前回で、私の言いたかったことはほぼ語りました。
あとは、その他の作品のご紹介…そのた、、、、
前回の作品にもでてきた、網戸のような正方形の四角い枠。
これが、他の作品にも、路地を歩いていても、いたるところで登場するので、これは「伊吹いりこ」にとても密接なものに違いない…と感じ、こえび隊のおばちゃんに尋ねてみました。
「コレハナンデスカ~?」
しかし、そのおばちゃんは、詳しいことはご存じなく、「この人に聞いてください。何でもすべて解説してくれます!」と、、、
かくして、それは、いりこを煮沸し、乾燥させるときに使われる「せいろ」なのでした。
なるほどぉぉぉ~~~
私の解説だけではわかりにくいと思うので、ゼヒこれをご覧ください。
水揚げされた鰯が即、このせいろに広げられ、煮沸されていく様子がよくわかります。
いや~~もうゼヒゼヒ見てください!!絶対見てね! 見ろヽ(`Δ´)ノ
http://www.asahi.com/culture/art/setogei/ibukijima/コレじゃよヽ(`Δ´)ノ
さぬきうどんを支える出汁の原点であります。
…とはいっても、すべてのさぬきうどんの出汁が伊吹いりこじゃないことは承知。
私とて、高級な伊吹いりこは、なかなか買えません。
今回も、お土産に、3種類の大きさの違ういりこセットを売ってましたが、こんなにたくさん、使い切れないよ…と、諦めました(T_T)
でっ、このせいろをパラボラアンテナのように並べた作品
Hire,There,Everywhere / アルフレド&イザベル・アキリザン
このイミシンなタイトル、「せいろのことやろ」と、短絡的に感じてしまいました(^_^;)
ガイドブックによれば、「島の魅力と抱える問題を考える」…
この場所に立つと、島の瓦屋根の向こうに瀬戸内海が見渡せて、幸運にも晴天で、海からの風がほんとうに心地よく、いつまでもぼーっとしていたい…
しかし、このせいろのパラボラアンテナの下には、「島の抱える問題」が表現されているというわけなのね。
「島の抱える問題」といえば…
ト・ラ・ン・ス・フォー・マー -島に成るー / 小林耕平
上陸して、早速路地を散策し始めた冒頭に、こんな作品が…
コレって、作品なん? 作品のイントロダクション?
「島の日常として、放っておくととめどなくはびこる雑草に対する取り組み。瓦や、網?などで、雑草をブロックする」
最初の作品の場所にそんなようなことが書かれてあったと思います。
この方の作品は、島の路地のあちこちに、解説文とともに点在していました。
こんな解説文を読みながら作品を観るのはあまり好みではなく、「ふぅ~~ん、なんとなくわかるような気もする」…と思いながらちょっとずつ立ち止まって通り過ぎていき、一番遠いところの「資料館」に展示されている、動画の作品に辿り着きます。
鰯漁の動画、島のお母さん達のお喋りの動画…などなど、じっくり観てみたいけど、時間に限りがあり、とても残念でした。
いただいたテキストを集約すると
「人の目に見える行動や移動の消費カロリーはたかが知れている。
それに対し、体内で起こっている食物の消化から始まる変化は、膨大なエネルギーを必要とする。
このことから、人は、大地の上を歩き移動して変化するのではなく、自分自身の上を移動して、変身していくのである…」
のような主張を、作者は、作品とともに、文章で表現されているのだと思います。
そして、島と一体になる…「島に成る」
島の中に自分を封じ込め、そこからの変化(成長と私は感じる)を体感しよう…というふうに私は受け止めました。哲学的やの~~
勝手な解釈ですが、表現者のはしくれとしては、いったん表現し、自分から手離したものをどのように受け止められても「あアンタそれ違う」とはいえないよ…ってことで。
いろいろ、迷子にもなりまして、結局島を2週することに…
伊吹産院 出部屋(でべや)跡
昔、鰯漁の栄えた時代には、遊郭もあったという伊吹島。
この島で出産した母子は、1ヵ月の間「出部屋」というこの場所で、厳しい労働から隔離されて、ゆったりと過ごす…という風習があったのです。
ここにも、きっといろんなドラマがあったのだろうなあ、、、
自宅の玄関先にこんなアート?が…
In the silence of Ibuki,some drops of water stroke me the hour / ウィルフレド・プリエト
これは瀬戸芸アート
瀬戸芸アートと、その他アート?がだんだん混在して、「アートって何?」な世界に、、
神さまの創った世界はすべてがアート。それに優るものはない。
人はそれを模倣しているのだと感じる。
ヘビ、トカゲ、ガ、各種幼虫…なんでこんなにアートな美しい模様なの!? なんのため?
アーティストは創造にに行き詰ったら、昆虫や、爬虫類の図鑑をひもとけばよいと思う。
その他の作品と、散策中に見つけたものいろいろ
いりこ庵
伊吹島ドリフト伝説
さて。
最後に、「やむやむ」でいりこおにぎりを買って、乗船しました。
出港までの間におにぎりをほおばったら、あまりの美味しさに、これはゼヒ息子へのおみやげに!!と、大急ぎで「やむやむ」へ走りました。
いんや~~~坂道を全力ダッシュ、こればかりはキツかったっす。
お店について、ゼーゼー状態で、「いりこおにぎり3つ」というのがやっと。
察してくださったお母さんが、「そういうお客さん、結構いるんですよ~」と(^_^;)
これから、伊吹島に訪れる予定のみなさま、おみやげにたくさんお買い求めになること、お勧めしますよ~♪
編集後記
出汁にはかなりこだわりある私は、なるべく近々「伊吹いりこ」を購入して、
・頭とはらわたのみの出汁
・頭とはらわた以外の身の出汁
・伊吹いりこ以外の頭とはらわたのみの出汁
・伊吹いりこ以外の身の出汁
これらの実験をしてみるつもり。夏休みの自由研究にもなりそうな実験ですよ~ レポートお楽しみに。
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