昨日M氏と、オリンピックの「KEIRIN」に関して、「伏
見」が勝てないのは予想通りと話したばかりなのだが、
その「伏見」が、「オールスターケイリン」という、競
馬で言えば「G1」に当る大会で優勝した。
国際試合では勝てないが、国内ではトップ選手なのであ
る。
今回、「一宮」で行われたオールスターでは、初日に、選
手が落車で亡くなるという事故がおきた。
落車で死亡というのは、滅多にない。
しかし、確実のあるのも事実。
今回の様子は見てないからはっきり判らないのだが、情
報を総合すると、稀なケースであるようだ。
過去の死亡事故は、大体、飛ばされて金網に激突という
パターンだが、今回は、両側を挟まれ転んで、死亡に至っ
たようである。
よほど転び方が悪かったのだろう。
普通だったら、鎖骨骨折というパターンだ。
と、事故の原因を究明するのがテーマではなかった。
そんなこともあり、昨日インターネットでレース中継な
どを見たのだ。
M氏は、車券など勝ったこともないのに、よく見ている
らしい。
つまり、単に好きものなのだ。
一方こちらは、インターネット投票の口座を持っていた
ときは、ちょくちょく見たのだが、あまりに当らないの
とレースが面白くないのとで(当らないのが9割)止め
てしまっていたのだ。
で、久しぶりのレースと相成ったわけだ。
改めて見たら、やはりあまり面白くない。
「競輪」も、「JUDO」が面白くなくなったのと同じ構
造を持っているようだ。
昔の「競輪」と今の「競輪」は、その面白さに関して
は大きな差がある。
断然昔の「競輪」の方が面白かった。
何故かというと、今とはルールが違うから。
昔の「競輪」は、選手同士が走りながらぶつかり、相
手と競るという部分が、レースを大きく左右していた。
そこが、嘗ての「競輪」の格闘技性ともいうもので、
見てるほうは面白かったのだ。
スピードはなくても、その部分が強い選手も活躍でき
た。
ところが、国際化とともに、スポーツ性が増して、競
りも厳しく禁止され、スピードのみの競技となってし
まった。
国際化というのは、つまり「オリンピック」の正式競
技にすることだ。
関係ないが、そのために相当お金が動いたであろうこ
とは、誰でも容易に想像できる。
これは「テコンドー」しかり、嘗ての「柔道」もそう
かもしれない。
その結果どうなったか。
パワー勝負になり、本家の日本は勝てないという現実
が待っていた。
自転車競技は、ヨーロッパが主体で、人気もあり、実
力者も多い。
ロードレースなどは、全く日本人では歯が立たない。
未だに「Tour de france」など参加することすら出
来ない(過去一人いたが、途中脱落)。
そのくらい、レベルに差がある。
スプリントに関しては、嘗てはそれ程の人気ではなかっ
た(中野のV10は凄いと思うが)。
が、「KEIRIN」の国際試合が出来るとともに、やる人
間が増え、最初は日本人選手でも勝てたが、もう決勝
に乗ることさえも難しくなってしまった。
国際化して、結局わりを食ったのが本家の日本である
という皮肉。
これが現状だ。
しかも、本家の「競輪」そのものも面白くなくなり、
人気も下降線。
スポーツ化、健全化というのは、面白さの点はマイナ
スに働くのだ。
「競輪」にとって「健全」などという言葉は、矛盾以
外のなにものでもない。
残念ながら今のままでは、下降線に歯止めはかけられ
ないだろう。