peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

北上市立中央図書館駐車場のナナカマド(七竈) 2016年10月7日(金)

2016年10月08日 | 植物図鑑

2016年10月7日(金)、北上市「詩歌の森公園」に立ち寄りました。北上市立中央図書館等の駐車場に車を駐めて、「詩歌の森公園」を散策しました。この駐車場の出入口付近に植栽されているナナカマド(七竈)の木が朱橙色に熟した果実を沢山つけていました。

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 ナナカマド(七竈)バラ科 ナナカマド属 Sorbus commixta Hedl.

特徴:山地や高山に生育する落葉小高木。幹は直立、または根元から多数出て、よく枝分かれし高さ2~8mになる。樹皮は暗い灰褐色で、若い木ではやや滑らかで、横長の皮目が散在する。老木になると鱗片状に剥げる。は互生し、9~15枚の小葉からなる奇数羽状複葉で、長さ15~20㎝。小葉は披針形または卵状狭長楕円形で、縁には基部まで鋸歯がある。白色で小型。5~6月、集散花序に多数つく。花弁は5枚。果実球形で秋に赤色に熟す。

用途:樹形が良く、紅葉が見事で、果実も赤く美しいので北日本の各地で街路樹庭木として植えられている。材は堅くて腐朽しにくいので細工物に使われる。

分布:北海道、本州、四国、九州。岩手県では山地、高山に普通に見られる。特に八幡平、早池峰山、焼石岳などの高山ではハイマツ低木林や亜高山低木林の構成種で、ミネカエデ、ハイマツ、ハクサンシャクナゲなどと混生する。[岩手日報社発行「岩手の樹木」より]


北上市「詩歌の森公園」のエゾユズリハ(蝦夷譲葉) 2016年10月7日(金)

2016年10月08日 | 植物図鑑

2016年10月7日(金)、北上市「詩歌の森公園」に立ち寄りました。北上市立中央図書館の駐車場に車を駐めて、小高い丘になっている所に行ったら、植栽されている数本のエゾユズリハ(蝦夷譲葉)の木が濃藍色に熟した果実をつけていました。今まで何年も見た中では、果実の数が最小でした。

エゾユズリハ(蝦夷譲葉)トウダイグサ(ユズリハ)科 ユズリハ属 Daphniphyllum macropodum mig.var.humile(Maxim)Rosenthal

特徴:山地に生育する雌雄別株の常緑低木。茎は下部が匍匐し、枝分かれして高さ20~100㎝になる。葉は柄があり、枝先に互生して輪生状にまとまって付く。葉身は長楕円形で、長さ10~15㎝、幅4~6㎝。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は白色を帯びる。葉柄は短く紅色黄緑色で、5月、葉腋に出る総状花序に付く。果実は楕円形で粉白色を帯びた青黒色に熟す。

エゾユズリハ母種であるユズリハは、高さ10~13mになる常緑高木で、宮城県以南の暖地に見られ、岩手県には生育しない。

分布:北海道、本州(中部地方以北の日本海側)。岩手県では奥羽山脈、北上高地北部の日本海型のブナ林の林床に普通に生育する。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科」より]


北上市「詩歌の森公園」のアキグミ(秋茱萸) 2016年10月7日(金)

2016年10月08日 | 植物図鑑

2016年10月7日(金)、北上市「詩歌の森公園」に立ち寄りました。北上市立中央図書館の駐車場に車を駐めて、小高い丘になっている所に行ったら、植栽されている数本のアキグミ(秋茱萸)の木が真っ赤に熟した果実を沢山つけていました。アキグミの木は詩歌の森公園内のほかの場所にもありましたが、この木のように沢山の実はつけていませんでした。

アキグミ(秋茱萸)グミ科 グミ属 Elaeagnus umbellata

山野の日当たりのよい所に生える落葉低木。河原や海岸にも見られる。群生することが多く、高さは2~3mになる。葉は互生し、長さ4~8㎝、幅1~2㎝の長楕円状披針形で、裏面は白い鱗片に覆われている。花期4~5月。葉の付け根に黄白色の花が数個ずつつく。花は長さ5~7㎜の筒形で、外側には白い鱗片が密生する。果実直径6~8㎜の球形で、10~11月に赤く熟す。実は渋味があるので、果実酒にするといい。分布:北海道(渡島半島)~沖縄。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]