◇ 狙われるタネはいくつも = 世界で最も安全な資産といわれるアメリカの国債が格下げされて、市場が動揺した。フィンチ・レーティングズ社は先週1日、突如として「アメリカ国債を最上級のAAAから1段階引き下げてAAとする」と発表。理由は「今後3年間に予想される財政悪化と、政府の債務上限問題を巡る政治的混乱」だと説明した。このため市場では金利が上昇、株価は下落。ショックは世界中の市場に波及し、日経平均も2日間で1300円の値下がりとなった。
一見すると、この騒ぎはすでに収まったかのようにみえる。しかし再び炎上する火種は、まだ残っているようだ。というのも今回はフィンチ社に出し抜かれた形の格付け会社スタンダード・プーア社とムーディーズ社が、追随するチャンスを虎視眈々と狙っているからだ。たとえば国債の増発など財政の悪化が進むようなニュースが出ると、アメリカ国債はまた格下げされる危険が大きい。
こんどは日本国債を狙ってくる可能性も十分にある。ムーディーズ社は15年9月、日本国債の格下げを発表。理由は安倍内閣が予定していた消費税の引き上げを延期したことにあった。フィンチ社とスタンダード・プーア社もこれに追随。市場ではやはり金利が上昇、株価は下落した。ショックが収まるまでには、数週間を要している。
いま日本の財政状態は、きわめて悪い。したがって国債を格下げする理由については、こと欠かない。国債の増発、金利上昇による国債利払い費の膨張。たとえば日銀が長期金利の変動幅をさらに拡大すると、金利が上がって国債費が増大する。これも格下げの十分な理由になるだろう。ただ国債の格下げは、市場の受け止め方しだい。いまから冷静に受け止める用意をしておこう。
≪7日の日経平均 = 上げ +61.81円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
一見すると、この騒ぎはすでに収まったかのようにみえる。しかし再び炎上する火種は、まだ残っているようだ。というのも今回はフィンチ社に出し抜かれた形の格付け会社スタンダード・プーア社とムーディーズ社が、追随するチャンスを虎視眈々と狙っているからだ。たとえば国債の増発など財政の悪化が進むようなニュースが出ると、アメリカ国債はまた格下げされる危険が大きい。
こんどは日本国債を狙ってくる可能性も十分にある。ムーディーズ社は15年9月、日本国債の格下げを発表。理由は安倍内閣が予定していた消費税の引き上げを延期したことにあった。フィンチ社とスタンダード・プーア社もこれに追随。市場ではやはり金利が上昇、株価は下落した。ショックが収まるまでには、数週間を要している。
いま日本の財政状態は、きわめて悪い。したがって国債を格下げする理由については、こと欠かない。国債の増発、金利上昇による国債利払い費の膨張。たとえば日銀が長期金利の変動幅をさらに拡大すると、金利が上がって国債費が増大する。これも格下げの十分な理由になるだろう。ただ国債の格下げは、市場の受け止め方しだい。いまから冷静に受け止める用意をしておこう。
≪7日の日経平均 = 上げ +61.81円≫
≪8日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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