経済なんでも研究会

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今週のポイント

2020-04-20 08:05:47 | 株価
◇ 嵐のなかのカンパイ? = 日米の株価は2週続けて上昇した。ダウ平均は先週523ドルの値上がり。先々週と合わせると、3190ドルの上昇となった。これでコロナ・ショックでの下落分の38%を取り戻している。一方、日経平均も先週は399円の値上がり。同様に下落分の18%を回復した。市場では「大底は過ぎた」という見方も強まっており、上げ相場に乗り遅れまいとする買い物も出始めている。

しかし新聞を広げると、恐ろしいニュースがずらり。たとえば「アメリカのコロナ関連死者が3万人を突破」「IMF(国際通貨基金)が20年の世界成長率をマイナス3%と予測」「中国の1-3月期の成長率はマイナス6.8%に急落」「安倍政権は緊急事態宣言を全国に拡大」などなど。こうした環境で株価が上がるのは、ある意味では不思議と言わざるをえない。

先週の株高は、トランプ大統領が「経済活動再開のための指針を作る」と言い出したことが主たる原因。その波に乗り遅れまいとする買い物が、株価を押し上げた。しかし、いくら「株価は先を読む」と言っても、やや尚早ではないのか。コロナ肺炎の勢いは、まだ衰えていない。しかも先進国の経済的な損失を示す驚くべき指標が、これから続々と発表される。それでも投資家は、上を向いていられるのだろうか。

今週は20日に、3月の貿易統計。24日に、3月の消費者物価と企業向けサービス価格、2月の全産業活動指数。アメリカでは21日に、3月の中古住宅販売。22日に、2月のFHFA住宅価格。23日に、3月の新築住宅販売が発表される。

       ≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫      

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