経済なんでも研究会

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今週のポイント

2020-03-09 07:58:39 | 株価
◇ NY市場は大揺れの末に上昇 = 1日としては過去最大の1294ドル上昇、次の日は786ドル反落。そして1173ドル上昇して、次の日は970ドルの下落。先週のダウ平均は大揺れに揺れたが、週間では455ドル値上がりした。ISM非製造業の景況感が1年ぶりの高水準になったり、スーパー・チュ―ズデーの結果ウォール街に厳しいサンダース候補が劣勢になっとことが買い材料。その反動とコロナ肺炎に対する警戒感が、売り材料となった。

この大波を受けて東京市場も揺れ動いたが、日経平均は週間393円の値下がり。輸出や消費、景気動向指数など、アメリカと違って経済指標がすべて下向いた。加えてコロナ肺炎が拡大、海外投資家の間ではオリンピック中止の予想も出始めている。3月期決算の予測がしだいに下方修正されていること、円相場の上昇も悪材料になった。

株価の揺れ動きは、今週も続くだろう。アメリカでもコロナ肺炎に対する警戒感が急速に高まってきたから、株価への下押し圧力も強まりそうだ。資金がアメリカ国債に集中し、長期金利が0.9%を割り込んでいる。その結果は、円高の進行。したがって、東京市場の環境は、今週も重苦しい。

今週は9日に、1月の国際収支、10-12月期のGDP改定値、2月の景気ウォッチャー調査。12日に、1-3月期の法人企業景気予測調査、2月の企業物価。13日に、1月の第3次産業活動指数。アメリカでは11日に、2月の消費者物価。12日に、2月の生産者物価。13日に、3月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が10日に、2月の消費者物価と生産者物価を発表する。

       ≪9日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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