peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市室根町のツタウルシ(蔦漆)

2010年11月11日 | 植物図鑑

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2010年10月17日(日)、国道284号線から蟻塚公園を経て、室根山へ行きました。道路脇にある蟻塚公園さわやかトイレのすぐ近くに、大きな木によじ登って紅葉しているツタウルシ(蔦漆)がありました。

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ツタウルシ(蔦漆) 別名:ウルシヅタ。 ウルシ科 ウルシ属 Rhus ambigua

山地に生え、茎から気根を出して木や岩に這い上る落葉蔓性木本。葉は3出複葉で互生する。小葉は長さ約10㎝の卵形または楕円形で全縁。先は短く尖り、基部はくさび形で裏面の脈の基部に褐色の毛がある。若木の葉には粗い鋸歯がある。

5~6月、葉腋に長さ約10㎝の円錐花序を出し、直径約3㎜の黄緑色の花を開く。雌雄別株。花弁と萼片は5個で、雄花には雄しべが5個、雌花には5個の仮雄しべと子房が1個ある。

果実は核果で直径5~6㎜の扁球形で縦に筋がある。秋にはいち早く紅葉して美しいが、ウルシと同じように葉に触れたりするとひどくかぶれるので注意が必要。分布:北海道、本州、四国、九州、南千島、サハリン、中国、台湾。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

ツタウルシ ウルシ科:つる植物の中では、最も美しく紅葉する一つ。崖やからまる大木の幹を彩る。葉は3小葉で、小葉多数のウルシとは似ても似つかないが、かぶれはウルシ以上と思われる。私にとっては日本で最も危険な植物。手痛い経験がある。崖地の植物調査で首に触れ、顔までかぶれた。果実は径5~6ミリ。[朝日新聞社発行「花おりおり 愛蔵版その五(湯浅浩史・文)」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/7801123a82c686cb4e0ca716cc94bd84[peaの植物図鑑:ツタウルシ(蔦漆)の紅葉]


一関市室根町のキヅタ(木蔦)

2010年11月11日 | 植物図鑑

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2010年10月17日(日)、国道284号線から蟻塚公園を経て、室根山に行きました。一関市室根町折壁の麓の道路脇に、蕾を沢山つけたキヅタ(木蔦)が花を咲かせはじめていました。

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キヅタ(木蔦) 別名:フユヅタ。ウコギ科 キヅタ(ヘデラ)属 Hedera rhombea

山野に生え、茎から気根を出して木や岩に這い上る常緑蔓性木本。葉は長さ3~7㎝の卵状披針形で全縁、光沢があり、薬用になる。若枝の葉は3~5浅裂する。

10~11月、球形の散形花序に黄緑色で5弁の小さな花をつける。果実は球形で翌年の春に黒く熟す。用途:庭木。分布:北海道(南部)、本州、四国、九州、沖縄、中国南部、台湾。

フイリセイヨウキヅタ H.helix cv.Argenteo-variegataはヨーロッパ原産のセイヨウキヅタ(アイビー)の園芸品種で、花序や若枝に星状毛が多い。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32610682&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市川崎町のキヅタ(木蔦)]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/8b09fccc3850885c03f029f1d20b9d60 [peaの植物図鑑:一関市東山町のキヅタ(木蔦)]


一関市千厩町のシダ植物・クサソテツ(草蘇鉄)

2010年11月11日 | 植物図鑑

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2010年11月7日(日)、一関市千厩農村勤労福祉センター(千厩町千厩字町浦97-1)に立ち寄りました。東南側の民家の裏側に植えたのではないかと思われるクサソテツ(草蘇鉄)と思われるシダ植物がありました。観葉植物としても利用できると思いました。

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クサソテツ(草蘇鉄) オシダ科 クサソテツ属 Matteuccia struthiopteris

別名:コゴミ山地の明るい草地や川岸、湿地、丘の斜面などに群生する夏緑性のシダ(羊歯)。葉は胞子葉と栄養葉とがあり、栄養葉が茂った姿をソテツ(蘇鉄)に見立ててこの名がついた。小さな葉が中軸に対して左右に羽状につく。小葉のへりがさらに切り込んでいる。基部と先端は、小葉[羽片]は短いが、真ん中は長い。ソテツは、ソテツ科の常緑の木で、葉は中軸から細い線形の小葉が多数出ている。この状態とクサソテツの葉が同じように見えることから、「ソテツ」の名前がついている。

栄養葉の若芽はコゴミと呼ばれ、山菜として人気がある。「コゴミ」は、”かがむ”という意味で、芽出しの草姿がうずくまってこごんでいるように見えることから「コゴミ」という名前がついた。栄養葉は鮮やかな緑色で柔らかく、長さ50~150㎝で、羽状に深く切れ込む。胞子葉は栄養葉より小さく、長さ25~65㎝で、羽片の縁は裏に巻いて胞子嚢群を包んでいる。胞子葉を雁の足に見立てて、「ガンソク(雁足)」とも呼ぶ。

分布:北海道、本州、四国、九州。食べる箇所:若い葉全体。伸びた葉でも、先の巻いているところは食べられる。料理:あくがないので、茹でてお浸しもの、胡桃・胡麻・味噌・辛子・マヨネーズなどのあえものにするときわめておいしい。また2~3個まとめて天ぷらに揚げ、塩味で食べるのも良い。山菜の中ではうまいものの一つとされている。採取時期:5~6月。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓名前図鑑・野草の名前(春)」より]