peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手洋らん展 デンドロビウム(1)

2010年03月23日 | 植物図鑑

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(上)デンドロビウム ロディゲシィ Den.loddigesii

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(上)デンドロビウム S.P

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(上)デンドロビウム モニリフォルメ Den.moniliforme

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(上)デンドロビウム ベリー Den.Berry 'Oda'

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(上)オロビウム キンギアヌム Den.kingianum

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2010年3月12日(金)、岩手蘭友会主催の「第23回岩手洋らん展」が、奥州市水沢区横町にあるメイプル4Fで開催されていました。、パフィオペディラム、シンビジューム、ファレノプシス(コチョウラン)などと共にデンドロビウムも沢山展示されていました。

デンドロビウム Dendrobium:ちょっと無骨な棒状のバルブに愛らしい小花が沢山咲くノビルタイプがおなじみ。自生地が広く、変化に富んだ個性派が揃っています。属名はラテン語で着生ランを意味する「樹木」、「生じる」という言葉に由来します。合田弘之(国際園芸)

 デンドロビウムってどんなラン? デンドロビウム属は、ヒマラヤから東南アジア、ニュージーランド、オーストラリア、ニューギニア、インドネシア、フィリピン、中国、日本などアジアに1000種以上が広く分布している大きな属で、今でも新種が次々に発見されています。自生地の環境も、熱帯の低地から温帯の高所と多様で、形態、性質も様々。分類上は40以上のグループに分けられるほど変化に富んでいます。人工的に作られた交配種の数も膨大にありますが、ほかの属との交配はほとんど見られません。[以上、主婦の友社発行「やさしい洋ラン 最新品種と育て方」より]

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(上2つ)デンドロビウム ロディゲシィ Dendrobium(Den.)loddigesii(=pulchellum)

ラオス、中国南部原産。茎は細い棒状で長さ10~17cm、径5~7mm、下垂する。葉は多肉で互生し、長さ4~6cm、幅1.2~1.8cm。花は開張し、径5cmで落葉または落葉しない茎の節部から生じ、1花をつける。萼片は淡いバラ色~紫色。花弁は藤色~紫色。唇弁はほぼ円形で縁に毛があり、白色で基部は橙黄色、縁は紫色。開花期は早春。

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(上2つ)デンドロビウム S.P Dendrobium(Den.)

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(上2つ)デンドロビウム モニリフォルメ(和名:セッコク)Dendrobium(Den.)moniliforme(=monile)

日本、朝鮮半島、台湾原産。茎は棒状で長さ約20cm、径5~8mm。葉は披針形で互生し、長さ約6cm、幅8~12mm。花はほぼ平開し、径3cmで落葉した茎の節部に1~2花をつける。花色はふつう白色。桃色のものもある。芳香性。萼片と花弁は披針形。唇弁はわずかに3裂し、中裂片は卵形で反る。開花期は春。

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(上2つ)デンドロビウム ベリー Dendrobium(Den.)Berry

kingianum×Mini Pearl、1983年登録。特殊交配系。草姿、花形ともにキンギアヌムkingianumに近く、やや大型。花茎も長く伸び、本数も多く7~10花を穂状につける。花は小輪で径3cm、紅紫色で弁先は特に濃い。強健で育てやすい。開花期は冬。[個体]’オダ'='Oda' 鮮紫紅色。

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(上2つ)デンドロビウム キンギアヌム Dendrobium(Den.)kingianum

オーストラリア原産。茎は棒状で基部が太く、長さ8~30cm、径1~2cm。葉は披針形で長さ3~10cm、幅1~2cm、3~6枚を先端近くにつける。花茎は茎頂より1~3本が生じ、直立、長さ7~15cm、花柄が小花柄とほぼ同長。花は径1.3~2.5cmで萼片と花弁は白~濃赤紫色、唇弁には赤色の斑点が入る。開花期は春。本種は変化に富んでおり、萼片と花弁が白色で、唇弁が淡紫色のものをシルコッキイvar.silcockiiと呼び、花色が藤色で小型、花柄が小花柄より長いものをプルケリムムvar.pulchrrimumと区別している。

 [以上の解説文は、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑「蘭ラン」より]


一関市花泉町のベゴニア館 球根ベゴニア(1)

2010年03月23日 | 植物図鑑

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球根ベゴニア(大輪八重咲き) Begonia Tuberhybrida Hybrids.

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2010年3月21日(日)、一関市花泉町老松にある「花と泉の公園」のベゴニア館「れいなdeふろーれす」が、開館10周年を記念したイベントを行っていましたので、行ってきました。観賞温室内には、球根ベゴニアなどが約350種、5000株が展示されているということで大変見ごたえがありました。

http://www.hanatoizumi.jp/events.html [ベゴニア館の観賞温室(球根ベゴニア)]

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球根ベゴニア シュウカイドウ科 シュウカイドウ(ベゴニア)属 Begonia Tuberhybrida Hybrids.

