸品種のオオサカズキ(大盃)cv.Ohsakazukiは葉が内側に巻く。紅葉の美しいものが多い。
用途:庭木、公園樹、盆栽、建築・器具材。分布:北海道、本州の太平洋側、福井県以西の日本海側、四国、九州、朝鮮。
ヤマモミジ(山紅葉)var.matsumuraeは、北海道のほか、本州の青森県から島根県の主として日本海側に分布する。葉は直径5~10㎝と大きく、縁に不揃いの欠刻状の鋸歯または重鋸歯があるのが特徴。オオモミジとヤマモミジは、共にイロハモミジの変種とする考えもある。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&柏書房発行「原寸図鑑・葉っぱでおぼえる樹木(濱野周泰・監修)」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%B2%E6%A4%AC%B2%C8%A4%CE%A5%E4%A5%DE%A5%E2%A5%DF%A5%B8 [peaの植物図鑑:我が家のヤマモミジ(またはイロハモミジ)]