◇ すべての中国製品に25%関税を上乗せ? = トランプ大統領は先週7日、記者団に対して「中国製品2670億ドル(30兆円)に25%の関税を上乗せする用意がある」と言明した。アメリカは7月に340億ドル、8月に160億ドルの中国製品に対して25%の関税を上乗せ。中国もこれに対抗して、アメリカ製品に同等の報復関税をかけている。さらにトランプ大統領は近く、中国製品2000億ドルに対する追加関税を発動する構え。これに第4弾の2670億ドルが追加されると、25%関税の対象額は合計5170億ドルに。中国からの輸入総額を上回る計算だ。
現状では、第1弾の340億ドルと第2弾の160億ドルが発動されただけ。しかし、その影響は貿易統計の面にじわっと表われてきた。アメリカ側の統計によると、7月の対中輸出は前年比8,2%の減少。乗用車は36%、大豆は16.2%減った。一方、中国側の統計では、8月の対米輸入は2.7%の増加。7月の11%増から大幅に縮小している。
第3弾の2000億ドル分については、先週6日に公聴会が終了したところ。その取りまとめが終わりしだい、トランプ大統領がゴー・サインを出す公算が大きい。対象となる品目も第1弾と第2弾では産業用の素材が中心だったが、第3弾では食品や日用品が多く含まれている。それだけ消費者物価への上昇圧力も強まるわけだ、
早ければ、第3弾は今週にも発動される可能性がある。発動されれば中国も対抗するだろう。ただ中国は、すべてのアメリカ製品に報復関税をかけても1300億ドル分にしかならない。そこでハリウッド映画の上映禁止、アメリカ向け団体旅行の停止、アメリカ製品の不買運動などの手段に訴えるのではないかという見方も広がっている。先週の株式市場は、こうした動きを警戒して軟調になった。
(続きは明日)
≪10日の日経平均 = 上げ +66.03円≫
≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
現状では、第1弾の340億ドルと第2弾の160億ドルが発動されただけ。しかし、その影響は貿易統計の面にじわっと表われてきた。アメリカ側の統計によると、7月の対中輸出は前年比8,2%の減少。乗用車は36%、大豆は16.2%減った。一方、中国側の統計では、8月の対米輸入は2.7%の増加。7月の11%増から大幅に縮小している。
第3弾の2000億ドル分については、先週6日に公聴会が終了したところ。その取りまとめが終わりしだい、トランプ大統領がゴー・サインを出す公算が大きい。対象となる品目も第1弾と第2弾では産業用の素材が中心だったが、第3弾では食品や日用品が多く含まれている。それだけ消費者物価への上昇圧力も強まるわけだ、
早ければ、第3弾は今週にも発動される可能性がある。発動されれば中国も対抗するだろう。ただ中国は、すべてのアメリカ製品に報復関税をかけても1300億ドル分にしかならない。そこでハリウッド映画の上映禁止、アメリカ向け団体旅行の停止、アメリカ製品の不買運動などの手段に訴えるのではないかという見方も広がっている。先週の株式市場は、こうした動きを警戒して軟調になった。
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