ペルー、ボリビアのアンデス山系の熱帯高地に自生する野生種の交配によって作出された球根をもつベゴニア交雑品種の総称である。花は大きく八重を主とし、初夏から秋にかけて花をつけ、短日下で塊茎は肥大し、休眠に入る。大輪八重咲きLarge-flowered Double、大輪一重咲きLarge-flowered Single、ピコティーPicotee、フィンブリアタFimbriata、クリスパCrispa、クリスタタCriatata、マキシマMaxima、マルチフローラMultiflora、ペンジュラPendula、バーティニィーBertiniiなど花形、草姿により分類される。ペンジュラ・タイプの’イルミネーション’cv.Illuminationをはじめ、各タイプに多くの園芸品種がある。栽培:繁殖は優良系の保存には挿芽、塊根の分割も行うが、一般には実生による。花期:初夏から秋。


一関市花泉町のベゴニア館 押し花作品展

2010年03月22日 | 植物図鑑

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2010年3月21日(日)、一関市花泉町老松にある花と泉の公園ベゴニア館「れいなdeふろーれす」開設10周年を記念したイベントが、3/20(土)から3日間行われました。押し花作品展やガーデニング体験教室など花をテーマにした催しで、来館者に感謝の気持ちを表すとのこと。同館は、東北初の大型ベゴニア観賞温室として2000年4月オープン。面積約600平方メートルの花卉(かき)展示室では、数百種類のベゴニアなどが展示されています。また、ドライフラワーなどの花加工を体験できるコーナーや郷土料理レストランもあります。この日は、妻が「押し花作品展」を見て、しおりやブローチを作る押し花体験をするというので一緒に行きました。(入館料800円)。

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http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100320_12[「岩手日報」3/21]

http://www.hanatoizumi.jp/ [花と泉の公園]


一関市東山町松川の白梅

2010年03月22日 | 植物図鑑

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3010年3月21日(日)、一関市東山町松川の商店街がある通りの端の方の畑に植えられたの木が花を沢山咲かせていました。2月26日(木)にこの道を通ったとき、既に咲いていましたが、蕾はほとんど見られずほぼ満開でした。万花に先がけて冬のうちから咲きだす花は、万葉の昔から人々に愛されてきたそうです。強すぎない香りもいいですね。

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ウメ(梅) バラ科 サクラ属 Prunus mume

中国中部原産の落葉小高木~高木。庭や畑で栽培されるが、時に暖地で野生化している。若枝は緑色で無毛。葉は互生し、長さ4~9cmの倒卵形~楕円形で、先端は尖る。ふちに細かい重鋸歯があり、両面とも葉柄に微毛がある。花は2~3月、葉に先立って開き、通常白色だが、紅色、淡紅色のものもある。花弁と萼片は5個。雄しべは多数で花弁より短い。雌しべは1個で、子房に密毛がある。果実は直径2~3cmのほぼ球形で、表面に密毛が生え、片側に浅い溝がある。6月頃、黄色に熟す。果肉は酸味が強い。核はやや扁平な楕円形で、核面には穴が多い。果実を梅干しや梅酒にするほか、仁を薬用に使う。ウメは中国語のメイから転訛したとか、鳥梅からの転訛だとか、朝鮮語のマイに由来するとかの説がある。用途:庭木、鉢植え、盆栽、花材、器具・彫刻材。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


奥州市水沢区黒石町の紅梅

2010年03月21日 | 植物図鑑

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2010年3月20日(土)、奥州市水沢区黒石町の鵜ノ木新田という集落(北上川左岸沿いの道・14号線)辺りと思われる「大沢沼釣公苑駐車場&トイレ」がある近くの民家の庭に植えられている紅梅が花を沢山咲かせていました。6日前にこの道を通ったとき、既に咲いていました。北上川の両岸で釣りをしている人たちがいました。

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ウメ(梅) バラ科 サクラ属 Prunus mume 

比較的温暖な気候を好む落葉小高木で、樹高は5~10m、幹は直径60cmにもなる。若枝は緑色。葉は互生し、長さ4~10cmの楕円形または倒卵形で、先は尖る。花期はふつう2~3月で、葉が出る前に香りのよい花が咲く。花は直径2~3cm。花弁は5個が基本で、白または淡紅色を帯びる。花柄はほとんどない。

果実はほぼ球形で、細かい毛に覆われている。6月頃に完全に熟すと、黄色っぽくなる。花も実も日本人には深い樹木のひとつだが、もともと日本にあったわけではなく、古い時代に中国から入ってきた。ウメは中国の国花。万葉集にはウメを詠んだ歌が多いので、それ以前に既に栽培されていたことになる。九州には野生種があるといわれているが、これは栽培ものが野生化したという説が有力。

古い時代には花の観賞が主で、果実を梅干しなどに利用するようになったのは江戸時代以降である。果実を利用するウメを実梅、観賞用のウメを花梅と呼び、いずれも多くの品種がある。

花梅は次のようにいくつかの系統に分けられている。ウメ本来の性質が強いものを野梅系という。この系統は小枝が多いのが特徴で、小枝が刺状になったものもある。花は白色のものが多い。紅梅系は枝の髄が赤いのが特徴で、花も紅色のものが多い。豊後系は枝が太く、葉も花も大きい。花は淡紅色のものが多く、香りは少ない。葉の表面にはふつう毛がある。実梅の代表品種の豊後もこの系統に含まれる。アンズ系はアンズに近い系統で、豊後系より枝が細く、葉もやや小形で毛はない。実梅は果実の小さいものから大きいものまで、いろいろな品種がある。[以上、山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]

画像の紅梅は、豊後系の武蔵野(むさしの)という品種ではないかと思われます。