peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

岩手洋らん展 ファレノプシス/コチョウラン(胡蝶蘭)

2010年03月18日 | 植物図鑑

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岩手蘭友会主催の「第23回岩手洋らん展」が、奥州市水沢区横町のメイプル4Fで始まりました。、デンドロビューム、パフィオペディラム、シンビジュームなどと共にファレノプシス/コチョウラン(胡蝶蘭)も幾つか展示されていました。ただ、名札がついていたものは5種類ほどしかありませんでした。

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(上と下)ファレノプシス 不明 Phalaenopsis属

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(上と下)ファレノプシス アマビリス Phalaenopsis属

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(上と下)ファレノプシス マンニー Phalaenopsis属 

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(上と下)ファレノプシス スペシオサ バーテトウスピスPhalaenopsis属

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(上と下)ファレノプシス 不明 Phalaenopsis属

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ファレノプシス(Phalaenopsis)/コチョウラン(胡蝶蘭)

胡蝶が羽を広げている姿を彷彿とさせる優美な姿。日本では、古くから「コチョウラン」と呼ばれて親しまれています。学名はファレノプシス。白花以外にも沢山の種類があります。交配種は、贈答用としてもよく使われる大輪タイプがおなじみです。近年では、株高が20~30cmほどで、一回り~二回り小さいタイプも登場しています。また、そのほかの沢山の原種類が愛好家の間では熱心に栽培されています。開花期:1~12月(年間を通じて生長、開花可能。夜間温度が22℃以下になる日が1カ月続くと花芽が分化する。)

コチョウラン(胡蝶蘭)ってどんなラン?:日本において古くからコチョウランと呼ばれ、親しまれてきたグループは、ファレノプシス属を中心に品種改良された一群で、近縁のドリティス属(Doritis)と交配したドリティノプシス属(Doritaenopsis)も含まれます。ファレノプシスとはギリシャ語で「蛾のような」といった意味ですが、日本で生まれ定着した「胡蝶蘭」の愛称のほうが、このランにふさわしいと思われます。また、すべての洋ランの中でもこうした日本語の愛称が完全に定着した例は、このグループだけではないでしょうか。

コチョウランの原種は東南アジアを中心に約50種が知られ、主に樹幹や岩場に根を露出した形で着生し、直射日光の差し込まない湿度が高く通風の良好な場所を好んで自生します。栽培にあたってはこうした自生地の環境を念頭に入れる必要がありますが、一般住宅の室内や、家庭用温室などではこうした環境を再現することは現実に難しく、環境の変化に敏感なこのランを長生きさせるには相当に細やかな配慮が必要であるといわねばなりません。鈴木有城(ハナジマオーキッド)[以上、主婦の友社発行「やさしい洋ラン 最新品種と育て方180種]より


のシナマンサク(支那満作)

2010年03月18日 | 植物図鑑

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 2010年3月14日(日)、奥州市水沢区佐倉川字慶徳にある「」に行きました。ここはケーズデンキのそばにあるので、買物に行ったついでに大抵立ち寄ります。この日は「シナマンサク(支那満作)」と思われる樹木が花を咲かせていました。

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(上)ケーズデンキの前にある乙女川に架かる橋:右側の見えるのが。左側の奥に奥州市文化会館/市立図書館がある 。この川は北上川に注いでいる。

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 (上)比較的暖かな日で、芝生の広場では犬と遊んでいる親子などがいました。乙女川の対岸には市立図書館や奥州市文化会館、ケーズデンキがあります。(下)乙女川に架かる公園と図書館側を結ぶ橋。

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(下)乙女川の岸に造られた親水公園:穏やかな川の流れを利用し、子供たちが水と自然にふれあうことができるよう親水テラスがある。(側)

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この乙女川は、江戸時代、河川・湖沼などのうち、領主御用の漁場や、城を警備する上で必要な川で「御留川」と呼ばれていたという。この川は藩主である留守家が必要としていた川で、長い間、水沢城の外堀として利用されていたとのこと。また、この川の流れを利用しての美田の保全や、末流に河岸場を設けて北上川舟運の河港とするなど、城下町水沢の発展にはなくてはならない存在だったという。「乙女川」という呼び名は、藩政時代の「御留川」から来ているもので、漢字を置き換えただけとはいえ、この川が持つ優しい雰囲気をよく表している。

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(上)の表示:奥の建物は市立図書館、右側の建物はめんこい美術館。

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シナマンサク(支那満作)マンサク科 マンサク属 Hamamelis mollis

