十何日ぶりかに「チビゲンゴロウ」の姿を確認した本
日の「滝壺ビオトープ」。
いよいよ寒くなってきて、観察するにも服装に気をつ
けないと後でえらい目にあう。
ああ、寒くなる一方だ。
田舎では、キノコの季節到来で、好き者にとっては待
ちに待った季節である。
もし、「セップ」(ポルチーニ)でもあれば喜んで採
りに行くところだが、この周辺で採れるのは、大方決
まったキノコ、「ジコボウ」(イグチ)というぬめり
がありドロッとしたキノコなので、採りに行こうとは
思わない。
理由は、「ジコボウ」が好きではないから。
しかし、個人的には好きではないが、キノコとしては
風味があり野性味も強く、美味しい部類のキノコだと
思う。
が、どうもあのスポンジ状の笠の、ドロっとした感触が
駄目で好きになれない。
味的には、市販の「なめこ」(養殖もの)を、数倍野
性味を強くした、と言ったところである。
例えば他のキノコ、「本シメジ」などだったら採って
みたいところだが、そういうキノコは限られたところ
にしかなく、しかも、知っている人は絶対に他人に教
えない。
「シロ」とかいって、門外不出の「LAコンフィデンシャ
ル」だ。
それが「マツタケ」だったりしたら、それこそ代々受
け継がれる家宝みたいなものとなる。
家族にも教えないという話も聞くが、遺言状には書か
れているのではないかと推測する。
そのくらい、価値ある情報なのだ。
しかし、個人的には、「マツタケ」ってそれほど大騒
ぎするほど美味しいものか、と常々疑問に思っている。
「トリュフ」もそれほど美味しいと思ったことはない
が、「マツタケ」も同じだ。
不味いわけではないが、問題は、金額に見合った美味
しさかどうかということだ。
「情報八割」が美味しさの上乗せではないか。
というわけで、肉厚の「椎茸」で充分おいしいと思う
私としては、この時期になっても特別に胸騒ぎがする
こともなく、落ち葉がはらはら落ちるのを唯見つめる
だけである。