WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

運動会

2006-05-28 | 教育ママ日記
今日はTakの運動会でした。小学校の運動会を見にいくのは、考えてみれば初めてだ! こぢんまりとした保育園の運動会と違って、生徒も多いし、運動場も広くて、各クラスごとにテントが設営されて、大規模だ!!
運動場の端には、レジャー用のテーブル持参で、ビール飲んで運動会そっちのけでピクニック感覚で来てるような人たちもいる…以前そんな話を聞いて、「小学校の運動会に、なんという不謹慎!」と感じたけど、この広々とした雰囲気なら、なるほどコレもアリか…なんて思ってしまうほど。う~ん、田舎の運動会ってこんななのか…???

Takは、徒競走で1番になりました。嬉しかった!!以上。
あとの演技などは、いったいどこにいたのやら、広すぎて捜すことも諦めたわ。
最近Takはかなり筋肉がしっかりとついてきました。本人も「筋肉」に興味があるらしい。日光江戸村で見た忍者のショーのとき、かっこよかった「お頭」役の男の人が憧れで、「修行」に憧れているらしい…

ところで、私自身の運動会以来の運動会。
正直いって、印象としては「ぞろぞろした感じ」「イマイチ」だったなー。
「私のときは」…っていったって、何十年も昔と比較してどーすんだ!時代が違う。
でも、しょーがないです、それしかないので。

私たちの小学校時代の運動会は、曲にあわせて行進の練習、ラジオ体操の練習、すべてみんな揃って美しく機敏に!ってのが最大のテーマだったような気がするのです。
マーチに合わせて、1拍め左足からスタート。もしも間違えたら「ツーステップ」で直すってのも練習したし、「全体~止まれ!いち、に!」これでぴたっと止まる練習、徹底的にやりませんでしたかみなさ~ん!? 

「組み体操」では、号令でいろんなポーズをやりますよね、ピラミッドや、扇や、櫓をつくるヤツ。あれも、背筋を伸ばしてぴたっと静止する完成形のポーズは、ものすごく高いグレードを求められていたような気がします。
子供心に上級生の演技に「うわ~~!キレイ!!」と毎年感動したっけ。
…それに比べて、なんか「ぞろぞろしてる」って印象。

閉会式のとき、間近に並んでいる1年生の子供達を見ていると、みんなと違った動きをしている子供がたくさんいること! ずっと座って土をいじっている子供、ずっと帽子を振り回している子供、前後のお友達とふざけている子供…
この子供達が全員「ADHD」「LD」という訳ではないだろう。明らかに「年齢、発達に不釣り合いな注意力」や「衝動性、多動性」が認められるような子供もいる。でもすべてひっくるめてこの子たち全員の行動はすべてが「個性」なんだろうか…??? 違うような気がする。全体の「目標値」が低い結果のような気がする。

昨年、保育園の運動会で年長児が和太鼓の演奏をした過程については、いっぱい書きましたが、そのときの演奏は心にとっても響いたのです。質の高い演奏だった。好きな子供も苦手な子供もいる。でも、厳しい先生の導きで、それぞれの子供が、自分なりの上達をしていく。子供たちの心は「上手になろう」「心を合わせよう」という、ひとつの方向に真剣に向っていたのです。習い事やサークルの自主的参加の子供じゃなくて、たまたまこの保育園に集まってきた、公立の小学校と同じような条件下での子供達です。その子供達に、ここまで要求していいの?…と園の先生にも迷いがあったようでした。音楽講師の立場として見学させていただいた私に「どう思いますか?」と率直な感想を求められたこともありました。私は、専門の先生の厳しさにもびっくりしたけど、それに食らい付いていく子供達にもっとびっくりしたのでした。
その時に感じたのは、「厳しさ」によって、子供は落ちこぼれていくんじゃない、「格差」ができていくんじゃない、みんながそれなりに引っ張り引っ張られながら伸びていくのです。子供はほんとうにまっすぐに上に伸びていく本能とか遺伝子のようなものを生まれながらに持っているんだなあ…と改めて感じたのでした。

抱き締めて優しい言葉をかけて、褒めて育てること、個性を尊重すること…
この美辞麗句の裏に、なにか落とし穴があるような気がしてきます。
私の小学校時代の「一糸乱れぬ」演技を要求する運動会こそが正しかったとも思いません。もともと私たちは篩にかけられ、粒を揃えられた生徒たちだったので、そこからこぼれていった「個性」のことは、何も考える必要もなかったし、私たち子供自身も学校生活の間じゅう考えたこともなかったのです。そのこと自体が「欠けてる」訳ですから。
公立の小学校が…というか、学校教育全体が、何を目指してどこに向っていくのかって、親が自分の子供と向き合って育てていくのとは全く違う難しさがあると思う。全く異質のもので、学校が家庭に、家庭が学校に擦りあうような類いのものと違う。

私が「こんなんでいいのかなーー」とイマイチ納得していないのは、学校の現場に子供への「諦め」や「妥協」のようなものを感じるからではないかと思うのです。
とはいっても、まだ始まったばかりの学校生活。私にもまだわからないし、目に見えない素晴しいものにまだ気付いていないのかも知れないし…

う~~~ん、、、、
すみません。全くまとまりません。いろんなことを感じた運動会でした。

Comments (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする