寒空の下 ふるえる木立の中 公園への道を歩く
彼と別れてから初めて ふたりで歩いた道を辿ってる
季節は変わり果てて 木枯しに枯れ葉が舞う冬の街は
ひとりになった私を 風に埋めてくれる
眼を閉じて 耳を塞いで
心の中の彼を追い掛けてきた時間
目覚めたら もう一度あなたが傍で笑っていてほしいと
まだ心で願い続けて 祈ってきたわ
突然のさよならの意味がわからなくて 世界が真っ白になった
受話器を置いた瞬間から 長い永遠の夜が続いてた
泣きじゃくった夜 誰にも会いたくなかった日々
世界中でわたしだけがひとりぼっちだと感じてた
眼を閉じて 耳を塞いで
幸せだったときを辿り続けてきたの
壊れたとまだ思えない 明日になればすべてはまた
元通りになると思い続けた
今もまだ忘れられない
暖かな暗闇に引き戻されそうなの
だけど冷たい木枯しに こぼれる涙 凍りそうになっても
季節はまた移り変わると 信じていたい
髪を切って 少年の心になって
春は遠いけど…