経済なんでも研究会

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今週のポイント

2019-01-28 08:49:02 | 株価
◇ 静かになった株式市場 = 株式市場の動きが、急に鈍くなった。一日の値幅が小さくなり、東京市場では出来高が2兆円に届かない日も多かった。投資家が買いか売りかで、迷っている証拠だろう。ダウ平均は週間31ドルの値上がり。日経平均も107円の上昇にとどまった。ことしの世界経済は成長が鈍化し、企業業績も減益を免れない。だが市場では、その程度の後退はすでに織り込み済みという見方も出始めている。

日米両国で、企業の12月決算発表が佳境に入る。ニューヨークではアップル、アマゾン、キャタピラー、ボーイングなど。なかでも中国関連企業の業績見通しに、関心が集中するだろう。またアメリカとEUが、昨年10-12月期のGDP速報を発表する。そこに米中貿易戦争やイギリスのEU離脱が、早くも影を落とし始めているかどうか。

トランプ大統領は先週末、3週間分の予算執行に署名すると発表した。長引く政府機関の一部閉鎖に対する国民の抗議が高まったため、譲歩を余儀なくされたもの。しかしメキシコ国境のカベを巡る民主党との対立は少しも解消しておらず、2月15日には再び政府機関が閉鎖される公算は大きい。今週の市場は、このトランプ大統領の一時的な譲歩をどう評価するのか。

今週は28日に、12月の企業サービス価格。30日に、12月の商業販売統計と1月の消費動向調査。31日に、12月の鉱工業生産と住宅着工戸数。1日に、12月の労働力調査と1月の新車販売。アメリカでは29日に、1月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。30日に、10-12月期のGDP速報。1日に、1月の雇用統計とISM製造業景況指数。またEUが31日に、10-12月期のGDP速報。中国が31日に、製造業と非製造業のPMIを発表する。

       ≪28日の日経平均は? 予想 = 上げ≫

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