peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

宮城県気仙沼漁港のシャリンバイ(車輪梅)

2010年11月07日 | 植物図鑑

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2010年11月7日(日)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く」の実地調査が行われたので、妻と共に参加しました。今回は、室根東小学校(旧浜横沢村)から気仙沼まで、「気仙沼街道」の最終地点を目指して歩を進めます。旧街道が良く残っている所はそこを歩き、その他の所はバスで移動しました。途中で昼食のため、気仙沼魚市場に隣接する海鮮市場・海の市に行きました。

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12:20時に海鮮市場・海の市に到着。大きなシャークが飾られている所の階段を上がり、まぐろ屋を目指しました。丁度昼時とあって、店の入り口には行列ができていたので諦めて、近くのレストラン・海の市に入りました。団体さんの予約で席があらかた塞がっていましたが、運よく2人とも座ることができました。

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私が注文したのはウニとイクラとマグロの三種丼(1,500円)、妻が注文したのはウニの代わりにビンチョウマグロがついた海鮮丼(1,350円)。2人で分け合って食べましたが、とてもおいしかったです。

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昼食時間は自由行動だったので、1:10時頃まで気仙沼漁港を散策しました。カメレオンと思われるオッブジェのベンチがある所に植えられているマルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)が、黒紫色に熟した実を沢山つけていました。

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バラ科 シャリンバイ(ラフィオレピス)属 Rhaphiolepis:ヨーロッパ南東部から中国までに7種の常緑低木が分布する。

シャリンバイ(車輪梅) R.umbellata:日本、韓国原産で海岸に生える常緑低木~小高木。高さは1~6mになる。枝は車輪状に出る。葉は枝先に密に集まってつき、厚くてかたく、革質で表面に光沢がある。葉の長さは4~10㎝で、長楕円形、卵形、狭倒卵形、広卵形などと形の変化が多く、縁もまばらに浅い鋸歯があるものから鋸歯がほとんどないものまである。別名:タチシャリンバイ

4~5月、枝先に円錐花序を出し、白い花が多数集まって咲く。花は直径1~1.5㎝で、花弁は5個(頂生総状花序)。果実は直径8~12㎜の球形で、秋に黒紫色に熟し、白い粉をかぶる。樹皮や材はタンニンを含み、染料に利用される。大島紬の染料もシャリンバイから採ったもの。

和名は、枝や葉が車輪状に出て、花が梅の花に似ているのでこの名がある。葉の幅が特に広く、丸みを帯びているものをマルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)var.integerrimaというが、中間型もあり、区別は難しい。植えられているのはマルバシャリンバイ型が多い。ホソバシャリンバイ(細葉車輪梅)var.liukiuesisもある。

本種と同属のインディカR.indicaとの交雑種にデラコウリィーR.×delacouriiがあり、その園芸品種にスプリングタイムcv.Springtimeがある。庭園や公園、グリーンベルトなどによく植えられている。栽培:繁殖は実生、接木。分布:本州(宮城・山形県以西)~沖縄、小笠原、韓国。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]