中国中部原産の落葉小高木。高さ2~9mになり、若枝は綿毛が多い。葉は大きく、長さ8~16cmのややゆがんだ倒卵形で、縁には波状の歯牙がある。表面と葉柄に軟毛があり、裏面は灰色の綿毛があって灰白色。葉は花期にも褐色になって残るものが多い。1~3月、香りのいい花が咲く。花弁は長さ1.5~2.3cmあり、黄金色で基部は紅色。萼は外側にさび色の軟毛がある。蒴果には鉄色の綿毛があり、2裂する。用途:庭木、鉢植え、花材。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


岩手洋らん展 類(4)

2010年03月17日 | 植物図鑑

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2010年3月12日(金)、岩手洋蘭会主催の「第23回岩手洋らん展」が、奥州市水沢区横町のメイプル4Fで始まりました。シンビジューム、デンドロビューム、パフィオペディラム、コチョウランなどと共にも多数展示されていました。

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(上と下)SP:Cattleya属

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(上と下) インターメディア:Cattleya属

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(上と下)ソフロレリオ チェリオ:Sophrolaeliocattleya属

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(上と下) インターメディア:Cattlleya属(自生地では、樹木に着生して暮らす)

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(上と下) オーランティアカ:Cattleya属

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これらの類の中で、下記のが、この洋らん展に協賛している伊藤洋ラン園の「伊藤洋ラン園賞」というのを受賞していました。

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(上と下2つ)レリオ スイートメルガー:Laeliocattleya属

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平家物語ゆかりの地を巡る旅 京都46:宇治平等院(4)

2010年03月17日 | インポート

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(上と下)宇治川の中州「宇治公園」から宇治神社の方に渡る橋「朝霧橋」。この頃は未だ雪がちらついていて、風が吹いていたが、いつの間にか止んで、太陽が顔を出していた。

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 2010年2月6日(土)、「平家物語ゆかりの地を巡る旅」の第3日目。この宇治平等院で終わりである。昼食後、自由行動になったが、ほとんどの人が一緒に行動した。みんな宇治神社まで行く気のようなので、私も従いて行くことにした。

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(下)宇治川の中州「宇治公園」の東側。この中州(島)が無ければ、とても幅広い大河である。

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(下)宇治川の中州「宇治公園」から宇治神社方面に渡る橋「朝霧橋」の上から、宇治公園など西側(平等院がある方)を望む。

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(下)「源氏物語・宇治十帖モニュメント」

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 「源氏物語 宇治十帖(うじじゅうしょう)」:紫式部が11世紀に書いたといわれる源氏物語は全体で54帖からなっていますが、45帖から54帖までは、宇治を主要な舞台にしていることから「宇治十帖」と呼ばれています。

 物語の前半部分は華やかな宮廷生活を舞台に、光源氏と彼をとりまく女性たちの織りなす様々な人間関係が華麗に描かれていますが、これに対して「宇治十帖」は、光源氏亡き後、子の薫、孫の匂宮(におうのみや)と大君(おおいきみ)、中君(なかのきみ)、浮舟の三人の姫君の切なくもはかない悲恋の物語が描かれており、「橋姫」「椎本(しいがもと)」「総角(あげまき)」「早蕨(さわらび)」「宿木(やどりき)」「東屋(あずまや)」「浮舟」「蜻蛉(かげろう)」「手習(てならい)」「夢浮橋(ゆめのうきはし)」の各帖で構成されています。

 源氏物語はフィクションですが、宇治川の周辺には源氏物語を愛する人々によって、いつのころからか宇治十帖の各帖にちなんだ古跡が設定され、当時と変わらぬ宇治川の清流や木々の緑、静かなたたずまいを見せる周辺のまちなみとあいまって、訪れる人々を源氏物語の世界へ誘ってくれます。

 宇治十帖モニュメントは、浮舟と匂宮が小舟の上で愛を語りあう場面をモチーフに、宇治十帖の象徴として平成7年3月に建てられたものです。宇治十帖散策モデルコース

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(上)源氏物語の主人公・光源氏の名前を付けられたツバキ(椿)が植えられていた。

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%B8%F7%B8%BB%BB%E1

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 (上)狛犬(阿形=あぎょう):口を開けている。

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 (上)狛犬(吽形=うんぎょう):口を閉ざしている。

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(上)宇治神社

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宇治市の史跡紹介 宇治神社:宇治神社は、日本書紀に「応神(おうじん)天皇の皇子で、兄である仁徳天皇との皇位を巡る葛藤から宇治で自殺した」と記されている。悲運の皇太子莬道稚郎子(うじのわきいらつこ)の等身大の坐像を祀っており、付近は莬道稚郎子が造営した桐原日桁宮(きりはらのひげたのみや)跡と伝えられています。  また、明治維新までは、宇治上神社と二社一体で、それぞれ、離宮上(かみ)社、離宮下(しも)社と名付けられていました。現在の本殿及び外陣の狛犬は鎌倉時代につくられたもので、狛犬は開口する獅子(阿形=あぎょう)と一角を持つ狛犬(吽形=うんぎょう)で一対とされ、格調高い作品として極めて貴重なものです。  当社の祭礼である離宮祭は、田楽等の芸能が催され、平安後期から鎌倉時代には多くの人々が集まり大いに賑わいました。

