peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

医王寺&シュウメイギク(秋明菊) 2011年9月25日(日)

2011年09月26日 | 植物図鑑

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(上)「義経の忠臣、佐藤継信・忠信兄弟、基治の菩提寺 医王寺」と書かれていました。

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2011年9月25日(日)、財団法人・奥州市文化振興財団奥州市埋蔵文化財調査センター主催のバスツアー「奥州合戦の地を訪ねて」が実施されたので、妻と共に参加しました。(募集人員40名。)

バスツアーの最後の見学地である医王寺(福島市飯坂町平野字寺前45)には、14:45時頃に着く予定でしたが、阿津賀志山防塁(福島県伊達郡国見町大字藤田)の見学が予定より長引き、15:10時頃に到着しました。道が狭くて、大型バスは医王寺のすぐ傍にある第一駐車場に置けないので、200mほど離れた第2駐車場に駐車。この駐車場のすぐそばにシュウメイギク(秋明菊)が、花を沢山咲かせていました。

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(上)医王寺の山門前で「参拝券」を買うのを待つバスツアーの同行者たち。(下)内部から見た山門。左側に生えている大木は福島市天然記念物のシラカシ。

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(上)内門。この門を入った所に(下)の「記」がありました。入場の際にいただいたパンフレットにも同じ文章が書かれていました。

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医王寺縁起:当寺は山号を瑠璃光山といい、平安時代天長3年(826)に開基されました。弘法大師御作の薬師如来をおまつりし、霊験あらたかで数多くの人々の信仰を集め鯖野の薬師と呼ばれ親しまれております。また佐藤家の遠祖、一族の菩提寺でもあります。

当地方を信夫といい治承の昔(1177)、信夫の庄司あるいは、湯の庄司といわれた佐藤基治公が当地の大鳥城を居城とし、奥州南部の広域を治めていました。信仰心が篤い基治公は菩提寺としての当寺を隆盛に導きました。

その頃、平泉の鎮守府将軍藤原秀衡公のもとにあった源義経公が源平合戦への旗揚げをした折、その子継信公・忠信公の2人を遣わしました。兄弟は義経公の忠義な家臣として目覚ましい活躍をしましたが、兄継信公は四国屋島の合戦で義経公を射ようとする能登守教経の矢を盾となって受け主君を助け、帰らぬ人となりました。

一方、時を経て、平家追討の後、頼朝公と不和となり追われる身となった義経公と一行が京都堀川の館で追手に遭い苦境に陥った時弟忠信公は、主従を脱出させるため、義経公を装って応戦し、これまた身代わりとなって討ち死にしました。その後弁慶とともに奥州に入った義経公一行は平泉に向かう途中当寺に参籠し遺髪を埋めて2人の追悼の法要を営みました。

また兄弟の奥方たちは老母、乙和御前の悲嘆を察し、気丈にも自身の悲しみをこらえて甲冑を身に着けて兄弟の凱旋の勇姿を装い姑の心を癒やしたという故事は、孝心の鏡として今に伝えられています。

時は移り変わっても、兄弟の忠誠とその奥方たちの孝心は人々の心を打ち、松尾芭蕉や松平定信等の文人墨客をはじめ多くの人々が当寺を訪れ香華を手向けております。

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(上)この杉並木の道の先にある「奥の院」の薬師堂の傍らに佐藤一族(佐藤基治、継信、忠信等)の墓が立ち並んでいます。

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(上)本堂の裏側の檀家の墓地との間に、3年ほど前に行った時にはなかった義経と継信・忠信兄弟の石像が建っていました。

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(上)真ん中が義経公、左側のしゃがんでいるのが忠信公、右側の立っているのが継信公。

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(上)当然のことながら檀家の墓地もありました。

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シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科 アネモネ(イチリンソウ)属 Anemone hupehensis var.japonica

ヒマラヤ地方、マレー半島、中国、台湾が原産の耐寒性多年草。日本には古い時代に中国から入ってきたと考えられており、西日本では野生化したものも見られる。庭などによく植えられ、また野生状態になっているものも多い。京都の貴船山に多かったので、キブネギク(貴船菊)の名もある。

高さは50~80㎝。根もとの葉は長い柄のある3出複葉で、茎につく葉にはほとんど柄がない。9~10月、上部で枝分かれした細い茎の先に直径5~7㎝のキク(菊)のような花を一輪咲かせる。原種は紅紫色の八重咲きだが、園芸品種は白色の一重咲きや八重咲きもある。

