peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

東京・旧古河庭園のバラ(薔薇)イングリッド・バーグマン  2015年5月30日(土)

2015年06月18日 | 植物図鑑

2015年5月30日(土)、今年数え年77歳になった私の「喜寿のお祝い」だといって、娘たち2人が、国指定名勝・旧古河庭園(東京都北区西ケ原1-27-39)に連れて行ってくれました。老妻と共にありがたく見せてもらいました。

この旧古河庭園(きゅう・ふるかわていえん)は、テラス式の洋風庭園に植えられたバラ(薔薇)が有名で、春と秋に見事な大輪の花を咲かせ、洋館の風情と相まって異国情緒を満喫させてくれるようです。この日は、早咲きのものが切り取られてしまって、半分ほどしか花をつけていませんでしたが、それでも沢山の花を咲かせていました。

それらの中に「イングリッド・バーグマン Ingrid Bergman」という名のバラ(薔薇)が、緋赤色の花を咲かせていました。 

 バラ(薔薇)イングリッド・バーグマン バラ科 バラ属 Rosa 'Poulman'(Ingrid Bergman)

HT(ハイブリッド・ティー)。四季咲き、花径:13㎝、樹高×葉張り:1.2×1.0m、作出年:1984年、作出者:Poulesen、作出国:デンマーク、交配親:Precious Platinum×実生。

緋赤色の半剣弁高芯咲き。弁質がよく、雨に打たれても花形がくずれない。微香。耐病性、耐寒性がある。樹形は半横張り性でまとまりよく育つ。枝は赤みを帯び、葉は大きめの照り葉。夏に下葉が落葉しやすい。緋赤系品種の中では最高クラスの完成度をもつ。世界バラ会連合「バラの栄誉の殿堂」入り品種。ハリウッドで活躍したスウェーデン出身の往年の女優を湛えて名付けられた。[NHK出版発行「別冊趣味の園芸・バラ大百科」より]


奥州市えさし郷土文化館の特別展&ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草) 2015年6月12日(金)

2015年06月17日 | 植物図鑑

2015年6月12日(金)、奥州市のえさし郷土文化館(奥州市江刺区岩谷堂字小名丸102-1)で開催中の特別展「騒動~江刺の近世事件簿~」[4/25(土)~7/5(日)]を妻と一緒に観に行ってきました。本展は、仙台藩の奥郡であった江刺地方に起きた事件の幾つかを紹介するものでした。

上と下の錦絵に描かれているのは、17世紀後半に起きた仙台藩の「伊達騒動(寛文事件)」をモデルにした歌舞伎の演目「伽羅先代萩」の名場面。

(上のポスターの上辺)伽羅先代萩 御殿の場:歌川豊国(香蝶楼・一陽齊)3枚続 紙本着色 南鱗文庫蔵 江戸時代。

(下)金花山伊達乃聞書 御殿の場:歌川國貞(香朝楼)画 3枚続 紙本着色 南鱗文庫蔵 明治23年(1890)。

 

ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草) アカバナ科 オエノセラ(マツヨイグサ)属 Oenothera speciosa

北アメリカ、テキサス、モンタナなどに自生する一年草または多年草(宿根草)。昼間も花が開いているのでこの名がある。大正時代に日本に入ってきて、花壇などに植えられているほか、野生化しているものも見られる。高さは30~60㎝。葉は細長く、縁には浅い波状の鋸歯がある。5~7月、直径3~5㎝ほどの淡いピンクの花が咲く(ツキミソウに良く似たかわいい花が咲く)。花が白色のものもある。花弁は4個あり、基部は黄色を帯びる。萎(しぼ)むと、ピンクの花も白い花も赤みを帯びる。栽培:繁殖は実生または株分け。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]


一関市厳美町「道の駅・厳美渓」のブタナ(豚菜) 2015年6月10日(水)

2015年06月16日 | 植物図鑑

2015年6月10日(水)、国道342号線(一関真湯)沿いにある「道の駅・厳美渓」(一関市厳美町字沖野々220-1)に立ち寄りました。一関市博物館に近い方の草地に群生したブタナ(豚菜)が、黄色い花を沢山咲かせていました。

