peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町の蘚苔類・ギンゴケ(銀苔) 2018年1月19日(金)

2018年01月22日 | 植物図鑑

2018年1月19日(金)、一関市東山町長坂久保地区から字東本町地区一関市営住宅の方を散策しました。県道19号線(今泉街道)のバイパス道の基盤部分の崖のコンクリート擁壁ギンゴケ(銀苔)と思われるセン類の仲間のコケ(苔)が、群生していました。 

 蘚苔類・ギンゴケ(銀苔)ハリガネゴケ科 Bryum argenteum(ブリウム・アルゲンテウム)

ハリガネゴケ科 Bryaceae(ブリアセー)は、低地から高山帯まで広く見られます。蒴の柄が長く、蒴の目立つものが多いですが、種類が多く、正確な分類は難しい。

ギンゴケ(銀苔)は、近所の道端から果ては南極にまで、世界各地の至る所に生えています。体は小さいのですが、銀~灰緑色の葉に特徴があり、大変見分けやすい。「身近なコケ」の代表選手。肉眼で見ると地味ですが、ルーペで覗くと白っぽい粒粒が珊瑚のようで、とても綺麗。コンクリートの塀などでもよく見られます。

大きさ:茎は直立し、長さ5~10㎜。しばしばよく枝分かれする。は放射状につき、色は白緑色茎に接し、乾いても縮れない。広卵形~卵状披針形で先端部は透明。深く凹み、縁は舷がなく、全縁、先は急に尖る。葉身細胞は長い菱形~六角形、やや厚保壁。雌雄別株。胞子体は茎や枝に頂生。(さく)は長卵形で下を向く。さく歯は2裂。

場所:地上や岩上、コンクリート上。ルーペで覗くと葉の先は葉緑体の無い透明細胞になっており、このため白っぽく見える。地域:北海道~沖縄、南極にも。[山と渓谷社発行「ときめくコケ図鑑」&全国農村教育協会発行「野外観察ハンドブック・校庭のコケ」より]


一関市東山町の蘚苔類・コスギゴケ(小杉苔) 2018年1月19日(金)

2018年01月22日 | 植物図鑑

 

2018年1月19日(金)、一関市東山町長坂久保地区から字東本町地区一関市営住宅の方を散策しました。県道19号線(今泉街道)のバイパス道の基盤部分の崖の擁壁に群生している蘚苔類の中にコスギゴケ(小杉苔)と思われるセン類の仲間のコケ(苔)が、を咲かせていました。

 蘚苔類(コケ植物):「コケ」はいろいろな植物や菌類などを指す言葉であるが、「コケ植物」になると、スギゴケゼニゴケを指す言葉になる。このような紛らわしさを避けるために、「コケ植物」「蘚苔(センタイ)類」と呼ぶ。蘚苔類は3つの大きな仲間に分けられ、「蘚」スギゴケに代表される「蘚(セン)類」のこと、「苔」ゼニゴケに代表される「苔(タイ)類」のこと、さらにもう1つは「角苔(ツノゴケ)類」である。

スギゴケ科 POLYTRICHACEAE(ポリトゥリカセー):日本庭園にはつきものの、おそらく最も有名なコケ。比較的大型で、群生する様子は杉の木立を思わせます。多くの種は葉に厚みがあり、硬く細長く、ピンと勢いがあります。

コスギゴケ(小杉苔)スギゴケ科 Pogonatum inflexum(ポゴナトゥム・インフレクスム):

青みがかった白緑色高さ1~5㎝。葉線状披針形乾くとくるくると強く巻縮し、まるで違う姿になります。平地で見られるのはほとんどこのコスギゴケで、割合日当たりのよい土手や半日蔭の土の上などを好みます。には毛の生えた帽があり、白っぽい円筒形でよく目立ちます。ルーペで覗くと、葉には厚みがあり、不透明。縁にギザギザの歯がある。地域:北海道~九州、朝鮮、中国など。[山と渓谷社発行「ときめくコケ図鑑」より] 


一関市東山町の斑入アオキ(青木) 2018年1月19日(金)

2018年01月22日 | 植物図鑑

2018年1月19日(金)、一関市東山町長坂字久保民家の庭に植栽されているアオキ(青木)が、黄色い斑が入った葉を茂らせていました。冬枯れの庭でこの葉がとても目につきました。

 アオキ(青木)ミズキ科 アオキ属 Aucuba japonica

特徴:高さ1~2mになる雌雄別株の常緑低木。茎は根元から多数出て、よく枝分かれする。枝は緑色で太い。は柄があり対生する。葉身は厚く長楕円形で先は尾状に尖る。基部は広いくさび形で縁には粗い鋸歯があり、表面は光沢がある。乾燥すると黒色になる。

花は4~5月、枝先の円錐花序に付く。雄花序は大型で多数の雄花を付け、雌花序は小さい。花弁紫褐色で4枚。果実楕円形で冬に赤く熟す

分布:本州(岩手県南部以南)、四国、九州。岩手県南地方分布の北限で、内陸部では、衣川村、平泉町、沿岸部では山田町船越以南の林内に生育する。特にスギ林内でよく見られる。アオキには多くの園芸品種があり、盛岡など各地の庭に植えられている。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科」より]