peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市文化会館のナナカマド(七竈)

2010年11月17日 | 植物図鑑

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2010年11月14日(日)、奥州市文化会館(奥州市水沢区佐倉河)に行きました。この建物の北側や西側にある駐車場の周りに植えられている樹木の中にナナカマド(七竈)があり、橙赤色に熟した実を沢山つけていました。

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ナナカマド(七竈) バラ科 ナナカマド属 Sorbus commixta

山地から亜高山に生える落葉高木で、紅葉と赤い果実が美しいので北海道や東北地方などでは街路樹や庭木としてもよく植えられている。高さは普通5~10mだが、15mになるものもある。。樹皮は暗灰色で細長い皮目がある。葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は4~8対あり、長さ3~7㎝のややゆがんだ披針形~長楕円状披針形で薄く先は尖る。縁には浅く鋭い鋸歯があり、両面ともほとんど無毛。秋は紅葉が美しい。

6~7月、枝先に複散房花序を出し、直径6~10㎜の白い小さな花が多数集まって咲く。花弁は円形で5個。雄しべは20個。花柱は3~4個。果実は直径6~8㎜の球形で、秋に赤く熟す。ナナカマドの売り物は橙赤色の果実と紅葉だが、白い花も清楚でなかなか良い。用途:庭木、街路樹、花材。分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


奥州市文化会館のガマズミ

2010年11月17日 | 植物図鑑

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2010年11月14日(日)、奥州市文化会館(奥州市水沢区佐倉河)に行きました。表出入り口の道路沿いに植えられているガマズミが、赤く熟した実を沢山つけていました。

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ガマズミ スイカズラ科 ガマズミ属 Viburnum dilatatum

別名:ヨソゾメ、ヨツズミ。丘陵地や山地の林内、林縁に普通に生育する落葉低木。幹は叢生し、上部でよく枝分かれして高さ2~4mになる。若枝は灰緑色で長い星状毛と腺点がある。古い枝は灰黒色で皮目が散生する。髄は白色で中心は褐色。

葉は柄があり対生する。葉身は長さ6~15㎝の広倒卵形か倒卵形、円形で先端は鈍頭または鋭頭で縁は不揃いの低い歯状になっている。表面は脈に毛があり、裏面は腺点が密生し、星状毛や短毛があり、シワ(皺)になっている。基部は広いくさび形またはやや心形。

5~6月、本年枝の先端から散房花序を出して、直径約5㎜の小さな白い花を多数開く。花弁は5枚。花序の枝には星状毛が密生する。花冠は直径約5㎜で、筒部がごく短く、先は5裂して広がっている。雄しべは5個。花糸は長さ3.5㎜で、花冠から離生する。花柱は1個で長さ0.6㎜。柱頭は3裂する。萼は小形で5裂し、毛がある。

果実は核果で長さ6~6.5㎜のやや扁平な卵状楕円形。9~10月に赤く熟し、霜が降りる頃になると、白い粉をふいて甘くなり、食べられる。核は長さ約5㎜の楕円形。用途:器具材、鎌の柄、杖、輪かんじき、果実酒、染料。分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国。岩手県では丘陵地のコナラ・クリ林やアカマツ林の林内や林縁、原野などに普通に見られる。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科(岩手大学教授・菅原亀悦:編著)」&山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34740153&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区のガマズミ(花)]


一関市立山目公民館のイヌホオズキ(犬酸奨)or アメリカホオズキ

2010年11月17日 | 植物図鑑

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2010年11月16日(火)、一関市立山目公民館(一関市青葉2丁目)に行きました。コンクリート製の花壇に植えられたイヌホオズキ(犬酸奨)が花と実を付けていました。この植物は古い時代から畑の雑草としてあった一年草で、有毒植物であり、本来花を観賞するものではないが、よく植えられています。

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イヌホオズキ(犬酸奨) ナス科 ナス属 Solanum nigrum

温帯から熱帯にかけて広く分布し、日本にも古い時代に畑の雑草として入ったと考えられている。道ばたや荒れ地、畑の縁などに生える一年草。茎は太く、低い稜があって角ばり、高さ30~60㎝になり、よく枝分かれする。葉は互生し、長さ3~10㎝の広卵形で、縁には普通波形の鋸歯があり、質はやや厚い。

花期は7~10月。茎の途中から伸びた柄に白い花が数個(4~10個)ずつつく。花は直径6~7㎜で、深く5つに切れ込み、開くとクルリと反り返る。花が終わると柄は下を向き、果実は直径7~10㎜の球形で、黒く熟すが、あまり光沢はない。花や実の柄は少しずつずれて果軸についている。有毒植物。分布:日本全土。

アメリカイヌホオズキ ナス科 ナス属 Solanum americanum

北アメリカ原産の一年草で、都会を中心に道ばたや荒れ地に広がりつつある帰化植物。イヌホオズキに姿が似ているが、やや湿った所や河原などに多い。、茎は細く、よく枝分かれして横に広がる。葉はイヌホオズキより薄くて幅が狭く、葉の下部の縁に粗い鋸歯があるものが多い。花期は7~9月。花は2~4個が枝先につき、直径4~5㎜ほどで、淡い紫色を帯びるものが多いが、白色もある。

花が終わると花柄は下に垂れ、5~8㎜の球形の果実をつける。黒熟するのはイヌホオズキと同じだが、イヌホオズキより少し小さく、光沢がある。果軸の柄が1カ所に集まっているのも特徴。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]