 2015年6月14日(日)、奥州市水沢区黒石町の大師山公園の南西側にある駐車場の土手に群生して花を咲かせているブタナ(豚菜)。 

ブタナ(豚菜) キク科 エゾコウゾリナ属 Hypochoeris radicata

 ヨーロッパ原産の多年草で、牧場や荒れ地に多い。フランスで「ブタのサラダ」と呼ばれているので豚菜の名がついたという。昭和初期に札幌で気づかれ、現在では全国に広がっている(帰化植物)。本種の渡来は飼料の輸入と密接な関係があるように思われる。高さは50㎝以上になる。葉は全て根生し、長楕円形で切れ込みのないものから羽状に中深く切れ込むものまでいろいろあり、両面とも黄褐色のかたい毛が多い。

6~9月、花茎の上部で枝分かれし、枝先に黄色の頭花を1個ずつつける。頭花は直径3~4㎝で舌状花だけでできている。総苞片は全て直立しており、花冠の先は浅く5つに裂けている。そう果にはトゲ状の突起が沢山あり、冠毛は羽状に分かれる。タンポポ属に似ているが、花茎が上部で枝分かれする。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]


東京都北区西ケ原一丁目のヤマアジサイ(山紫陽花)・紅(くれない) 2015年5月30日(土)

2015年06月16日 | 植物図鑑

2015年5月30日(土)、東京都立・旧古河公園(きゅうふるかわこうえん)に向かう途中、「本郷通り」の歩道わきに植栽されている’紅(くれない)’と思われるヤマアジサイ(山紫陽花)が、真紅に変化した花を沢山咲かせていました。

 ヤマアジサイ(山紫陽花)・紅(くれない) アジサイ科 ハイドランジア(アジサイ)属 Hydrangea 'Kurenai’

長野県伊那谷原産のヤマアジサイ。生育旺盛で低木状にこんもりと繁茂する。葉は長卵形。一重ガク咲き。平らに開いた花序、中央部の極小花と外周部の大きな装飾花の紅色との調和が美しい。土壌の関係で白く咲いたものが真紅になる。白く咲いて深紅(真紅)に色づく代表種。中性土壌で栽培すると発色が良い。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・あじさいを楽しむ」&農文協発行「アジサイの魅力(高橋章・著)」より] 


東京・旧古河庭園のバラ(薔薇)アルベリック・バルビエ  2015年5月30日(土)

2015年06月15日 | 植物図鑑

2015年5月30日(土)、今年数え年77歳になった私の「喜寿のお祝い」だといって、娘たち2人が、国指定名勝・旧古河庭園(東京都北区西ケ原1-27-39)に連れて行ってくれました。老妻と共にありがたく見せてもらいました。

この旧古河庭園(きゅう・ふるかわていえん)は、テラス式の洋風庭園に植えられたバラ(薔薇)が有名で、春と秋に見事な大輪の花を咲かせ、洋館の風情と相まって異国情緒を満喫させてくれるようです。この日は、早咲きのものが切り取られてしまって、半分ほどしか花をつけていませんでしたが、それでも沢山の花を咲かせていました。

それらの中に「アルベリック・バルビエ Alberic Barbier」という名のバラ(薔薇)が、アイボリー色で八重咲きの花を咲かせていました。

バラ(薔薇)アルベリック・バルビエ バラ科 バラ属 Rosa 'Alberic Barbier'

 HWich(ハイブリッド・ウィクラナ)。一季咲き、花径:6㎝、樹高:5.0m、作出年:1900年、作出者:バルビエ(Barbier)、作出国:フランス、交配親:R.luciae×Shirley Hibberd。

アイボリー色の花は形状、大きさとも不規則な花びらの八重咲きで、中心は淡いクリームイエローを帯びる。3~7花の房咲き。中程度のティー系の爽やかな香り。濃緑色の光沢がある美しい葉としなやかな枝。生育旺盛で横に5m以上伸びる。この性質を生かし、長さのあるフェンスや壁面などでは、一度上に誘引して伸ばした後に枝を枝垂れさせることが可能。また傾斜地では上から枝垂れさせ、地面を這うようなグラウンドカバーとして利用できる。耐病性に優れ、強健で、日照時間が短い所や半日蔭の場所でも花を咲かせる優良種。フランス・オルレアンの育種家、バルビエ兄弟が自分たちの名を冠したバラ。「ガーデニア」に似ているが、本品種の方が色が白い。[NHK出版発行「別冊趣味の園芸・バラ大百科」より]