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(上)この先には、世界遺産の宇治上神社や源氏物語ミュージアムがあるようだが、同行者たちは皆、ここから帰るようなので、一緒に帰ってきた。

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 宇治神社のそばにクチナシ(梔子)の果実が沢山ついていた。

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 クチナシ(梔子) アカネ科 クチナシ属 Gardenia jasminoides

山地に自生するが、庭木としてもよく植えられている常緑低木。高さは2~3m。葉は対生し、長さ5~15cmの長楕円形で光沢がある。6~7月、芳香のある白色の花を開く。花は直径6~8cm。果実は長さ2~3cmで、6稜のある長楕円形で、萼に包まれたまま橙色に熟す。果実はクロシンという色素を含み、染料にしたり、キントンなどの食品の着色料などに利用される。八重咲きのヤエクチナシ、大輪八重咲きのオオヤエクチナシなどの園芸品種がある。分布:本州(静岡県以西)~沖縄。[以上、山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」ほかより]  下記のWebサイトにクチナシの花の画像が掲載されています。2010年3月17日(水)

http://1bks.jp/big/103/11-20/10317.jpg [日刊「西表島フィールドニュース」(毎日配信)]

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(上)宇治川の中州「宇治公園」と平等院の東側道路をつなぐ橋「橘橋」

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(上)中州の「宇治公園」と喜撰茶屋がある辺りの道路を結ぶ「喜撰橋」

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(上)中州の「宇治公園」の喜撰橋の近くにある時計塔。ここでの予定時間は14:40時だったが、未だ13:50時だった。

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(上)駐車場に駐車していたバスに戻る。

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(上)近鉄京都駅/JR京都駅に到着。(下)3日間お世話になったバス(手前)。

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一関市大東町猿沢の箒榧(ほうきかや)

2010年03月16日 | 植物図鑑

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 県指定文化財 天然記念物「猿沢の箒カヤ」 カヤ(イチイ科の常緑高木で雌雄異株)

 岩手県内のカヤとしては、直径その他において最大木である。樹齢は700年前後と推定される。根元は1本であるが、地上2.5m付近から太い枝が10本に分かれており、その枝張りが箒(ほうき)状であるため「箒カヤ」と呼ばれるようになった。根元周6.20m、目通り周7.80m、樹高23m、枝張東西21m、根元径1.94m、目通り径2.48m(昭和51年3月、県指定)

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 道路地図の一関市東山町長坂字柴宿/館合/赤柴と大東町猿沢の国道343号線を結んでいる県道105号線沿いの「伊沢田」という所に名勝・天然記念物などの印があり「ホウキカヤ」と記されている。いつか行って見たいと思っていたところ、この日実現した。

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 近くの農家の人たちに教えてもらいながら、その場所に行ってみた。遠くからでは良くわからないが、家の前に白いビニールハウスがある家だというから、この農家の近くと思われる。

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この農家の玄関先で声をかけてから、この「ホウキカヤ(箒榧)」を見せていただいた。遠くからだと山の斜面に生えているために、その大きさが良くわからないが、確かに大きな榧(カヤ)の木である。

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 カヤ(榧) イチイ科 カヤ属 Torreya nucifera

山地に生え、大きいものは高さ35m、直径2.5mになる常緑高木。樹皮は青灰色で、老木になると縦に薄く剥がれる。葉は長さ2~3㎝の線形で堅く、先は鋭く尖る。4~5月に開花する。雌雄異株。雄花は黄色の楕円形。雌花は緑色。果実は長さ2~4㎝の楕円形で肉質の仮種皮が楕円形の種子を包み、翌年の10月に紫褐色に熟して裂ける。用途:庭木、境内木、建築・彫刻材、碁盤・将棋盤。分布:本州(宮城県以西)、四国、九州、朝鮮(済州島)。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

http://www.hub24.jp/takamikk/sya/index.asp?ID=585 [巨樹:猿沢の箒カヤ]

http://www.bunka.pref.iwate.jp/ciss/bunkazai/detail/id/316 [いわての文化情報大事典:猿沢の箒カヤ]