ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ボロネーゼ

2008年09月29日 | 食べ物



「ボロネーズソースのタリアテッレ」を食べる。
というと、如何にも「イタリアン」であるが、要する
にミートソースのパスタである。
たまにはミートソースも食べたい、とふと思い、合い
びき肉を買って作ったのだが、手元にある材料で全て
間に合わせるという方式なので、買ったのはこのひき
肉のみである。
前回は、トマトを使わないミートソースであったが、
残念ながら今ひとつの出来だった。
一応、イタリアのママンの味というものだったのだが。
で、今回は、畑のトマトがあるので、思う存分使うつ
もりだった。
ところが、たまたま数が残り少なく、結果的にはもう
少しあった方がベターである、ということになってし
まった。

「スパゲッティーミートソース」も、嘗ては「ナポリタン」
とその人気を二分したた食べ物であったが、今は当時
の勢いはない。
本格イタリアンでは、「ボロネーゼ」はあっても「ミート
ソース」はない。
これも「ナポリタン」と同じで、麺は茹でたてより、
茹で置きの腰のない麺が何故か合う。
思い出すのは、学食のそれだ。
80円かそこらだと思ったが、ふにゃふにゃ麺に、よ
く煮込まれたミートソースがかかり、美味かった。
と言いたいところだが、まあ食えたというレベルか。
しかし、懐かしい味ではある。

今回は、「タリアテッレ」を使っているので、味的に
は本格派の「ボロネーゼ」路線だ。
「フェデリーニ」よりは「タリアテッレ」の方が合い
そうに思ったわけは、どこかで「タリアテッレ」を使っ
た「ボロネーゼ」を食べたことがあるからだと思う。
赤ワインを使う方が、一般的なようだが、手元にある
ものを利用という方式に従って、余っている白ワイン
を使いひき肉を煮込む。
後は、ニンニク、玉ねぎ、人参、トマトである。
セロリでもあれば使うところだが、わざわざそのため
には買わない。
とろみのための小麦粉も使わない。
そこはトマトの役割だ。
と、ここでトマトが少ないのを感じたのだ。
赤みととろみが少なく、ドライカレーのような状態に
近いボロネーズソースである。
水気を足せばしゃぶしゃぶだし、粉を使ってしまった
ら学食だし。
結局、そのままの状態でタリアテッレとあわせた。
味は、まあこんなものかという気もするが、もう少し
改善の余地はありそうだ。
それよりここへ来て、「ボロネーゼ」は、そもそもそん
なに美味しいものだったのかと、根本的な疑問が浮上
した。
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