多くの品種があり、一重のほか、半八重や八重咲きのものもある。また、大輪や小輪、高性や矮性などバラエティーに富んでいる。紅紫色や白色の花弁のように見えるのは萼片で、半八重や八重咲きのものは20~30個ある。萼片が5~6枚の白い一重咲きのものもよく栽培されている。用途:鉢植え、庭植え、切り花。

栽培管理:やや湿った半日陰地に植え、夏の乾燥期には庭植えも十分に水やりする。鉢植えは日なたに置き、夏は風通しの良い半日陰に移す。乾燥させないようにたっぷり水やりする。花つきが悪くなったら株分けをして植え替える。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&西東社発行「知りたい花の名前がわかる花の事典」&同「色・季節でひける・花の事典820種」(共に金田初代・文、金田洋一郎・写真)より]

http://futarinoyakata.web.infoseek.co.jp/gardening-syuumeigiku.html [シュウメイギク]


胆沢郡金ケ崎町のシュウカイドウ(秋海棠)  2011年9月23日(金)

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2011年9月23日(金)、胆沢郡金ケ崎町城内諏訪小路(重要伝統的建造物群保存地区)に行きました。県道108号線沿い(宿内川が北上川に合流している少し下流に架かる金ケ崎橋から金ケ崎町役場方面への道)の武家屋敷などの案内をしている白糸まちなみ交流館の傍にある民家の庭に植えられているシュウカイドウ(秋海棠)が、淡紅色の花を沢山咲かせていました。

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シュウカイドウ(秋海棠) シュウカイドウ科 ベゴニア(シュウカイドウ)属 Begonia evansiana

別名:ヨウラクソウ(瓔珞草)。マレー半島、中国中南部原産の多年草。日本には江戸時代初期に入ったといわれている。庭の木陰などに植えられるが、野生化して群生している所もある。ベゴニアの一種だが、和風の庭によく似合う。高さは60㎝ほどになる。茎も葉も水分が多く柔らかい。葉は互生し、左右の大きさが違う長いハート形。葉のつけ根にはムカゴがつき、晩秋に地面に落ちて新苗をつくる。8~10月、茎の先や葉のつけ根に淡紅色の花が垂れ下がって咲く。同じ株に雄花と雌花がつく。和名は、バラ科のハナカイドウに花色が似ていて秋に咲くことによる。

ほかに、葉の裏が紅色に染まるウラベニシュウカイドウ(裏紅秋海棠)や純白の花を咲かせる品種もある。

用途:鉢植え、庭植え、切り花。栽培管理:西日の当たらない半日陰に植え、鉢植えは木陰などに置くとしっとりした葉の質感と冴えた花の色が楽しめる。地上部が枯れても干からびないように時々水を与える。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&西東社発行「しりたい花の名前がわかる花の事典」&同「色・季節でひける花の事典」(共に金田初代・文、金田洋一郎・写真)より]

http://www.h7.dion.ne.jp/~yoyo/herbarium/balcony/begonia_grandis/begonia_gran_jp.html [ウラベニシュウカイドウ(裏紅秋海棠)]

http://ameblo.jp/hanakichiengei/entry-11023213014.html [ウラベニシュウカイドウ]


一関市東山町田河津のタカキビ(高黍)/モロコシ  2011年9月23日(金)

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2011年9月23日(金)、一関市東山町田河津字夏山の県道289号線沿いにある休耕田と思われる田んぼに沢山植えられているタカキビ(高黍)と思われる植物が、実を沢山実らせていました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%89%8B%E7%9C%8C%E9%81%93289%E5%8F%B7%E6%9F%B4%E5%AE%BF%E6%A8%AA%E6%B2%A2%E7%B7%9A [岩手県道289号柴宿横沢線]

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タカキビ(高黍)/モロコシ(唐黍) イネ科 モロコシ属 Sorgbum bicolor

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35504575&blog_id=82331 [一関市東山町長坂のタカキビ]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%82%B7 [モロコシ(Wikipedia)]

http://www.jeinou.com/benri/others/2009/01/280917.html [モロコシ栽培(みんなの農業広場)]

http://golog.nifty.com/cs/catalog/golog_article/catalog_003900_1.htm [トウモロコシじゃないモロコシを育てる~はじめての週末農業-5-]


胆沢郡金ケ崎町のヒガンバナ(彼岸花)  2011年9月23日(金)

