◇ 北朝鮮リスクで108円台にまで上昇 = 北朝鮮がグアム島の周辺をICBM(大陸間弾道弾)の標的にすると発表したのが、先々週9日のこと。それから先週末までの間に、円の対ドル相場は1円20銭ほど上昇。一時は108円台を記録した。日経平均は500円以上も値下がりしている。新聞やテレビの解説によると、円高が進んだのは極東情勢の緊迫化で“安全資産”と目される日本円が買われたためだという。
でも地理的には北朝鮮に近い日本の通貨が、どうして安全なのだろう。かつてアメリカのドルが「有事のドル」と呼ばれて、国際緊張が高まると買われたことがあった。これは戦争が起きてもアメリカは最も被害が少ないと考えられたからで、納得のゆく話である。しかし残念ながら、いまの日本にそんな安心感は全くない。
そこで為替の専門家に、理由を尋ねてみた。その答えのなかで、唯一なるほどと思ったのは「日本の企業は海外に莫大な資産を持っている。有事の際、企業はそれを国内に還流させるから円の需要が増える」というもの。ただ、この場合も“有事”ではあるが、“安全”とは無関係のように思われる。
専門家によると、円高はまだ進みそうだという。それが現実らしいが、海外資産の還流だけでそれを説明するのは難しい。結局は、為替の投資家がそう思い込んでいるためと理解するしかないようだ。新聞やテレビの“安全資産”という解説が、投資家の誤解を助長しているのかもしれない。
≪21日の日経平均 = 下げ -77.28円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
でも地理的には北朝鮮に近い日本の通貨が、どうして安全なのだろう。かつてアメリカのドルが「有事のドル」と呼ばれて、国際緊張が高まると買われたことがあった。これは戦争が起きてもアメリカは最も被害が少ないと考えられたからで、納得のゆく話である。しかし残念ながら、いまの日本にそんな安心感は全くない。
そこで為替の専門家に、理由を尋ねてみた。その答えのなかで、唯一なるほどと思ったのは「日本の企業は海外に莫大な資産を持っている。有事の際、企業はそれを国内に還流させるから円の需要が増える」というもの。ただ、この場合も“有事”ではあるが、“安全”とは無関係のように思われる。
専門家によると、円高はまだ進みそうだという。それが現実らしいが、海外資産の還流だけでそれを説明するのは難しい。結局は、為替の投資家がそう思い込んでいるためと理解するしかないようだ。新聞やテレビの“安全資産”という解説が、投資家の誤解を助長しているのかもしれない。
≪21日の日経平均 = 下げ -77.28円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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