◇ 中国BYDが日本市場に本格参入 = 中国のEV(電気自動車)メーカーBYD(比亜廸)は先週20日、コンパクトEVのドルフィンを日本で発売し始めた。試乗した専門家によると、急発進の防止装置もついており品質はいいという。その大きな特徴は、フル充電した場合の航続距離が400㌔㍍と長いこと。また価格が363万円からと安いことだ。日本政府や東京都の補助金を使えば230万円台で購入できることになる。
BYDは深圳市に本拠を構える中国のEV専業メーカー。アメリカのテスラに続く世界第2位の販売台数を誇っている。日本へはことし1月に上陸、スポーツ車を売っていた。それが今回は小型普通車で参入。日本市場の本格的な開拓を目指す。専売店も増やし、24年3月までに1100台を販売する方針だという。迎え撃つのは日本の各メーカーだが、どうも準備万端とはいっていない。
先進国のなかでも、日本のEV普及率は際立って低い。乗用車に占める割合は、まだ1.7%程度。日本のメーカーはガソリンと電気を併用するハイブリッド車の生産体制を確立したため、EV生産への移行が遅れてしまった。このため外国メーカーがどっと参入、たとえばことし1-7月では計1万0561台を販売。前年比90%の増加となった。モデル数をみても海外メーカーは計95に及ぶが、日本車はまだ10モデルに過ぎない。
これらの車種は、高級車と軽自動車に分かれていた。テスラやベンツやトヨタなどは500万円以上の高級車、日産などは200万円台の軽自動車。この間隙を突いて、BYDは小型の普通車を投入してきたわけだ。その戦略が功を奏するかどうかは不明。日本にはなじみの薄いメーカーだから、浸透は難しい。いや、安いからけっこう売れるなど、専門家の意見も割れている。そして見落とせないのは、この参入が大きな政治問題に発展する可能性を秘めていることだろう。
(続きは明日)
≪26日の日経平均 = 下げ -363.57円≫
≪27日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
BYDは深圳市に本拠を構える中国のEV専業メーカー。アメリカのテスラに続く世界第2位の販売台数を誇っている。日本へはことし1月に上陸、スポーツ車を売っていた。それが今回は小型普通車で参入。日本市場の本格的な開拓を目指す。専売店も増やし、24年3月までに1100台を販売する方針だという。迎え撃つのは日本の各メーカーだが、どうも準備万端とはいっていない。
先進国のなかでも、日本のEV普及率は際立って低い。乗用車に占める割合は、まだ1.7%程度。日本のメーカーはガソリンと電気を併用するハイブリッド車の生産体制を確立したため、EV生産への移行が遅れてしまった。このため外国メーカーがどっと参入、たとえばことし1-7月では計1万0561台を販売。前年比90%の増加となった。モデル数をみても海外メーカーは計95に及ぶが、日本車はまだ10モデルに過ぎない。
これらの車種は、高級車と軽自動車に分かれていた。テスラやベンツやトヨタなどは500万円以上の高級車、日産などは200万円台の軽自動車。この間隙を突いて、BYDは小型の普通車を投入してきたわけだ。その戦略が功を奏するかどうかは不明。日本にはなじみの薄いメーカーだから、浸透は難しい。いや、安いからけっこう売れるなど、専門家の意見も割れている。そして見落とせないのは、この参入が大きな政治問題に発展する可能性を秘めていることだろう。
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≪27日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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