◇ 輸出台数では中国に抜かれる = 中国自動車工業協会が発表した23年の自動車生産台数は3011万台、前年比11.6%の増加。販売台数は3009万台、12.0%の増加だった。中国はいま不動産不況で悩んでいるが、自動車産業だけは順調に発展している。また輸出台数も491万台、前年比57.9%と大きく伸びた。中国の自動車輸出は20年時点で100万台にすぎなかったが、この3年間で5倍近くに増大したわけである。
日本自動車工業会が発表した23年の自動車販売台数は477万9080台で、前年比14%の増加だった。前年は半導体不足で供給不足だったことの反動が大きい。このうちEVは8万8535台で、前年比50%の増加。うち輸入車は2万2848台だった。一方、輸出は399万台だったから、中国に及ばない。日本は17年以来ずっと輸出台数で世界一を続けてきたが、昨年は中国に首位の座を譲ったことになる。
中国の自動車輸出先は、ロシアとメキシコ、それにヨーロッパと東南アジアに集中している。ロシアはウクライナ戦争の影響で欧米各国が現地生産を取りやめた後を埋める形。メキシコはアメリカ市場をにらんだ進出である。またヨーロッパと東南アジア向けはEV(電気自動車)が中心。ヨーロッパは脱炭素に熱心な点を考慮、東南アジアはガソリン車が中心の日本を意識した戦略である。
中国の自動車産業で目立つのは、EVメーカーの急速な成長である。なかでも目覚ましい発展を遂げたのが、BYD(比亜迪)だ。EVと言えば、アメリカのテスラがずっと世界一の座に。ところが昨年10-12月期に、BYDが販売台数でテスラを上回った。その製品は技術的にかなり水準が高いうえに、価格が安い。たとえば日本で売られている同クラスのSUV(多目的スポーツ車)でみると、テスラ製が500万円以上なのにBYD製は300万円程度となっている。
(続きは明日)
≪22日の日経平均 = 上げ +583.68円≫
≪23日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日本自動車工業会が発表した23年の自動車販売台数は477万9080台で、前年比14%の増加だった。前年は半導体不足で供給不足だったことの反動が大きい。このうちEVは8万8535台で、前年比50%の増加。うち輸入車は2万2848台だった。一方、輸出は399万台だったから、中国に及ばない。日本は17年以来ずっと輸出台数で世界一を続けてきたが、昨年は中国に首位の座を譲ったことになる。
中国の自動車輸出先は、ロシアとメキシコ、それにヨーロッパと東南アジアに集中している。ロシアはウクライナ戦争の影響で欧米各国が現地生産を取りやめた後を埋める形。メキシコはアメリカ市場をにらんだ進出である。またヨーロッパと東南アジア向けはEV(電気自動車)が中心。ヨーロッパは脱炭素に熱心な点を考慮、東南アジアはガソリン車が中心の日本を意識した戦略である。
中国の自動車産業で目立つのは、EVメーカーの急速な成長である。なかでも目覚ましい発展を遂げたのが、BYD(比亜迪)だ。EVと言えば、アメリカのテスラがずっと世界一の座に。ところが昨年10-12月期に、BYDが販売台数でテスラを上回った。その製品は技術的にかなり水準が高いうえに、価格が安い。たとえば日本で売られている同クラスのSUV(多目的スポーツ車)でみると、テスラ製が500万円以上なのにBYD製は300万円程度となっている。
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≪23日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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