天気が悪くなるかと思ったら、晴れ間は広がりどんど
ん暑くなり、ちょっとした残暑の一日だった。
まず、鯉の池のクリーナーの掃除。
今回は、詰まってしょぼしょぼなってきたわけではな
いのだが(三週過ぎても勢いはある程度ある、今回は
頑張っている)、水の汚れが目立ってきたのでやるこ
とにしたのだ。
汚れでずっしり重いという状態ではなかったが、それ
でも結構フィルターは汚れている。
そのヘドロに混じって、5ミリくらいの変な虫がうじ
ょうじょ蠢いていた。
あの「フナムシ」のような「ミズムシ」ではない。
何だか判らない。
が、関係なくジャブジャブ洗う。
ついでに、数匹、「滝壺ビオトープ」に投入。
「ヤゴ」の餌に調度いいと思ったのだ。
そして、作業を終え池の底を見ると、何か黒い影が。
目を凝らすと、それは「鮒」であった。
何と、以前「滝壺ビオトープ」から移したあの「鮒」
の稚魚が生き残っていたのだ。
よく鯉に食べられずに。
大きさは、当時の3倍ほど。
しぶといやつだ。
もうこの大きさになれば、食べられることも無いだろ
う。
一連の作業で、ちょっと腰が、という状態だったが、
あまりに天気が良いので「山散歩」することにした。
今回は、久しぶりに「蓼科」にする。
蓼科コースは、春に何回か来ただけだ。
蓼科にもいくつかコースがあるのだが(個人的に決め
た)、今回は一番楽な平坦コースにする。
このコースは、殆ど起伏はなく、車は通行禁止だがア
スファルトという歩きやすい道。
往復4キロくらいか。
と、その前に腹ごしらえ。
そのコースからも近いカレーの「ナタラジ」に行く。
流石にシーズンも終わり静かである。
「ほうれん草のカレー」を頼む。
ランチセットで、ナンとサラダ付き。
ナンは、先週のネパールカレー屋の凄いのを食べたば
かりなので、その美味しさが際立つ。
この店でもそうだが、作る人間によって随分出来が違
うのだが、インド系は特にその傾向が強い。
しかし、やはり味的にはここが一番スパイシーで良い。
その中でも一番コクがあるのがこの「ほうれん草のカ
レー」(と言っても、全部食べたわけではなく、現時
点での個人的な経験ではという注釈付き)。
インド風カッテージチーズの豆腐のようなものが具で、
自然食系でも十分お腹は一杯になるし、当然満足感も
ある。
店を後にしてコースに出る。
秋の虫の季節である。
蝶は種類もぐっと減り、この時期に見られるものは限
られる。
その代わり、「バッタ系」の天国である。
しかし、そっちの方はあまり詳しくないので種類は判
らない。
そんないろんな秋の虫などを観察しながら歩いている
と、奇妙な光景を目にした。
蛾の幼虫(シャクガの一種だと思う)がぶら下がって
いて、そのポップな模様にひきつけられ写真でも撮ろ
うと思い近付く。
動かないので不審に思い、手で突付く。
それでも動かないのでおかしいなと、糸を辿って枝の
先を見ると、でかい5センチ以上の「キリギリス」の
ような虫が(ヤブキリか?)、じっとその幼虫をにら
んでいた。
つまり、幼虫を食べようと待ち構えている時だったの
だ。
その決定的瞬間(というほどではないがそれに近い)
が今日の写真。
そこだけ時間が止まっていた。