◇ 習近平主席の潔癖症なのか? = 中国経済が沈み続けている。国家統計局が発表した10月の主要経済指標をみると、まず小売り売上高が前年比で0.5%減少したことに驚く。ゼロ・コロナ政策による行動規制で飲食店などの売り上げが落ち込んだが、それにしてもマイナスになるとは意外だった。鉱工業生産も前年比5.0%増で、9月の6.3%増から縮小。不動産投資額は1-10月で前年比8.8%の減少となっている。
中国の実質成長率は、コロナの影響でことし1-9月期は3.0%にまで低下した。このまま行けば、ことし通年の成長率は3.3%前後になるという見方が強い。だが11月に入っても消費は回復していないので、3%ぎりぎりになるという予測も出始めた。習政権が目標に掲げた5.5%成長は達成できない公算がきわめて大きい。にもかかわらず北京政府は、ゼロ・コロナと不動産規制の手を緩めようとはしない。
感染者が1人でも出ると、周辺地域を完全に封鎖するゼロ・コロナ政策。それにバブルの消滅を目指した不動産産業に対する規制。この2つの政策が、中国の成長率を引き下げていることは明かだ。その裏には、習近平氏の‟徹底主義、潔癖主義”が見え隠れする。それが習近平氏の性格なのか、それとも政治的な戦略なのかは判然としない。
だが結果として中国の成長率が低下すると、世界経済に大きな影響を及ぼす。たとえば中国の需要が伸び悩むという予想から、すでに鉄鉱石・原油・LNG(液化天然ガス)などの国際市況は下落している。各国の中国向け輸出も増えず、世界的な不況に拍車がかかる。もちろん日本経済への悪影響も例外ではない。
≪17日の日経平均 = 下げ -97.73円≫
≪18日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
中国の実質成長率は、コロナの影響でことし1-9月期は3.0%にまで低下した。このまま行けば、ことし通年の成長率は3.3%前後になるという見方が強い。だが11月に入っても消費は回復していないので、3%ぎりぎりになるという予測も出始めた。習政権が目標に掲げた5.5%成長は達成できない公算がきわめて大きい。にもかかわらず北京政府は、ゼロ・コロナと不動産規制の手を緩めようとはしない。
感染者が1人でも出ると、周辺地域を完全に封鎖するゼロ・コロナ政策。それにバブルの消滅を目指した不動産産業に対する規制。この2つの政策が、中国の成長率を引き下げていることは明かだ。その裏には、習近平氏の‟徹底主義、潔癖主義”が見え隠れする。それが習近平氏の性格なのか、それとも政治的な戦略なのかは判然としない。
だが結果として中国の成長率が低下すると、世界経済に大きな影響を及ぼす。たとえば中国の需要が伸び悩むという予想から、すでに鉄鉱石・原油・LNG(液化天然ガス)などの国際市況は下落している。各国の中国向け輸出も増えず、世界的な不況に拍車がかかる。もちろん日本経済への悪影響も例外ではない。
≪17日の日経平均 = 下げ -97.73円≫
≪18日の日経平均は? 予想 = 上げ≫