ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

田園散歩

2009年05月01日 | 生き物 自然


昨日の続き

「クリヨー ド ヴァン」でYと別れ、「クロツバメシ
ジミ」の河原まで行くことにする。
今年も無事に発生しているか、一回は確認したい。
ローカル列車に乗り目的地で降り、河原沿いに歩く。
日差しはあるが、気温はやはり低めで、しかも風が強
いのでそれほど暖かさを感じることは出来ない。
歩いて汗ばむことは無い。
果たして何箇所かの「ツメレンゲ」の群生地には、ち
らほら「クロツバメシジミ」が飛んでいた。
無事を確認し、いつもなら、ここでUターンして、駅に
戻るところなのだが、今回は線路に沿って田園地帯を
松本方面に向かって歩くことにした。

すでに河原を遡ってきたので、上流よりの橋を向こう
岸に渡り、松本方面を目指す。
ここですでに、4キロほど歩いたことになる。
ますます風は強くなり、寒いくらいだ。
そう言えば、カフェのテラスでも、日が翳ったら寒く、
少々我慢してたのだった。
遮るものが無い川の土手は、予想以上だ。
しかも、反対側は「ツメレンゲ」などの生育する環境
ではないようだ。
つまり、あまり見るべき物が無いのだ。
向い側なのだが、随分違うものである

やっと、土手から田園地帯に入った。
田圃は、ちょうど田植え前の水を張った状態。
何かいるかと目を凝らすが、今の田んぼというのは、
昔と違ってアメンボ以外生き物の姿を見ることが殆ど
無い。
以前だった、「ゲンゴロウ」「タガメ」などが当たり
前の如くいたのだが。
今、それらのものを目撃することがあったら、それは
殆ど奇跡に近い。
この場合の「ゲンゴロウ」は「ナミゲンゴロウ」とい
う、昔いた普通の縁が黄色の三センチほどの「ゲンゴ
ロウ」のことで、「滝壺ビオトープ」の五ミリほどの
「ツブゲンゴロウ」のことではない。

そんな中の一つの田圃に、一匹見慣れないものが泳い
でいた。
久しぶりなので、何だか未知の生物の如く思われた二
センチほどの昆虫は、「コオイムシ」だった。
一応いることはいるんだ。
田圃によっては、低農薬などのところもあるのだろう。
全体に広がれば良いのだが、虫のために労働量を増や
せとは言えないよな。

この時点で、足に異変が。
ちょっと、靴擦れの感触が。
それに疲れてきたぞ。
一番近い駅に行こうと思ったが、場所が分からない。
何せ、大体の方向だけで適当に歩いて来たから。
取りあえず線路に向かって歩く。
そんな時、ちらちらと青黒いシジミ蝶が。
春型の「トラフシジミ」だった。
これは思わぬ出会い。
しかも、直ぐ止まるのでじっくり撮ることが出来た。
収穫収穫と気分もよく歩を進め、ちょうど農作業をし
ていた叔父さんに駅の場所を聞く。
最寄の駅は、そこから四五百メートルだった。

その後、マピオンで全体の距離を測ったら、八キロく
らいのウォーキングであった。
シーズン始めでは、このくらいでも結構きつかった。
コメント