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2011年9月23日(金)、胆沢郡金ケ崎町の「金ケ崎町城内諏訪小路伝統的建造物群保存地区」に行きました。武家屋敷などを見学する場合の役に立つ白糸まちなみ交流館前道路の向い側にある畑の縁に植えられているヒガンバナ(彼岸花)が、篝火(かがりび)のように真っ赤な花を沢山咲かせていました。ヒガンバナの仲間は、いずれも花の時期に葉がないので、マジックリリーとも呼ばれているそうです。

http://www.town.kanegasaki.iwate.jp/01town/04denken/shiraito/shiraito1.html [白糸まちなみ交流館(金ケ崎町ホームページ)]

http://www.mapple.net/spots/G00301040101.htm [白糸まちなみ交流館(まっぷる)]

http://local.goo.ne.jp/leisure/spotID_TO-3010401/ [白糸まちなみ交流館(地図)]

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ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバナ科 リコリス(ヒガンバナ)属 Lycoris radiata

秋の深まりを感じさせる花のひとつ。秋の彼岸の頃に花が咲くことからこの名がある。マンジュシャゲ(曼珠沙華)ともいう。中国原産の耐寒性多年草(球根植物)で、古い時代に日本に入ったと考えられている。田の畔(あぜ)や土手、人家の周辺、墓地などに生え、群生することが多い。花期は9~10月。

花茎は高さ30~50㎝になり、先端に朱赤色の花が多数集まってつく。花には長さ4cmほどの細い花びらが6個あり、強く反り返っている。雄しべと雌しべは花の外に突き出る。花が終わった晩秋に葉が伸び出し、越冬して翌年春には枯れてしまう。葉は光沢のある深緑色で厚く、長さ30~60㎝の線形。有毒植物だが、鱗茎を摺り潰して、水でよく晒せば食用になることから、大昔、飢饉のとき利用したという。分布:日本全土。用途:庭植え、鉢植え、切り花。

栽培管理:日なたを好むが西日が当たらないように落葉樹の下などに植える。花後に出る葉で光合成を行うので切らないようにし、休眠中でも時々水を与える。寒さに弱いので、寒冷地では鉢に植えて冬は保護する。頻繁に植え替えるより、3~4年植えっぱなしのほうがよく生育する。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&西東社発行「知りたい花の名前がわかる花の事典」&同「色・季節でひける花の事典820種」(共に金田初代・文、金田洋一郎・写真)より]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A [ヒガンバナ(彼岸花):Wikipedia]

http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/sizen/higanban.html [彼岸花(ヒガンバナ)]

http://www.hana300.com/higanb.html [彼岸花(ヒガンバナ)]

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/monocotyledoneae/amarylidaceae/higanbana/higanbana.htm[ヒガンバナ]

http://www.kinchakuda.com/ [埼玉県日高市・曼珠沙華の里巾着田]


胆沢郡金ケ崎町のシオン(紫苑)  2011年9月23日(金)

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2011年9月23日(金)、胆沢郡金ケ崎町の武家屋敷などがある「伝統的建造物群保存地区」の一画にある妻の友人の家を訪ねました。庭に植えられているシオン(紫苑)が薄紫色の花を沢山咲かせていました。また、道路沿いにある民家の庭でもシオンの花が沢山咲いていました。

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シオン(紫苑) キク科 アスター(シオン)属 Aster tataricus

別名:オニノシコグサ(鬼の醜草)。シベリア、中国北部、朝鮮半島、日本などが原産の耐寒性多年草。本州の中国地方と九州の山地に稀に自生しているが、庭に植えられているものを見ることのほうが多い。

宿根アスターの仲間で、花が美しく、丈夫なことから、平安時代には既に観賞用に栽培されていたといわれ、「源氏物語」や「枕草子」などにも登場する。

直立して高さが2mくらいになり、茎や葉にはザラザラした毛がある。葉は長楕円形で先は尖る。すらりと伸びた茎の先に可憐な薄紫色で直径3cmほどの花を沢山咲かせる。晩秋になると花の色が冴えてより美しくなる。秋を伝える花として庭に植えたり、生け花や茶花としても古くから利用されている。栽培されているものに比べると、自生のものは花のつき方がまばらで、茎や葉が細い。花期:9~10月。

栽培管理:日当たりと水はけのよい場所に株をまとめて植えると風情が出る。乾燥に弱いので夏の西日を避け、晴天が続くときは庭植えでも水やりする。花が終わったら、花が咲いた枝を根元から切って新芽を育てる。

[西東社発行「知りたい花の名前がわかる花に事典」&色・季節でひける花の事典820種」(共に金田初代・文、金田洋一郎・写真)」&山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]