最近は、ちょっとジャズ気分。
何だか周期的に、気分はロックだったりクラシックだっ
たりジャズだったりと繰り返す。
結局これも、アマゾンの思う壺なのだが、お薦め小品
などというのをついつい見ちゃうからいけないのだ。
で、今回はマイルス.デイビスとレッド.ガーランド。
レッド.ガーランドは、この前のジュニア.マンスと
いい、要するにこの頃のオーソドックスなジャズピア
ノが好きだからという理由。
まだCDは買ってないが、トミー.フラナガンなんての
もその仲間となる。
ソニー.クラークも。
マイルスに関しては違う。
自分のジャズ体験の原点であるから、ちょっと特別で
ある。
元々ロックのみで(しかもプログレ)、初めてジャズ系
に接したのがマイルスだったのだ。
その記念すべき最初のアルバムが、今回買った「Miles
in the Sky」である。
全くの予備知識が無く、そのジャケットだでが選んだ
のだ。
当時は、前述のレッド.ガーランドのような如何にもジャ
ズというジャズには全く興味がなかった(当然名前も
知らないが)どころか好きではなかった。
しかしその「Miles in the Sky」のジャケットには、
ジャズ臭というものが一切無かったのだ。
今から見ると、ちょっと時代を感じさせるサイケっぽい
デザインだが、当時はこちらの心をぐっと掴んだのだ。
プログレに通じる何かを感じたのだろう。
わくわくしながら聴いたそれは、確かにイメージする
ジャズではなかった。
マイルスがその後切り拓いた、真のフュージョンの先
駆け的アルバムであることを知ったのは、ずっと後の
ことだった。
そこを原点に、以降のフュージョンアルバム(マイル
スとウェザーリポートだけだが)を聴き、一通り体験
すると、今度は遡ることになったのだ。
そして遡ったところから、他のジャズも聴くようになっ
た。
こんなロック(プログレ)経由ジャズなので、勿論ジャ
ズ喫茶で難しい顔をして自分の世界に浸る、という本
格派とは無縁であるし、未だに曲名すらよく覚えてい
ないという屈折派である。
そんな歴史の中でのアマゾンである。
レコードしかないところで目にすれば、どうしても聴
きたくなってしまう。
それが人情というものだろう。
かくして、なし崩し的にCDが増えていくのである。