「滝壺ビオトープ」に落下するテントウムシは、何匹
か救助したが、それでも相変わらず落ちてくる。
とても全部は救えない。
それにしても、一体どういう理由で動き回ってるのだ
ろうか(落下の危険性もあるのに)、ツツジについて
れば餌のアブラムシだってあるし、と疑問に思ってい
たのだが、その疑問の答えらしきものを発見した。
それは「滝壺ビオトープ」を囲っている岩にあった。
本日の写真がそれだが、動き回っていたテントウムシ
の幼虫は、その岩にしがみついて動かなくなるのだ。
よく見ると、そんな幼虫が七八匹いる。
何をやってるのだろうかと思うところだが、その幼虫
の中に、一匹形が違う、成虫になりかけのようなもの
がいることによって、これはひょっとして羽化のため
の行動なのか?と思い至った。
つまり、テントウムシは完全変態なので蛹になるはず
だ、ということは、幼虫から蛹に変態しなければなら
ない。
今迄は気にもしてなかったので、テントウムシの蛹が
どんなものか全く知らなかったのだ。
その蛹が、写真の下のものだ。
つまり、上の幼虫も、暫くすると下の蛹状になるとい
うことだ。
いやあ、知らなかった。
試しに、蛹を突付いてみると、しっかり成虫のように
固かった。
何十年も繰り返されていた営みであるが、気付いたの
は初めて。
これも「滝壺ビオトープ」を始めたお陰である。
自然界の出来事は知らないことばかりである。
そう言えば、三匹のヒメダカ、どうやらメスが混じっ
ていたようで一匹が抱卵している様子だ。
しかし、水温はそれほど上がってない。
無事に孵ることができるだろうか。