ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ホソオチョウ

2008年09月18日 | 生き物 自然


「リーマンブラザーズ」と聞くと、何故か「サボテンブ
ラザーズ」を思い出す。
或いは、「サラリーマンNEO」にいかにも登場しそう
な、「サラリーマンブラザーズ」などなど。

天気もよく、ちょっと遠出で甲府まで行ってきた。
遠出と言ってもたかだか70キロほど、以前なら「京
都」くらいがそういう感覚だったが、今や100キロ
以内でも遠出、しょぼくなったものである。
そんなことはいいが、何故「甲府」なのかというと、想
像通り「蝶」だ。
「シルビアシジミ」という、一番普通に見られる「ヤマ
トシジミ」と殆ど同じような蝶がいるのだが、その「シ
ルビアシジミ」はここ信州にはいなく、山梨まで行かな
いと見られない。
しかも、局所的なのだ。
河原などにいるのだが、発生する場所は限定される。
ところが具体的な情報はない。
そこで、よく見る「蝶ブログ」に紹介されている写真
を手がかりにするのだが、今はそういう情報を見て、
直ぐ、場所を特定した採集者が押し寄せるので、蝶ブ
ロガーも写真に場所が特定できるようなものを写さな
いようにしている。
そのくらいしないと、悪質な採集者(彼らは根こそぎ
採集していく)を阻止できない。
それでも来るのだが。

で、一枚だけ、微かににアーチ型の橋が写っているも
のがあった。
ある程度甲府周辺の地形は知っているので、大体の見
当をつける。
そして、ここが時代だと思うが、「グーグルアース」を
使って上空から確認する。
もう、気分は探偵である。
すると、それらしきものが見つかった。
後は、地図で確認して、そこに行く道順を考える。
そんな経緯があっての甲府だったのだ。

初めて通る道だった。
地図上では単純なルートのはずなのに、実際はそうで
ないというのは過去何度と経験しているが、今回もそ
れに近かった。
頭の中の地図は、直ぐに曖昧になる。
仕方なく急遽、「コンビニ」で周辺の地図を買った。
勘も交え、何とか当初の目的地に到着した。
しかし、写真に載ってたのとは、微妙に遠景が違うの
だ。
橋に関しては、同じなのだが。
他に候補がるわけでもないので、その周辺を探索する
ことにする。
それにしても「暑い」。
30度を超えているのではないか。
川には「シオカラトンボ」「ギンヤンマ」が群れてい
る。
土手の道は草ぼうぼう。
腰の辺りまである。
目当ての「シルビアシジミ」はいそうにない。
すると、見慣れない蝶が一頭ひらひら飛んできた。
紐でつった紙製の蝶のような飛び方だ。
「ホソオチョウ」である。
山梨に発生しているというのは聞いたことがある。
この蝶は、元々日本にいたものではなく、誰かが放し
たのが繁殖して定着したものなのだ。
確か台湾産だったか。
要するに「ブラックバス」みたいなものである。
しかし、初物であるのに変わりはない。
なかなか止まらないのを、根気よく追う。
それでやっと撮ったのが本日の写真。
何だか、蛾みたいな蝶である。
「嬉しさも中ぐらいなりホソオチョウ」。
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