経済なんでも研究会

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危険! サウジ攻撃の 延焼性 (下)

2019-09-19 07:40:34 | 原油
◇ 当面の焦点はサウジの報復 = 原油の供給面だけからみると、被爆したサウジアラムコ会社の重要施設が、サウジ政府の言う通り「数週間で復旧できる」のかどうか。テレビ画面で見た限り、損傷はもっと大きいような印象を受けた。復旧が長引けば、世界経済に与える悪影響も予想以上に大きくなる危険性がある。国際原油価格がどこまで上がるかを、慎重に見守る必要がありそうだ。

政治的には、予測不能な点が多い。まずサウジアラビアが報復手段に訴えるのかどうか。おそらく報復する可能性が強いが、イエメンを攻撃するのか。それともイランに照準を合わせるのか。いずれにしても無人機の製作拠点などを徹底的に破壊する作戦に出るのではないか。そうすると中東での緊張感は、一気に高まることになる。

サウジアラビアがその準備を整える前にも、無人機による再攻撃があるかもしれない。こうした情勢に陥ったとき、トランプ大統領がどんな行動に出るのかも不明である。サウジとイランが一触即発の状態になった場合、もしアメリカがサウジを全面的に支援すれば、問題はアメリカ対イランの直接対決に発展しかねない。イランがホルムズ海峡を閉鎖する手段に出る可能性だって、否定はし切れない。

イエメン国内のフーシ派は、ことし5月と8月にもサウジのパイプラインや天然ガス施設を攻撃したことがあった。しかし損傷はそれほど大きくなく、サウジは報復を限定的なものにとどめている。だが今回の傷跡は大きく、大規模な報復に出る危険性は高い。最悪の場合は、第5次中東戦争になる結果も否定はできない。日本はエネルギーの確保に向けて、対応策の立案を急いだ方がいい。

       ≪18日の日経平均 = 下げ -40.61円≫

       ≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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