経済なんでも研究会

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サボっている! 国会議員たち

2021-01-03 08:03:02 | 政治
◇ コロナに対する緊張感なし = 新型コロナ・ウイルスの感染者が急増している。大晦日、東京都では1337人、全国では4519人と予想をはるかに上回った。死亡者も大幅に増えている。しかし菅首相は「休み期間中の医療体制を確保するように指示した」と述べただけで、緊急事態宣言の発令については言及しなかった。これは多くの国民がコロナに慣れ、強制力のない緊急事態宣言では効果が薄いと、菅首相が感じているためだとみられる。

この緊急事態宣言の欠点を補うため、政府はコロナ対策特別措置法の改正案を国会に提出する方針。その焦点は、店舗の営業時間制限や休業要請に従わない業者に罰則を科すること。ただ私権の制限になるため、反対論も多い。しかも政府は18日から始まる通常国会に改正案を提出するので、成立するまでには時間がかかる。

こんな状況のもとで、国会はいま休みに入っている。これでコロナの抑制に間に合うのだろうか。もちろん、グズグズしている政府の姿勢が、まず糾弾されるべきだ。しかし政府がダメなら、国会が政府を突き上げるべきだろう。それなのに国会からは何の声も上がらない。与党議員も野党議員も、正月休みは当然だと考えているようだ。

なぜ年末年始も国会を開いて、コロナ対策の強化を議論しようと誰も言わないのか。ドイツのメルケル首相は「第2次大戦以来の危機だ」と喝破した。日本政府には、このような危機感がない。だから対応が遅れっぱなしだ。再び言うが、そんなときこそ国会議員が声を挙げるべきではないのか。明らかに日本の政治家は、サボっている。

       ≪4日の日経平均は? 予想 = 上げ


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