経済なんでも研究会

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今週のポイント

2022-09-12 07:56:12 | 株価
◇ 下げ過ぎ訂正で大幅高 = ダウ平均は先週833ドルの値上がり。4週間ぶりの上昇で、終り値は3万2000ドルを取り戻した。カナダ中銀とECB(ヨーロッパ中央銀行)が相次いで利上げ、ウオールストリート・ジャーナルが「9月の利上げは0.75%で決まり」と報じるなど、市場にとっては好ましくないニュースがずらり。にもかかわらず株価が上げたのは、下げ過ぎの訂正としか考えられない。

日経平均は先週564円の値上がり。3週間ぶりの上昇で、終り値は2万8000円を取り戻した。こちらも特に好材料は見当たらず、ニューヨークの後を追って下げ過ぎを訂正した。ただ円安の進行にもかかわらず、海外からの資金流入は限定的のようだ。財務相や日銀総裁の口先介入で円安はストップしたが、市場はむしろ歓迎している。

このところダウ平均は3万2000ドル、日経平均は2万8000円を割り込むと、下げ過ぎ訂正の力が働くようだ。まだ市場の周辺には豊富な資金が存在するからだろう。しかし金融環境はしだいに厳しくなるから、上値は重い。特にニューヨークは、13日に発表される8月の消費者物価が関心のマト。さらに来週のFOMC(公開市場委員会)を控えて、動きは鈍いだろう。

今週は13日に、7-9月期の法人企業景気予測調査、8月の企業物価。14日に、7月の機械受注。15日に、8月の貿易統計、7月の第3次産業活動指数。アメリカでは13日に、8月の消費者物価。14日に8月の生産者物価。15日に、8月の小売り売上高、工業生産。16日に、9月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が16日に、8月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。

        ≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫


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