◇ 債券・商品市場は景気後退を警戒 = 株式市場の空気が明るい。ニューヨーク市場では先週、ダウ平均が一時的に3万4000ドル台を回復。次の目標は3万5000ドルだという楽観論も広まった。東京市場でも日経平均が2万9000円前後まで戻し、あと400円ほどでことしの最高値を更新しそうな勢い。利益確定売りは出そうだが、市場の楽観論は消えそうにない。
ところが、債券市場や商品市場の空気は重苦しい。アメリカでは10年もの国債が買われて、長期金利はひところの3.5%から2.8%前後に下落した。WTI(テキサス産軽質油)の先物相場も、1バレル=114ドルから90ドル前後に低落。金や非鉄金属も値を下げている。いずれも景気の先行きを警戒した動きだ。このように株式市場と債券・商品市場の空気が全く違ってきたのは、なぜだろう。
いまアメリカやユーロ圏では金融引き締め政策が進行しており、景気後退は避けられないという見方が強まっている。加えて中国の景気回復も遅れがちだ。すると需要が伸びないから、商品の価格は下がる。また比較的に安定した国債を買う動きも出る。これらは自然の成り行きだとも言えるだろう。だが、どうして株式は売られないのだろう。
たとえばアメリカの場合。金融引き締めは始まったばかりだから、市中にはまだ豊富な資金が存在する。したがって投資家は、その資金をどこかで運用しなければならない。景気が後退するとしても、企業業績が悪化するまでには時間がかかる。FRBの引き締めが和らぐかもしれない。それまでは株式を買えるのでは。こうして現在の株式市場は‟別世界”となりつつある。もちろん、そんな時間はきわめて短く、株式市場もすぐに暗転するという見方も少なくない。現実がどうなるかは、間もなく判るだろう。
≪22日の日経平均 = 下げ -135.83円≫
≪23日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
ところが、債券市場や商品市場の空気は重苦しい。アメリカでは10年もの国債が買われて、長期金利はひところの3.5%から2.8%前後に下落した。WTI(テキサス産軽質油)の先物相場も、1バレル=114ドルから90ドル前後に低落。金や非鉄金属も値を下げている。いずれも景気の先行きを警戒した動きだ。このように株式市場と債券・商品市場の空気が全く違ってきたのは、なぜだろう。
いまアメリカやユーロ圏では金融引き締め政策が進行しており、景気後退は避けられないという見方が強まっている。加えて中国の景気回復も遅れがちだ。すると需要が伸びないから、商品の価格は下がる。また比較的に安定した国債を買う動きも出る。これらは自然の成り行きだとも言えるだろう。だが、どうして株式は売られないのだろう。
たとえばアメリカの場合。金融引き締めは始まったばかりだから、市中にはまだ豊富な資金が存在する。したがって投資家は、その資金をどこかで運用しなければならない。景気が後退するとしても、企業業績が悪化するまでには時間がかかる。FRBの引き締めが和らぐかもしれない。それまでは株式を買えるのでは。こうして現在の株式市場は‟別世界”となりつつある。もちろん、そんな時間はきわめて短く、株式市場もすぐに暗転するという見方も少なくない。現実がどうなるかは、間もなく判るだろう。
≪22日の日経平均 = 下げ -135.83円≫
≪23日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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