ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

蕎麦屋物語

2008年09月09日 | Weblog


久しぶりの「更級」。
何故、久しぶりかというと、夏の間殆ど早仕舞いをし
ていたからだ。
あまりに連日なので、主人が倒れたのか、と思ったく
らいだ。
そして後で聞くと、この夏は例年に比べても異常に忙
しかったということであった。
要するに、昼だけでその日の用意した蕎麦が終わり早
仕舞いということになったわけだ。
それなら、昼過ぎに打てばいいではないかということ
にもなりそうだが、すでに朝というか、夜中というか
3時ごろから作業しているので、それこそ若くない体
は悲鳴を揚げて倒れてしまうという事態を招く恐れが
ある。

それにしても今夏の異常な忙しさの理由だが、どうや
らそれはネットにあるようだという結論に達した。
そう思う理由の第一は、客層の変化。
元々お盆を中心に急がしいいシーズンではあるが、今
年は20代の若者が目立ったということである。
旅行客が中心なのだが、例年ならば家族連れとかおば
さんグループとかそういう層が中心だが、今年はその
辺が明らかに違った。
ネット情報によって行動する層は、やはり若者中心で
あろう。
ということで先の結論を導き出したわけだが、情報の
影響力というのは今更ながら凄い。

しかし、ほんらいならばこの忙しいシーズンは、蕎麦
にとっては一番よくないシーズンで、むしろ避けたい
シーズンなのだ。
昔は、夏場に蕎麦屋にいくことも結構多かったが、今
は意識的避ける。
多分、美味しさを求める人は同じ行動をとると思うが、
情報に左右される人はもうその情報優先なので、行く
と決まったら絶対行かないと満足できない。
一つの情報によって生まれた物語は、旅行先で評判の
店に行ってきたで完結するのだ。
そしてそこには、様々な付随した小さな物語があった
ほうがよりよい。
だから、並ぶという行為も全く苦にならず、それも一
つの物語を彩る要素となるのだ。

と、彼らの行動は一つのお決まりのパターンとなるの
だが、もう一つおまけもあった。
最後に自分のブログで報告。
ここまでで完結か。
これは、私自身同じような部分もある。
初めてのところに行くと(店に限らず)ついついネタ
を探してしまう自分がいるのだ。
義務ではなく好きでやっているので、それも面白さの
一つなのだが、結構それを元に勝手に物語を作ったり
しているので、同じ穴の狢かと思えないこともない。
店の料理の写真は絶対撮らないという大きな違いがあ
るが(情報としての価値はないということになるが)、
好き勝手に言うという部分は全く同じ。
むしろ膨らませ加減は私のほうが多い。
ということは、あまり彼らのことも批判できないか。
自分では違うと思っても、ブロガーと一括りしたら同
じようなものか。
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