ガマの穂(果期)。先端に雄花の穂の軸が残っている。
2016年10月2日(日)、一関市狐禅寺にある岩手県立磐井病院&南光病院に行きました。建物の裏側にある池に群生しているガマ(蒲)が、「蒲の穂」を沢山つけていました。
ガマ(蒲)ガマ科 ガマ属 Typha latifolia
池や沼、川の縁などに群生する大形の多年草。高さは1.5~2m、茎は円筒形で直径5~8㎜。葉は厚く、線形で長さ1~2m、幅1~2㎝。基部は筒状に合着して茎を包んでいる。花期は6~8月。花には雄花と雌花とがある。茎の先端に無数の雄花がついた黄色の穂がつき、そのすぐ下に淡緑色の雌花の穂がつく。雄花の穂は長さ7~15㎝で、良く見ると3段に分かれているのがわかる。雌花の穂は長さ10~20㎝で、花の頃は直径約6㎜、成熟して茶褐色になると直径2㎝近くになる。果実の基部には白い毛がある。一つ一つの実は小さいが、沢山集まってついているので、晩秋には果穂は白い毛のかたまりのようになり、風に吹かれると、ばらばらになって飛んでいく。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]