ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

小津映画

2009年05月24日 | 映画


テントウムシは、新たに三匹ほどが蛹に変身した。
一方、蛹だったものの一匹は、どうやら羽化して飛ん
でいっもよう。
世界は常に変化している。

今年の小津映画祭(茅野市で毎年行われているもの
で、嘗て蓼科の別荘で小津が映画の構想を練ったこと
に由来)で上映される作品は「トウキョウソナタ」に
なるらしい。
キョンキョンでも出席したら、過去に無いほどの盛り
上がりになるだろうが、どうなるか。
多分、関係者はそうしたいものと推測されるが、結
局は香川照之に落ち着いて(個人的にはそれはそれで
結構だと思うが)ちょっとがっかりなんてことになる
のではないか(こういうイベントは集客が命なので)。
しかし、監督の黒沢清は来るらしいので(多分)、今
年は行ってみようかという気にはなっている。
誰がコーディネートしてるか分からないが(市の関係
者に「東京物語」と「トウキョウソナタ」の関係に気
付く人間はいそうに無い)、今年に限っては魅力的な
ラインナップである。

小津安二郎は有名ではあるが、実際に彼の作品が好き、
良いと思っている人間は相当少ないと思う。
唯、有名であるというその点だけで何となく良いのだ
ろうと思っていて、映画そのものは観たことが無いと
いう人間が多いのではないか。
観たけど寝たという人間も多そうだ。
私の周りでも、小津が好きでいろいろ観ている人間は
あまりいない(スノッブなM氏と映画少年Yだけだ)。
そこそこ映画好きという人の中には滅多にいない。
結構映画好きでもあまりいない。
なかなかの映画好きという中にたまにいる、という程
度である。
むしろ、フランスの方が小津ファンは多いんではない
かと思うくらいだ。
と、状況を見てると感じる。
黒澤対小津だと、10対1くらいか?

そんな小津映画祭、集客に苦労するのも無理は無い。
今年の成功は、全てはキョンキョンにかかっているの
である。
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